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こんな方に2000年代の洋画の傑作をご紹介します。
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2000年
ダンサー・イン・ザ・ダーク
ここまで観終わった後にトラウマ級の絶望感を感じる映画があるでしょうか。
チェコからアメリカにやってきたセルマは女手ひとつで息子を育てながら工場で働いています。
セルマは遺伝によってだんだん視力が失われていっており、失明寸前でした。
それは息子にも遺伝していて、手術を受けなければ息子も同じ運命を辿ることから必死に手術代を貯めてもう少しで溜まりそうというところで悲劇が待ち受けています。
ドキュメンタリータッチを思わせる手持ち撮影主体のカメラワークとセルマが妄想にふける時のミュージカルシーンのギャップが斬新ですが、現実の切なさががより際立ちます。
善人がバカを見るというものすごく理不尽で救いようのないストーリーと衝撃的な結末で、映画史に残るトラウマ級の絶望映画ですが、ビョーク独特の世界観と歌唱力が素晴らしく、涙を誘う感動作です。
監督 | ラース・フォン・トリアー | |
製作国 | デンマーク / ドイツ / イギリス / フランス / スウェーデン / オランダ / イタリア / アメリカ / ノルウェー / フィンランド / アルゼンチン / 台湾 / ベルギー | |
製作年 | 2000年 | |
日本公開 | 2000年 | |
出演者 | ビョーク / カトリーヌ・ドヌーヴ / デヴィッド・モース / ピーター・ストーメア / ジョエル・グレイ 他 |
リトル・ダンサー
ジェンダーを超えてプロのバレエ・ダンサーを目指す感動の青春ドラマ
舞台は1984年のイングランドの炭鉱町ダーラムで、主人公ビリーは父の勧めでボクシングを習っていましたが、ある日一緒の場所でバレエの練習が一緒になり、惹かれます。
当時バレエは女性のためのものとされていたため、こっそり習っていましたが、それを知った家族は激怒します。
それでも諦めきれないビリーは夢を追い続けます。
炭鉱での労働問題やジェンダー問題など、社会的なテーマも孕んでいて、ただの青春映画で終わらない魅力があります。
ラストの成長した姿は鳥肌もの。
T・レックスやザ・ジャム、クラッシュなど英ロックが映画の盛り上げに一役買っています。
監督 | スティーブン・ダルドリー | |
製作国 | イギリス | |
製作年 | 2000年 | |
日本公開 | 2001年 | |
出演者 | ジェイミー・ベル / ジュリー・ウォルターズ / ゲイリー・ルイス / ジェイミー・ドラヴェン / アダム・クーパー 他 |
ハイ・フィデリティ
昔はモテたレコード店主でダメ男のラブ・ストーリーです。
過去に付き合った女性の失恋トップ5を回想して、現在その子たちがどうしているかと訪ねてまわるという、男女で意見が割れそうな話ではあります。
主演のジョン・キューザックも最高だけど、それ以上に最高なのが本作で大ブレークしたジャック・ブラックの怪演です。
音楽マニアが喜びそうなグッド・ミュージックが満載。ブルース・スプリングスティーンがカメオ出演しているのも驚きです。
監督 | スティーヴン・フリアーズ | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2000年 | |
日本公開 | 2001年 | |
出演者 | ジョン・キューザック / イーベン・ヤイレ / ジャック・ブラック / キャサリン・ゼタ=ジョーンズ 他 |
処刑人
敬虔なカトリック教徒のアイルランド系の双子マーフィとコナー。
彼らは人呼んで天使と呼ばれていますが、その裏側は法で裁けない悪人たちを制裁する処刑人です。
キレもののFBI捜査官が彼らの手口を調べながらも次第に彼らに興味を抱いていきます。
犯行の手口を捜査官の予想を交えてカットバックさせるなど斬新な手法で見せていて、コメディ要素を交えながらスタイリッシュに仕上げています。
ウィレム・デフォーの奇行ぶりも見どころのひとつです。
監督 | トロイ・ダフィー | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2000年 | |
日本公開 | 2001年 | |
出演者 | ウィレム・デフォー / ショーン・パトリック・フラナリー / ノーマン・リーダス 他 |
インビジブル
透明人間になった男の暴走をものすごいCGを駆使して描いたSFホラー作品
天才科学者セバスチャンが国家の極秘プロジェクトで研究しているのは「生物の透明化とそこからの復元」。
動物実験で透明化は成功していたものの、復元に苦戦していたものの、ついに成功します。
そしてセバスチャンは国家に報告せず、自らの体で初となる人体実験を行い、次々と犯行を重ねていきます。
透明人間になって最初にやってしまうのが、結局エロいことだったりするのがちょっとがっかりしてしまいますが、だんだん暴走していくあたりは見応えがあります。
2000年代初頭にしてのCG技術としては、今観ても全然見劣りしない仕上がり感です。
後にクリスチャン・スレーター主演で続編『インビジブル2』も製作されています。
監督 | ポール・バーホーベン | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2000年 | |
日本公開 | 2000年 | |
出演者 | ケヴィン・ベーコン / エリザベス・シュー / ジョシュ・ブローリン / キム・ディケンズ / ローナ・ミトラ 他 |
あの頃ペニー・レインと
ブレイク寸前のロックバンドのツアーに同行取材を任された15歳の少年が、バンドのグルーピー、ペニー・レインに恋をするストーリー。
監督のキャメロン・クロウの実際の体験を基に描いています。
リアルでめちゃくちゃなロックの舞台裏が刺激的です。
純粋さと切ない恋ごころがたまりません。
監督 | キャメロン・クロウ | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2000年 | |
日本公開 | 2001年 | |
出演者 | パトリック・フュジット / ビリー・クラダップ / ケイト・ハドソン / ビリー・クラダップ 他 |
2001年
ビューティフル・マインド
1947年にプリンストン大学院の数学科に入学したジョン・ナッシュは、頭脳はずば抜けていたが、人付き合いはまるで苦手でした。
そんなナッシュはルームメイトのチャールズとだけは気があいました。
彼が書いた論文の功績によって、ウィーラー研究所に採用されたナッシュでしたが、天才であるがゆえに国際的な諜報活動に巻き込まれていきます。
やがて彼に迫る追っ手があらわれますが、それには驚きの真実が隠されていました。
1994年にノーベル経済学賞を受賞したナッシュの実話をもとにした伝記映画ですが、感動のドラマというイメージよりはどんでん返しのミステリーのような驚きの作品です。
監督 | ロン・ハワード | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2001年 | |
日本公開 | 2002年 | |
出演者 | ラッセル・クロウ / エド・ハリス / ジェニファー・コネリー / ポール・ベタニー 他 |
セレンディピティ 〜恋人たちのニューヨーク〜
セレンディピティとは、偶然がもたらす幸運といった意味です。
クリスマス前のニューヨークのデパートで、男女が残り一つの商品をめぐる形で出逢います。
二人は運命を感じ惹かれ合いますが、これがもし運命であれば、また会えるとお互いの名前と電話番号を古本と5ドル紙幣に残して別れます。
それから数年後、お互い別々の人と結婚しようとしますが、気になり探すことに。
結婚相手からしたらひどい話ではあるのですが、そこはラブコメと許せるならすれ違いがもどかしいながらも素敵なストーリーです。
『ハイ・フィデリティ』といい、ジョン・キューザックはこういうラブコメに見事にハマります。
監督 | ピーター・チェルソム | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2001年 | |
日本公開 | 2002年 | |
出演者 | ジョン・キューザック / ケイト・ベッキンセイル / モリー・シャノン / ジェレミー・ピヴェン / ブリジット・モイナハン 他 |
アイ・アム・サム
知的障害を持つサムは、ホームレスの女性と子供をもうけますが、彼女はいなくなり彼一人で育てることになります。
ビートルズを愛するサムは娘をルーシー・ダイアモンドと名付け育てますが、7歳児と同等の知能しか持ち合わせないため、児童福祉施設で保護されることになり、親権を求め裁判で争うことに。
弁護士はラブリー・リタだったりとビートルズの曲になぞらえるようにストーリーが描かれていて、映画を彩る人気アーティストによるビートルズのカヴァー曲も素晴らしいです。
サムだけでなく、弁護士のリタや里親の想いなど愛が詰まった感動作です。
監督 | ジェシー・ネルソン | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2001年 | |
日本公開 | 2002年 | |
出演者 | ショーン・ペン / ミシェル・ファイファー / ダイアン・ウィースト / ダコタ・ファニング / ローラ・ダーン 他 |
アザーズ
『オープン・ユア・アイズ』のアレハンドロ・アメナーバル監督が仕掛けるどんでん返しのサスペンスホラー
1945年の第二次世界大戦末期のイギリスが舞台で、戦地から夫の帰りを待つ妻グレースは広大な屋敷に子ども二人の3人で暮らしていました。
娘のグレースは色素性乾皮症を患い、日に当たると害になるため、いつもカーテンを締め切って生活しています。
そんな中、新しい3人の使用人が現れ、雇うことになりますが、それを境に次々と不思議な怪奇現象が起き始めていきます。
ニコール・キッドマンの当時の夫トム・クルーズが製作総指揮に加わり、前作『オープン・ユア・アイズ』が話題となったアレハンドロ・アメナーバル監督が手がけた作品です。
当時ブームだった『シックス・センス』のような結末を話さないで系の作品で、どんでん返しを楽しめるサスペンスホラーです。
監督 | アレハンドロ・アメナーバル | |
脚本 | アレハンドロ・アメナーバル | |
製作国 | スペイン / フランス / アメリカ | |
製作年 | 2001年 | |
日本公開 | 2002年 | |
出演者 | ニコール・キッドマン / フィオヌラ・フラナガン / クリストファー・エクルストン 他 |
光の旅人 K-PAX
職務質問され、K-PAK星からやってきたと名乗る男が精神病院に送られてきます。
数多くの精神病患者を見てきた精神科のパウエル医師は、彼の宇宙の知識や神秘的な力に信憑性を感じるようになっていきます。
しかし催眠療法をしてみると、ある事実が浮かび上がってきます。
果たして彼は本当に異星人なのか? SFタッチで描かれる心温まるヒューマンドラマです。
監督 | イアン・ソフトリー | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2001年 | |
日本公開 | 2002年 | |
出演者 | ケヴィン・スペイシー / ジェフ・ブリッジス / メアリー・マコーマック / アルフレ・ウッダード / デヴィッド・パトリック・ケリー 他 |
ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
性別適合手術を受けたロック歌手の愛を探し求めるストーリーです。
オフ・ブロードウェイでロングランを記録した舞台を映画化した作品で、日本でもなんども舞台化されている傑作です。
アングリーインチとは、手術に失敗し、股間に1インチ残ってしまったアレのことです。
パワフルな歌も心に残るバラードも最高です。
監督 | ジョン・キャメロン・ミッチェル | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2001年 | |
日本公開 | 2002年 | |
出演者 | ジョン・キャメロン・ミッチェル / スティーヴン・トラスク / ミリアム・ショア / マイケル・ピット 他 |
穴
男女4人の学生が行方不明だったなか、そのうちの1人の女の子がぼろぼろの状態で現れます。
彼らは目当ての男女と過ごすために地下施設でキャンプ気分で入りますが、扉が開かず、閉じ込められていました。
彼女の証言による閉じ込めた犯人と彼女のどっちかが嘘をついているが、果たして真相は。
この映画の見どころのひとつは若き日のキーラ・ナイトレイがまあまあビッチな高校生役で出演していることです。
サスペンスとしてはそれほどひねっているわけではないですが、ストーリーの構成やソーラ・バーチの演技など引き込まれる要素があり、後味の悪い隠れた胸糞映画の良作です。
監督 | ニック・ハム | |
製作国 | イギリス | |
製作年 | 2001年 | |
日本公開 | 2002年 | |
出演者 | ソーラ・バーチ / デズモンド・ハリントン / ダニエル・ブロックルバンク / ローレンス・フォックス / キーラ・ナイトレイ 他 |
2002年
アバウト・ア・ボーイ
無職の金持ち男とシングルマザーの子との絆を描いた秀逸なコメディ
原作は『ハイ・フィデリティ』の作者でもあるニック・ホーンビィの作品。
38歳で独身のウィルは、父親の遺した印税収入で働かずに裕福な暮らしをしています。
ナンパ目的でシングルマザーのグループSPATに参加し、スージーとデートすることになりますが、そのデートには彼女の友人の息子マーカスも一緒にくることに。
マーカスはヒッピー風で鬱病をかかえる母親の影響や学校にも馴染めずいじめられています。
そんなお互いどこか欠けているウィルとマーカスはお互い必要な存在となっていくというコメディ・ドラマです。
ラブコメの帝王ヒュー・グラントの持ち味をフルに発揮した笑って感動できる傑作です。
監督 | クリス・ワイツ / ポール・ワイツ | |
原作 | ニック・ホーンビィ | |
製作国 | イギリス / アメリカ / フランス /ドイツ | |
製作年 | 2002年 | |
日本公開 | 2002年 | |
出演者 | ヒュー・グラント / ニコラス・ホルト / トニ・コレット / レイチェル・ワイズ 他 |
スパニッシュ・アパートメント
将来の仕事のためにスペイン・バロセロナに留学することにしたフランス生まれの主人公、グザヴィエ。
空港で出会った医師ジャン夫妻のもとで過ごすも、その後世界各国からの同世代の若者が住むシェアハウスに入居することになります。
遠距離恋愛との彼女との関係ややジャンの妻アンヌ・ソフィとの不倫など、さまざまな若気のいたりに七転八倒します。
シェアハウスの様子が自由奔放で、若さゆえの輝きに憧れてしまいます。
見ると旅をして異国にふれたくなる青春狂想曲ともいえる傑作。
この後、年代を重ねて『ロシアン・ドールズ』と『ニューヨークの巴里夫』と続く三部作となっています。
監督 | セドリック・クラピッシュ | |
製作国 | フランス / スペイン | |
製作年 | 2002年 | |
日本公開 | 2004年 | |
出演者 | ロマン・デュリス / ジュディット・ゴドレーシュ / オドレイ・トトゥ / ケリー・ライリー 他 |
ボーン・アイデンティティー
銃で撃たれて負傷した男がマルセイユ沖の漁船に救助されます。
彼は記憶を失っていて、自分の名前すら思い出せず、手がかりは皮膚の下に埋め込まれていたスイス・チューリッヒの銀行の貸金庫番号を記したマイクロカプセルのみ。
銀行でパリ在住の「ジェイソン・ボーン」という名前を知るものの、他にも多数の偽造パスポートや現金、拳銃が入っていました。
彼はCIAから追われることとなりますが、見に染み付いた護身術を武器に逃亡します。
マット・デイモンがアクション・スターとして才能を開花させた人気『ボーン』シリーズの5作ある第一作目で、サスペンス要素のあるアクション映画です。
監督 | ダグ・リーマン | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2002年 | |
日本公開 | 2003年 | |
出演者 | マット・デイモン / フランカ・ポテンテ / クリス・クーパー / ブライアン・コックス / クライヴ・オーウェン 他 |
ジョンQ -最後の決断-
フルタイムからパートタイムに格下げされ、家計が苦しい主人公ジョン一家。
ある日、息子が野球の試合中に倒れ、昏睡状態に陥ります。
救急病院に搬送され、一名は取り留めたものの重度の心臓病で、助かるには心臓移植手術が必要でした。
ただそのためには高額の費用を前払いする必要があり、病院は退院させようとすることに怒ったジョンは手術を要求して病院に立て篭もります。
アメリカの医療制度の欠陥を象徴的に描いた作品で、スリリングで感動もできてストーリーの構成を含めて文句なしの面白さです。
監督 | ニック・カサヴェテス | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2002年 | |
日本公開 | 2002年 | |
出演者 | デンゼル・ワシントン / キンバリー・エリス / ロバート・デュヴァル / ジェームズ・ウッズ / アン・ヘッシュ 他 |
2003年
スクール・オブ・ロック
ロックバンドをクビになった男が、資格もないのに他人になりすまして小学校の教師になるストーリーです。
主演はジャック・ブラックで、授業そっちのけで、ロックの歴史を授業したり、小学生バンドを結成したり、はちゃめちゃぶりが最高です。
生徒たちの演奏のうまさがものすごいし、ラストのコンテストの演奏は泣けます。
監督 | リチャード・リンクレイター | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2003年 | |
日本公開 | 2004年 | |
出演者 | ジャック・ブラック/ ジョーン・キューザック / マイク・ホワイト / サラ・シルバーマン 他 |
ロスト・イン・トランスレーション
ソフィア・コッポラが描く日本を舞台としたロマンティック・コメディ
初老で落ち目のハリウッド・スターのボブ・ハリスはCMのため来日し、ホテルに滞在していますが、不眠症で悩んでいました。
一方、カメラマンの妻で同伴で来日していたシャーロットもまた、忙しい旦那をよそに孤独を抱えています。
そんな二人がバーで出会い、意気投合し、東京の街を一緒に遊び回るという淡い出会いと別れを描いたロマンティック・コメディです。
日本のファッション業界の有名人も多数出演していて、懐かしさが感じられます。
それにしても普段見慣れた光景も外国人が撮るとなぜ、あんなにも魅力的に見えるのか、いつも不思議に思います。
監督 | ソフィア・コッポラ | |
製作国 | アメリカ / 日本 | |
製作年 | 2003年 | |
日本公開 | 2004年 | |
出演者 | ビル・マーレイ / スカーレット・ヨハンソン / ジョバンニ・リビシ / アンナ・ファリス 他 |
ビッグ・フィッシュ
ホラ話が人生を豊かにするファンタジーと現実が入り混じった傑作
ティム・バートン独特のファンタジックな世界観と感動的な人間ドラマが入り混じっている新境地を切り開いた作品です。
昔から奇想天外な話をして周囲を楽しませてきた父エドワードと疎遠になっていた1人息子のウィルは、死期のせまった父の本当の真実を知りたいと探ります。
若き日の父エドワードのホラ話のような冒険譚と現実を行き来しながら、父と子の和解を描いていきます。
タイトルの『ビッグ・フィッシュ』は、ホラ話という意味合いで、みんなを笑顔にしてくれるホラ話が人生を豊かにしてくれている様に感動します。
監督 | ティム・バートン | |
脚本 | ジョン・オーガスト | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2003年 | |
日本公開 | 2004年 | |
出演者 | ユアン・マクレガー / アルバート・フィニー / ビリー・クラダップ / ジェシカ・ラング / ヘレナ・ボナム=カーター 他 |
ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
死刑囚で死刑廃止論者でもあった元大学教授のデビッド・ゲイルは死刑まであと数日と迫っていました。
彼は自らの手記を綴るために、女性新聞記者ビッツィーに白羽の矢を立てて呼び寄せます。
ゲイルの話を聞くうちに、ビッツィーは彼は冤罪ではないかと考え始めますが、果たして隠された真相とは。
ゲイルの回想シーンとともに物語は語られていき、冤罪と死刑という重い問題ながらテンポよくみせてくれ、ラストでどんでん返しが待っています。
監督 | アラン・パーカー | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2003年 | |
日本公開 | 2003年 | |
出演者 | ケヴィン・スペイシー / ケイト・ウィンスレット / ローラ・リニー / ガブリエル・マン / ローナ・ミトラ 他 |
マッチスティック・メン
潔癖症などの症状をもつ脅迫性障害を患っている天才詐欺師のロイはある日、常用している薬を紛失してしまい、相棒から精神分析医を紹介してもらいます。
医者の勧めで、ひょんなことから別れた妻との間に生まれた娘と暮らすことになります。
娘との暮らしからだんだん症状が改善していくなか、大きな仕事にとりかかることになり、それに娘も巻き込まれていきます。
騙し合いのコンゲームものですが、家族愛も含んでいて、ラストは個人的にお気に入りの結末となっています。
監督 | リドリー・スコット | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2003年 | |
日本公開 | 2003年 | |
出演者 | ニコラス・ケイジ / サム・ロックウェル / アリソン・ローマン 他 |
アイデンティティー
死刑囚マルコム・リバースの死刑執行前夜、彼の死刑執行に関して再審議が行われようとしていました。
それと平行して、さまざまな理由でモーテルに男女11人が集まり、大雨の中身動きがとれずにいました。
そんな中、次々と殺人が行われ、死体のそばにはモーテルの部屋番号が書かれた鍵が置かれています。
死体とともに鍵番号のカウントダウンが進むなか、驚きの真相が待っています。
異色のどんでん返し映画とも言える作品で、違和感だらけで理由がラストで明かされます。
監督 | ジェームズ・マンゴールド | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2003年 | |
日本公開 | 2003年 | |
出演者 | ジョン・キューザック / レイ・リオッタ / アマンダ・ピート / ジョン・ホークス 他 |
閉ざされた森
レンジャー部隊の訓練中に起きた事件をめぐって繰り広げられるサスペンス
パナマの米軍基地で特別訓練に出たレンジャー部隊7名が嵐の密林地帯の中で消息を絶ちます。
救助された2名は、調査にあたる捜査官に事件の真相を話しますが、それぞれ証言の内容が食い違います。
果たして、誰が殺人者で、事件の真相はどうなのか。
真実が浮かび上がっては二転三転し、ラストでは驚きのどんでん返しが待っている傑作サスペンスです。
監督 | ジョン・マクティアナン | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2003年 | |
日本公開 | 2003年 | |
出演者 | ジョン・トラボルタ / コニー・ニールセン / サミュエル・L・ジャクソン / ジョヴァンニ・リビシ 他 |
オールド・ボーイ
原作は土屋ガロン(作)、嶺岸信明(画)によって1996年から1998年に「漫画アクション」で連載された日本の漫画で、後にハリウッドでもリメイクされた傑作です。
娘の誕生日の日、ごく平凡な生活を送っていたオ・デスは何者かによって15年間ものあいだ監禁されてしまいます。
その後なぜか開放され、復讐するために監禁した相手を探すため奔走します。
果たして、彼はなぜ15年も監禁されたのか、そしてなぜ解放されたのかを探るサスペンス・アクションです。
正直エロとグロい表現が多々あるので、そういうのが苦手な方は避けた方がいいかもです。
真相知った後の衝撃は『セブン』を彷彿とさせるものがあります。
監督 | パク・チャヌク | |
原作 | 土屋ガロン(作)/ 嶺岸信明(画)『ルーズ戦記 オールドボーイ』 | |
製作国 | 韓国 | |
製作年 | 2003年 | |
日本公開 | 2004年 | |
出演者 | チェ・ミンシク / ユ・ジテ / カン・ヘジョン / チ・デハン 他 |
2004年
ソウ
アダムとゴードンは目が覚めると部屋の対角線に足を鎖で繋がれていて、その部屋の真ん中には死体がありました。
状況が飲み込めない二人でしたが、ポケットの中にカセットテープが入っていて、メッセージが入っていました。
この場で死ぬか、逃げ出すかはこの謎を解かなければならない中、ゴードンは犯人の正体に思い当たり、その男は通称ジグソウとよばれる人間を拉致して命懸けのゲームを仕掛け、観賞するという猟奇殺人鬼でした。
緊張感と先の読めない展開で、ドキドキ感がたまらない作品。ラストの衝撃を含めてサスペンス・ホラーの頂点ともいえる傑作シリーズ作品です。
監督 | ジェームズ・ワン | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2004年 | |
日本公開 | 2004年 | |
出演者 | ケイリー・エルウィス / リー・ワネル / ダニー・グローヴァー / ケン・レオン / ディナ・メイヤー / トビン・ベル他 |
きみに読む物語
過去の記憶をなくした療養施設にひとり暮らす初老の女性のもとへ定期的に通う初老の男が、ノートに書かれた物語を読み聞かせながら物語が進行していきます。
物語の舞台は、1940年代のアメリカ南部で、青年ノアは別荘にやってきた17歳のアリーに一目惚れします。
両親の反対によって、二人の仲は認められず、ノアはその後徴兵され、アリーは別の人と婚約します。
ノアは手紙を出し続けていたもののアリーの母に没収されていたことを知り、二人は求め合います。
そんな物語と現在の施設での様子が同時に描かれていきますが、切ないラストが待っています。
こんなふうに愛の力を貫けるか、自分を試される映画でもあると感じられます。
監督のニックと老女役のジーナ・ローランズは本物の親子っていうところも感慨深いものがあります。
監督 | ニック・カサヴェテス | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2004年 | |
日本公開 | 2005年 | |
出演者 | ライアン・ゴズリング / レイチェル・マクアダムス / ジェームズ・ガーナー / ジーナ・ローランズ 他 |
エターナル・サンシャイン
恋人クレメンタインと喧嘩をした平凡な男ジェエルは、仲直りしようとプレゼントを持って彼女の働く本屋に行ったものの彼のことをまったく覚えていないかのような振る舞いで、目の前で他の男といちゃつきます。
ショックを受けたジョエルは疑問に感じながら友人に愚痴をこぼすと、彼女が「記憶除去手術」を受けたことを知らされます。
苦しんだ末、ジョエルも同じ手術を受けることを決心します。
脚本に“マルコビッチの穴”など奇想天外な作品を描いてきたチャーリー・カウフマンとピエール・ビスマス、斬新な映像手法を得意とするミシェル・ゴンドリー監督の最強チームによる記憶を除去できるというSF的なモチーフをコミカルさと辛辣さで見事に描いた作品。
監督 | ミシェル・ゴンドリー | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2004年 | |
日本公開 | 2005年 | |
出演者 | ジム・キャリー / ケイト・ウィンスレット / キルスティン・ダンスト / マーク・ラファロ / イライジャ・ウッド他 |
私の頭の中の消しゴム
アルツハイマーを題材にした映画やドラマは数多くあるけど、この映画はほんと泣けます。
建設会社社長令嬢のスジンと現場監督チョルスの恋を描いた作品で、幸せに結婚生活を送っていたものの、スジンに若年性アルツハイマー病がだんだん迫ってくるというストーリーです。
前半は、韓国映画特有の見てるこっちが恥ずかしくなるぐらいの純愛っぷりでくすぐったい感じですが、病気がわかってからの後半は、やっぱり観るのがつらくなるほどです。
泣ける映画の大定番ですが、何度見てもわかっていても泣けてしまいます。
原作は、永作博美ががヒロインを演じた日本のテレビドラマ『Pure Soul〜君が僕を忘れても〜』です。
監督 | イ・ジェハン | |
製作国 | 韓国 | |
製作年 | 2004年 | |
日本公開 | 2005年 | |
出演者 | チョン・ウソン / ソン・イェジン 他 |
バタフライ・エフェクト
“小さなチョウの羽ばたきが地球の裏側で台風を起こすこともある”というカオス理論の一つをモチーフとしたタイムリープ作品です。
少年時代から描き覚えの絵を描いたりするなど短時間記憶を喪失することのあったエヴァンは、心理療法士の勧めで日記を書き始めます。
過去に不幸な出来事をたくさん経験していた彼は、大学生になり、日記を読み返すとそこに書かれている過去の時点に戻れる能力があることに気づきます。
やり直したい過去を繰り返すものの一向にうまくいかず、自分や周りの友達などますます不幸になるばかり。
果たしてハッピーエンドを迎えることができるのか。
緻密に練り込まれた脚本の面白さが抜群で、内容もけっこう衝撃的。タイムリープの中でもかなり上位の面白さ。
監督 | エリック・ブレス / J・マッキー・グラバー | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2004年 | |
日本公開 | 2005年 | |
出演者 | アシュトン・カッチャー / エイミー・スマート / エルデン・ヘンソン / ウィリアム・リー・スコット 他 |