【おすすめミステリー小説】これだけは外せない本当に面白い名作30選+α

2020年10月20日

こんな方に

  • ミステリー小説初心者の方
  • ミステリー小説の定番を知りたい!
  • 年代別におすすめのミステリー小説を知りたい!

こんな方におすすめの定番ミステリー小説をご紹介します。

 

ウィック
ミステリー小説と一口に言ってもいろんなものがあるよね

そうね、殺人事件が絡むものが大半だけど、日常の謎に迫るミステリーもあれば、恋愛や歴史にまつわるミステリーまでさまざま
ペディ

ウィック
そこで、ミステリー初心者や何を読んだらいいか迷っている方のために、大定番作品をご紹介します。1作家につき各年代1作と厳選しました

(以下ウィックはW、ぺディはP

※作品年度は初出を表記しています。

 

2020年代

『黒牢城』米澤 穂信〔2021〕


信長に謀反した荒木村重を題材にした歴史ミステリー小説の傑作

W「信長に謀反を起こした代表的な人物といえば、明智光秀、松永久秀、そしてこの小説の主人公の荒木村重です」

P「信長に反旗を翻し、有岡城に籠城する荒木軍だが、共闘しようとした毛利や宇喜多の軍勢は到着せず、城内では村重の意に反するような難事件が頻発し、不穏な雰囲気が漂います」

W「信長の使者として説得に来た軍師、黒田官兵衛を幽閉しますが、彼の知恵を頼って、アームチェアディテクティブよろしく牢に入れられたまま密室殺人や不可能現象の謎を解決しようとする連作短編の歴史ミステリーです」

P「史実に即して荒木の行く末を辿りつつも、歴史の裏側を利用して一級のミステリー小説に仕上げてしまった著者の新たな真骨頂といえる傑作」

 

『花束は毒』織守 きょうや〔2021〕


“100%騙される”系好きにおすすめ

W「“100%騙される戦慄!”という惹句の通り、その手のどんでん返しが好きな人にはたまらない作品です」

P「ストーリーは、「結婚をやめろ」という嫌がらせの手紙に悩まさている知り合いのために、主人公が探偵に調査してもらうというワンテーマで、正直クライマックスまでは少し物足りない感じはしますが、ラストは期待通りの戦慄を楽しむことができると思います」

W「主人公の探偵の女の子もキャラがたっていて、秘密がありそうだけど、そこがあまり描かれていない感じがしたので、シリーズの予感も感じられる作品です」

 

『硝子の塔の殺人』知念 実希人〔2021〕


ミステリ好きにたまらない『新本格』の総決算的作品

W「まずは帯で新本格ミステリを代表する方々が勢ぞろいしてコメントを寄せているところから期待しないわけにはいかないでしょう」

P「タイトルから想像できる通り、ミステリのお約束と蘊蓄をこれでもかと詰め込んだミステリ小説に迷い込んでしまったようなメタミステリ的作品」

W「「新本格」の総決算ともいえるようなミステリ好きには避けて通れない作品です」

 

『テスカトリポカ』佐藤 究〔2021〕


圧倒的なクライム・ノベルの傑作!

W「臓器ブローカーがテーマという万人受けするとは言えないかもしれないですが、クライム・ノベル好きにはたまらないでしょう」

P「メキシコ、インドネシア、日本を舞台に、次々と登場人物の語り手がリレーしていく展開が斬新」

W「滅亡したアステカ王国に伝わる「煙を吐く鏡」という意味を持つテスカトリポカとはいったい何をあらわしているのか。

第165回直木賞、第34回山本周五郎賞を受賞した文句なしの傑作」

 

『六人の嘘つきな大学生』浅倉 秋成〔2021〕


就活サバイバルミステリーの傑作!

W「サバイバルドキュメンタリー番組のエッセンスを取り入れ、ミステリー小説にまだこんな手があったか、とうならされました」

P「殺人事件がおこらなくてもこんなにスリリングなミステリー小説を楽しめるとは。

時代の先端をいく会社の就職試験をめぐり、最終選考に残った6人におこったある事件ともいえる出来事。登場人物たちの表と裏はどっちが本当の姿なのか」

W「犯人候補が二転三転する展開も見事だけど、張り巡らされた伏線回収もすばらしいです。

それにつけても、就活というのは人生において実に不条理で厄介なものだと思いました」

 

2010年代

『予言の島』澤村 伊智〔2019〕


オカルト好きも否定派も楽しめるホラーミステリー

W「今ではすっかりテレビで見ることがなくなった霊能者たちですが、一世風靡した時代がたしかにありましたね」

P「かつてオカルト好きだった幼馴染たちが興味本位で訪れた場所は、数々の予言を当てると人気だった霊能者が、20年後に6人の死者が出ると予言を残していた瀬戸内海のとある島。

その島にある山は怨霊が下りてくると言い伝えがあり、山に登ることは禁止されています」

W「それぞれの理由でやってきた観光客たちがその禁為をやぶって目にするもの、そしておこる悲劇とは」

P「横溝、京極、三津田作品の民俗的な世界観に真っ向から勝負するミステリーホラー作品」

 

『medium 霊媒探偵城塚翡翠』相沢 沙呼〔2019〕


一切情報を入れないように読んでほしい作品!

W「タイトルからして、なんだか内容が想像がついてしまいそうな感じですが、それが実は作者の罠」

P「正直、読むとなんだかぼやっとした展開だなっと思ってしまうんだけど、それらはすべて伏線なので、読んでびっくりしてください」

 

『かがみの孤城』辻村 深月〔2017〕


これを読んでいない人はもったいない、ファンタジックミステリーの大傑作!

W「本屋大賞も受賞した辻村深月さんの集大成ともいえる最高傑作の呼び声高い作品」

P「ミステリーといっても殺人事件などがおきるというものではありません。不登校になってしまった主人公たちが鏡の世界に引き込まれてしまうというファンタジックなストーリーながら、実はものすごく現実的な内容。張り巡らされた伏線の回収が見事の一言」

 

『屍人荘の殺人』今村 昌弘〔2017〕


ミステリーの定番といえば密室。この作品の密室は大発見!

W「先人にやり尽くされてしまったトリックにまだこんな新しい方法があったんだと感心」

P「大学の映画研究会の合宿先の別荘・紫湛荘(しじんそう)で起きた連続殺人事件に遭遇したメンバーが生き残りを懸けて真相に迫ります」

 

『22年目の告白-私が殺人犯です-』浜口 倫太郎〔2017〕


サクサク読めて、ハッとさせられ、感動までさせられる傑作!

W「原案は韓国映画『殺人の告白』で、そのリメイク映画を小説化したもの」

P「時効を迎えたかつての殺人犯が、殺人の告白本を出版するという内容。昨今の売れるならなんでも出版するという現状に一石を投じているとも言える作品で、エンタメ度がかなり高め」

 

『犯罪者 上・下』太田 愛〔2012 ※初出は『犯罪者 クリミナル』〕


ドラマ『相棒』シリーズの脚本を手がけた著者の初小説作品にしてとんでもない傑作

W「これは読まないと人生を損するレベルのクライムサスペンス小説です」

P「一見無差別殺人かと思われた事件。犯人は逮捕されたものの、ただ一人生き残った少年に近寄ってきた謎の男が「あと十日。十日、生き延びれば助かる。生き延びてくれ。君が最後の一人なんだ」と警告します。この事件の影にちらつく政治家や幼児の奇病との因果関係とは?」

W「複雑な設定と登場人物の多さをものともしない状況描写の巧みさに脱帽です。まさに映像が目に浮かぶとはこのこと」

P「ちなみに次作『幻夏』と3作目の『天上の葦』で3部作となっていますが、ぜひこの作品から読むことをおすすめします」

 

『ビブリア古書堂の事件手帖』三上 延〔2011〕


古書ブームを巻き起こした日常の謎系のビブリオミステリー!

W「“日常の謎”とは、殺人事件などではなく、せいぜい軽犯罪かもしくは犯罪ですらない普段の日常生活に潜む謎をとくミステリーのジャンルのことで、この小説は古書にまつわる謎解きがテーマのミステリー小説」

P「ライトノベルと一般の小説との架け橋となった作品ともいえる人気シリーズで、後にたくさんの類似形小説を生みましたね。一度完結したものの第2シリーズに突入しています」

 

『さよならドビュッシー』中山 七里〔2010〕


音楽版スポ根とミステリーが融合した傑作!

W「第8回『このミステリーがすごい!』大賞大賞受賞作で遅咲きの著者のデビュー作品です」

P「資産家の家庭に育つピアニストを目指す少女は、ある日火事で祖父と従姉妹を失い、自分も重度の火傷を負ってしまう。その怪我からコンクール優勝を目指して猛レッスンするも、周囲で自分を狙った出来事が次々と襲いかかり、さらに殺人事件も起こるという、スポ根とミステリーが融合した作品」

W「設定に若干無理があるものの、ミステリー設定が邪魔に思ってしまうぐらいピアニストを目指す描写が素晴らしく、見事なラストは見ものです」

 

 

2000年代

『告白』湊 かなえ〔2008〕


イヤミスの代表作といえば、コレ!

W「イヤミスとは読後に「嫌な気分」になるミステリー小説のこと。そんなイヤミスの女王との異名を持つ湊さんのデビュー作にして、本屋大賞受賞作品」

P「女性教師の死んだ娘のことについてクラスの生徒に殺されたという独白から始まる物語。賞ごとに語り手の視点を変えながら事件の真相に迫る傑作です」

 

『ラットマン』道尾 秀介〔2008〕


バンドをテーマにしたミステリーの傑作!

W「道尾さんの数ある名作の中からなぜこれを選んだか。ロックが好きだからということもあるけど、ひとえに面白いから」

P「エアロスミスのカヴァーをしているアマチュアロックバンド内で起こるバンド内恋愛と事件をめぐるストーリー。どんでんがえしにつぐ大どんでんがえしで、人の思い込みをうまくつき、だまされること必至」

 

『ゴールデンスランバー』伊坂 幸太郎〔2007〕


ケネディ暗殺事件をなぞらえる陰謀渦巻く逃亡劇!

W「伊坂幸太郎さんの本屋大賞を受賞した超ド級のエンタメミステリー」

P「総理暗殺の濡れ衣を着せられた主人公の逃亡劇。前半から張り巡らされた伏線をきれいに回収していくラストは見事の一言」

 

『サクリファイス』近藤 史恵〔2007〕


第5回本屋大賞第2位は伊達じゃない!

W「テーマがプロの自転車レースという、およそミステリーとは無縁に思える題材なんだけど、しっかり謎が待っています」

P「自転車レースのことを知らなくても、読み終わったころにはだいぶ知識がついて興味が湧いてきますね。コンパクトな作品ながら大どんでん返しが待っている極上のミステリー」

 

『最後のトリック』深水 黎一郎〔2007 ※初出は『ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ!』〕


読んでいる我々が犯人になるという前代未聞のミステリー

W「出尽くしたかに見える本格ミステリーのトリックでいまだ世に出ていないもの、それが読んでいる我々読者が犯人であるというものです(作中の読者が犯人というものはかつてあったようですが)。果たしてそんなトリックがあり得るのでしょうか」

P「そんなトリックがあるから2億円で買ってほしいと小説家のもとに手紙が届きます。果たして詐欺か、それともそれとも本当かとい半信半疑で読み進める手が止まらない作品です」

W「読み終わった後、我々が犯人となっているのか、それともこの小説そのものが詐欺かは読んでみてのお楽しみ」

P「納得できるかどうかも読者次第でしょうか」

 

『容疑者Xの献身』東野 圭吾〔2005〕


切なさがとまらない!

W「直木賞を受賞した、東野さんの最高傑作ではないでしょうか」

P「不慮で殺人を犯してしまった妻子の身代わりのために、隣のアパートに住む数学教師が頭脳を駆使して犯罪を隠蔽するのですが、その隠された秘密にラスト号泣がとまりません」

 

 

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