2000年代
『Kid A』レディオヘッド - Radiohead〔2000〕
P「レディオヘッドが新たなフェーズに突入した驚きの4thアルバム」
W「エレクトロニカ系を聴いていないほとんどのロック勢には、最初何が起きたのかよくわからなかった作品。それぐらい新しいものに触れた衝撃がありました」
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『PUZZLE』タヒチ80 - Tahiti 80〔2000〕
P「フランスのインディー・ポップバンドによる一大ブームを巻き起こした傑作デビュー・アルバム」
W「とにかくおしゃれで、かっこいい。それだけでなく、曲のバラエティが多彩でものすごく濃密な作品」
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『United』フェニックス - Phoenix〔2000〕
P「なぜ、タヒチ80と同時に、しかも同じフランスからこんなバンドが生まれたのか謎ですが、こちらも傑作デビュー・アルバム」
W「元エールのバックバンドをつとめていたので、センスは抜群。おしゃれサウンドからハードロックテイストの曲まで幅広い楽曲が楽しめます。以降の出世感では圧倒的にタヒチ80を上回りました」
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『Since I Left You』ザ・アヴァランチーズ - The Avalanches〔2000〕
P「オーストラリア・メルボルンのエレクトロ・ミュージック・グループによるデビュー・アルバム」
W「ヒップホップやソウル、ファンク、ディスコ、ハウス、ジャズ、ラテン、ラウンジなどありとあらゆるジャンルの膨大なサンプリング・ソースを絶妙に組み合わせた楽曲で、そのキラメキ感で世界中を虜にした名盤中の名盤」
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『Is This It』ザ・ストロークス - The Strokes〔2001〕
P「ロックンロール・リバイバルの象徴と言えるニューヨーク出身の5人組のバンドによる衝撃のデビュー作」
W「うまいのか下手のかもよくわからないガレージロックですが、なぜかこのアルバムが本当に新しかった。勢いのある楽曲は本物」
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『Rockin' The Suburbs』ベン・フォールズ - Ben Folds〔2001〕
P「ポップスを知り尽くした天才ベン・フォールズがバンド解散後に発表したソロ1作目」
W「ピアノを中心にすべての楽器をこなした作品で、アップテンポの曲からバラードまで、すべてが最高レベルの曲がひしめいているおそろしいほどの傑作。特に“Still Fighting It”、“The Luckiest”は涙なしに聴けない名曲」
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『Rings Around The World』スーパー・ファーリー・アニマルズ - Super Furry Animals〔2001〕
P「ウェールズのオルタナティブ・ロックバンドによる最高傑作ともいえる5thアルバム」
W「とにかく万華鏡のようなポップワールドで、高いテンションの曲からメランコリックな曲まで幅広く、何度聴いても飽きない傑作」
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『A Rush of Blood to the Head』コールドプレイ - Coldplay〔2002〕
P「クリス・マーティンをはじめとして不動の4人で活動しているイギリスを代表するロックバンドの2ndアルバム」
W「ヒリヒリするような緊張感と美しすぎるバラード、初期のコールドプレイは本当に圧倒的なバンドでした」
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『Up The Bracket』ザ・リバティーンズ - The Libertines〔2002〕
P「カール・バラーとピート・ドハーティを中心としたガレージ・パンク・ロックバンドの傑作デビュー・アルバム」
W「ドハーティのドラッグ問題など数々のトラブルもありますが、彼らの攻撃的で疾走感あるれるパンキッシュなサウンドは最高にかっこいい。プロデューサーを元クラッシュのギタリスト・ミック・ジョーンズが担当していることも話題の作品」
『The Coral』ザ・コーラル - The Coral〔2002〕
P「あのビートルズやラーズを生んだリヴァプール出身の5人組バンドの傑作デビュー・アルバム」
W「デビュー時は本当に若かったのに、サウンドは60年代サイケデリック・ロックそのもので、そのグルーヴ感は抜群のかっこよさ。以降失速していくのが残念ですが、このアルバムだけは一生もの」
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『Give Up』ザ・ポスタル・サーヴィス - The Postal Service〔2003〕
P「デス・キャブ・フォー・キューティーのベン・ギバードとエレクトロニカアーティストのジミー・タンボレロからなるエレクトロポップデュオの傑作アルバム」
W「エレクトロサウンドを駆使して、極上のポップソングが展開されていて、疾走感あふれる曲はかなりテンションがあがります」
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『Together We're Heavy』 ザ・ポリフォニック・スプリー - The Polyphonic Spree〔2004〕
P「このバンドを知らない人はぜひ覚えてほしいです。アメリカの混成・シンフォニー・ロックグループで、多い時でメンバーが27人もいました」
W「通常の楽器の他にフルートやトロンボーン、ヴァイオリン、ホルンなど他のバンドでは見られないようなバンド構成で、さらにコーラス隊も数人いて圧巻。とにかく多幸感溢れる楽曲群で、ライブの破壊力は絶大」
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『Funeral』 アーケイド・ファイア - Arcade Fire〔2004〕
P「カナダを代表するインディー・ロックバンドのデビュー・アルバム」
W「デビュー当時は様々な楽器を駆使してメランコリックな楽曲を演奏するスタイルが個人的にポリフォニック・スプリーと似た印象を受け、どハマりした作品。“Wake Up”は必聴」
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『Franz Ferdinand』 フランツ・フェルディナンド - Franz Ferdinand〔2004〕
P「ポスト・パンクとダンスビートを融合したスコットランドのバンドの大ヒットを記録したデビュー・アルバム」
W「まさに踊れるロックといった感じで、身体が勝手に動きだすようなビートやどこかレトロな感じが癖になるサウンドです」
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『American Idiot』 グリーン・デイ - Green Day〔2004〕
P「『ドゥーキー』がグラミー賞の最優秀オルタナティブ・アルバム賞なら、本作は最優秀アルバム賞。名盤中の名盤、7枚目のアルバム」
W「グリーン・デイ第二章の始まりとも言える、大化けしたパンクオペラともいえるコンセプトアルバム。マスターテープが盗難に遭い、再録せず、一から作り直したというものすごいエピソードも」
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『Hurricane Bar』 マンドゥ・ディアオ - Mando Diao〔2004〕
P「スウェーデンのインディーロック・バンドの2ndアルバム」
W「このバンドの1st、2ndは本当にかっこいい。ビートルズとストーンズを足して2で割って、そこにガレージ風味をまぶしたような感じで、タイトな楽曲なのにポップという絶妙な感じ。“Next To Be Lowered”はほんと名曲、泣けます」
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『Whatever People Say I Am, That's What I'm Not』アークティック・モンキーズ - Arctic Monkeys〔2006〕
P「アレックス・ターナー率いるイングランド・シェフィールド出身のロックバンドによるデビュー・アルバム」
W「まさに若さと勢いだけでデビューしたとも言える、怖いもの知らずの初期衝動が爆発したかのような傑作アルバム」
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『The Black Parade』マイ・ケミカル・ロマンス - My Chemical Romance〔2006〕
P「ジェラルド・ウェイ率いるアメリカのポップ・パンクバンドの傑作3rdコンセプト・アルアバム」
W「グリーン・デイの『American Idiot』が必ず頭をよぎりますが、その二番煎じで終わらないところが彼らのすごさ。1stアルバムから本作にいたるまで、作風が結構変わり、このアルバムで飛躍を遂げました」
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『Black Holes and Revelations』ミューズ - Muse〔2006〕
P「イギリスの国民的バンドが頂点に上り詰めた傑作4thアルバム」
W「壮大なサウンドが売りのバンドですが、そこにダンス色もプラスさせたある意味、異色ともいえる幅広い内容。勢いを感じさせる脂ののった作品」
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『Back to Black』エイミー・ワインハウス - Amy Winehouse〔2006〕
P「イギリスのソウル、R&Bのシンガーソングライターによる2ndアルバムにしてラストアルバム」
W「2011年に27歳の若さでこの世を去ったことが残念な、才能溢れるアーティスト。ハスキーヴォイスが魅力で、ソウルフルな歌いっぷりは最高」
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『Oracular Spectacular』エム・ジー・エム・ティー - MGMT〔2007〕
P「ニューヨーク・ブルックリン出身のアンドリュー・ヴァンウィンガーデンとベン・ゴールドワッサーを中心にしたMGMTとしてのデビュー・アルバム」
W「ちなみに前身バンドが「The Management」といってそれを略したのが現在のバンド名。フレーミングリップスなどに通じるドリーミーでサイケなポップさが魅力。“Kids”は時代を代表する名曲」
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2010年代
『My Beautiful Dark Twisted Fantasy』カニエ・ウェスト - Kanye West〔2010〕
P「大統領の出馬を匂わせたりと何かとお騒がせなスーパー・ラップスター、カニエ・ウェストの名盤です」
W「ヒップホップだけにとどまらず、とにかくものすごいアイディアがつまった大傑作で、サンプリングのネタ元としてキング・クリムゾンの“21世紀の精神異常者”やブラック・サバスの“アイアンマン”などを使ったりしていて、ロックファンも十分楽しめる名盤」
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『James Blake』ジェイムス・ブレイク - James Blake〔2011〕
P「2010年代のエポック・メイキングな作品といえば、イギリス・ロンドン(インフィールド・ロンドン特別区)出身のシンガー・ソングライター、ジェイムス・ブレイクのデビュー・アルバムです」
W「ジャズ・ヴォーカルに軸を置くかのような哀愁感漂うエフェクトされた歌声に、ループやコーラスを多重に重ねて、幻想的にアンヴィエントな感じでつむがれていく楽曲の数々は、最初こそ、どれも同じように聴こえていましたが回数を重ねるごとに曲の緻密さに驚かされます」
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『21』アデル - Adele〔2011〕

全世界20カ国で1位を獲得するなど記録ずくめのモンスターアルバム!
P「2010年代は女性アーティストの活躍が目をひきますが、その中でもやはり、このアデル(Adele)の2ndアルバムは筆頭」
W「失恋に対する離別を曲にしたという美しい楽曲の数々で、高ぶる感情をコントロールするかのように歌われるハイトーンが胸にしみます。レッド・ホット・チリ・ペッパーズの『カリフォルニケイション』が大好きだということで、数曲でプロデュースにリック・ルービンを起用していることも特徴的」
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『Random Access Memories』ダフト・パンク - Daft Punk〔2013〕
W「フレンチ・エレクトロ・デュオによる4thアルバム」
P「70、80年代のAORやディスコ、ファンク、フュージョンなどレトロな雰囲気が逆に新しく、多彩なゲスト・ボーカルによって歌ものとしても成功しています」
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『Do Hollywood』ザ・レモン・ツイッグス- The Lemon Twigs〔2016〕
P「アメリカ、ニューヨーク州ロングアイランド出身の若き兄弟バンド、ザ・レモン・ツイッグスの1stアルバム」
W「デビュー時は兄のブライアン・ダダリオが19歳、弟のマイケル・ダダリオがなんと17歳という驚きの年齢ながら、サウンドはこれまた驚きのバロック・ロックなるオールド・ロックに独自の解釈を加えたような、なんとも斬新なポップワールド全開なサウンド。ビートルズはもちろん、ザ・フー、クイーン、デヴィッド・ボウイなど、一聴しただけでにやりとさせられるテイストが満載」
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『Turn Out The Lights』ジュリアン・ベイカー - Julien Baker〔2017〕
P「アメリカのインディ・シーンにおいて大注目の若きシンガー・ソングライター、ジュリアン・ベイカーの傑作2ndアルバム」
W「ギターとキーボードをベースにシンプルなスタイルの演奏ながら、どの曲も荘厳なイメージで、抑えきれない感情を爆発させるかのように歌うそのスタイルは本当に感動的。ドラッグの依存や交通事故の瀕死体験など数々の苦悩や葛藤をかかえていたようですが、それが作品にいい形で反映されています」
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『When We All Fall Asleep Where Do we Go?』ビリー・アイリッシュ - Billie Eilish〔2019〕
P「女性アーティストとして初めて、しかも史上最年少でグラミー賞主要4部門を受賞した本作品」
W「やっていることは決して新しいものではないけど、彼女のフィルターを通すとそれが新しいものとして聴こえてくるから不思議。新時代を象徴する一枚」
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