【おすすめスポーツ小説】さわやかな青春を感じたいなら一度は読んでおきたい名作15選+α

2020年10月26日

こんな方に

  • スポーツが好きな方
  • スポーツも小説も大好きという方
  • スポーツを題材にした小説を探している方

こんな方におすすめのスポーツを題材にした小説をご紹介します。

 

ウィック
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スポーツ小説といっても多種多様ありますが、自分の好きなスポーツ以外でも、読んでみるとけっこう面白いと思います

どれを読もうか迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください
ペディ
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陸上

『一瞬の風になれ』佐藤 多佳子〔2007〕


2007年本屋大賞受賞作!

「イチニツイテ」「ヨウイ」「ドン」の3部からなる高校陸上部を舞台に、各1巻ずつ高校1年、2年、3年の成長を描いた青春スポーツ小説の傑作です。

未経験ながら短距離走の可能性を秘め、陸上部に入部した主人公・新二と幼馴染で天才的な才能を持つ連とのライバル関係と友情、さらにはJリーグに進むほどの偉大な兄との葛藤、背中を追いかけ続ける他校のライバルたちやほのかな恋心など、高校生の青春模様をめぐるリアルな心情が瑞々しく描かれています。

主人公は100mと200mの他にリレーも走りますが、このリレーがこの小説の肝。

自分との闘いでもある100、200mももちろんライバル関係をめぐって手に汗をにぎりますが、チームでの関係や連携、仲間を思う気持ち、うれしさやせつなさがこのリレー競技によって物語を豊かにしています。

 

『風が強く吹いている』三浦 しをん〔2006〕


箱根駅伝を見るのが楽しくなる傑作小説

この小説は箱根駅伝を寄せ集めチームで目指すという、ある意味とんでもない無謀な小説です。

でも、不思議と読んでいると行けるのでは?と思わせてくれるリアリティがしっかりあるから、面白いです。

個性的なメンバーが仲間と繋がっていく感じや純粋に走るシーンが眩しい、青春小説の傑作です。

 

『あと少し、もう少し』瀬尾 まいこ〔2012〕


それぞれの思いがつながっていく泣ける傑作

県大会を目指す中学生の駅伝を描いた作品ですが、その構成が素晴らしいです。

陸上部だけでは足りないため、校内にメンバーを募りますが、そのメンバーは元いじめられっ子や、不良など一癖ある面々。

さらに信頼を置いていた顧問が異動になり、代わりにやってきたのは美術教師という頼りなさ。

それぞれに苦悩や想いを抱えている様子を、6人で走る6区にちなんで6章で構成し、レースとそのレースにいたる過程をそれぞれの独白でつないでいきます。

色々な出来事が視点を変えて繰り返されるので、奥行きが増していく感動必至の青春小説の傑作です。

 

『チーム』堂場瞬一〔2008〕


箱根駅伝の学連選抜チームに光を当てた感動の傑作

堂場瞬一さんといえば、「刑事・鳴沢了シリーズ」などミステリー作家として有名ですが、スポーツ小説の名手としても知られています。

この作品は箱根駅伝出場を逃した大学の中から、予選で好タイムを出した選手で混成される「学連選抜」チームを題材にした作品です。

どんなに好成績をおさめてもあくまでも参考記録になるだけで、自分の大学に何か反映されるわけでもない一度敗れた強者たちの集まり。それぞれ何を目標にモチベーションを保ち、即席チームとして何のために襷を繋ぐのか。

それぞれの葛藤と想いが結集され、レースでの激闘へとつながっていく敗者のセカンドチャンスをリアルに描いた感動の傑作です。

 

 

水泳

『DIVE!!』森 絵都〔講談社刊:2000〜2002/角川書店刊:2006〕


完成度の高いスポ根青春小説!

弱小ダイビングクラブの存続の条件は選手がオリンピック出場を果たすこと。そんな都合のいい絵空事を描けるのは小説だから、なんて思った方こそぜひ読んでほしいです。

採点基準もよくわからないあまり一般的ではないマイナースポーツを興味深く読ませる著者の力量にも驚かされます。

メインの選手だけでなく、コーチから家族、恋人まで誰一人脇役で終わることなく、しっかり主体を持って描かれています。

誰もがオリンピックに出場できるわけではありませんが、素質がいくらあっても努力が足りなかったり、恵まれたコーチに出会えなければ夢は夢で終わってしまうということが痛感させられます。

 

 

サッカー

『龍時 01-02』野沢 尚〔2002〕


本格サッカー小説の原点ともいえる傑作!

時は日韓ワールドカップの前後で、日本のサッカー熱がもっとも高かった頃のサッカー小説です。

日本のユース代表のリュウジが、スペインのクラブチームの目にとまり、単身スペインのクラブユースに挑んで活躍していくストーリー。

独りよがりな部分が、だんだん精神的にも大きくなっていき、舞台もあがっていくのが読みどころです。

3巻まで発刊されたものの著者の急逝で未完に終わっているのが残念な傑作です。

 

『サッカーボーイズ 再会のグラウンド』はらだ みずき〔2006〕


少年サッカー小説で終わらない、コーチにもドラマがある傑作!

小学6年生のジュニアサッカーチームの話で、続編のあるシリーズ第1作目です。

5年生まで各年代のキャプテンを務めてきた主人公の遼介は、キャプテンを外され、ポジションも奪われ、初めての挫折を味わうところから物語が始まります。

つくづくスポーツは、コーチや監督がいかに大事かと思い知らされるし、そんなコーチたちにもドラマがある、ただの少年スポーツ小説だけで終わらない感動の傑作です。

続編は中学、高校と各年代ごとに続いていきます。

 

『銀河のワールドカップ』川端 裕人〔2006〕


キャプテン翼顔負け!?の少年サッカー小説の傑作

普通の少年サッカーを題材にした作品というと弱かったチームが監督の力によって強くなったり、チーム内の軋轢を乗り越えて成長していったりというのが王道だと思うけど、この作品はスケールが違います。

目をみはる実力を持つ三つ子やスペインの血が入ったハーフの子、翼という名のキャプテンなど、全国、いや世界、いやその上を狙える可能性を秘めた面々が集まっています。

失業中だった訳ありの元Jリーガーの指導者との出会いからチームは結成されますが、SFのようなタイトルの秘密に絡むキャプテン翼顔負けの怒涛の展開が待っています。

バルセロナにロナウジーニョが、レアルにジダン、ベッカム、ロナウド、ロベカルがいた頃で、まさに記憶に残る黄金時代をテーマに描かれていて、これが実話ですとなったら面白いのですが、もちろん架空のお話です。

 

 

自転車ロードレース

『サクリファイス』近藤 史恵〔2007〕


自転車ロードレースを題材にしたミステリー小説!

テーマがプロの自転車ロードレースで、あまり知らない世界という方でもまったく問題ない面白さです。

一般的に自転車ロードレースとして有名なのはツール・ド・フランスですが、この小説は日本チームのお話で、国内のツール・ド・ジャポンが舞台です。

ロードレースは一見すると個人スポーツだと思ってしまいますが、実は団体競技。エースを優勝させるために、アシストという役割に徹して走る人と協力のもと、チームの戦術を持って戦います。

“自分が勝つために走るのではない”アシストというシステムに惹かれて自転車競技を始めた主人公、白石誓と過去に黒い噂のあるベテランエース・石尾との関係を軸にレースを通して、いろいろな葛藤や疑惑に迫っていくのですが、コンパクトながら大どんでん返しを含む極上のミステリーとして仕上がっています。

 

 

プロレス・格闘技

『立ち上がれ、何度でも』行成薫〔2018 ※初出は『ストロング・スタイル』〕


プロレス好き以外にも読んで欲しい感動の青春小説

明るくてやんちゃなクラスの人気者の大河と体が小さくいじめられっ子の虎太郎はプロレスを通して仲良くなりますが、いじめっ子たちによってプロレスごっこの加害者と被害者になってしまいます。

関係が修復されないまま大人になり、大河はメジャー団体JPFのスター選手となり、虎太郎はひょんなことからインディーズの団体に所属することになります。

光と影のような二人はやがて大舞台で交わることになります。

プロレス好きであれば、実際の団体や裏事情をかなり詳細に想起させる内容が盛り沢山で、プロレスに興味がなくても主人公の二人の成長物語やその他にも熱い人間ドラマがあります。

プロレスは勝敗が決まっている筋書きのあるドラマとよく言われますが、肉体をぶつけ合い、誇りを持って人生と命をかけて戦っていることはリアルなことで、その姿に胸をうたれます。

 

 

ボクシング

『ボックス! 』百田 尚樹〔2008〕


高校生アマチュアボクシングを描いた傑作!

傑作『永遠の0』の百田尚樹さんによるアマチュアボクシング小説です。

天才的なボクシングセンスを持っていながら練習嫌いの主人公・鏑矢義平と元いじめられっこで努力の天才・木尊優紀、そして怪物級の実力を持つライバルの稲村和明の3者の成長を描く青春ストーリーです。

まさに血反吐を吐くほどの努力とライバルが自分を成長させてくれるということを実感させてくれる傑作です。

 

 

剣道

『武士道シックスティーン』誉田 哲也〔2007〕


剣道少女の成長を描く「武士道」シリーズ4部作

警察小説からスポーツやバンドまで幅広く描く誉田哲也さんの作品です。

剣道スタイルも性格も対照的な2人の少女が剣道強豪高校の青春を描いています。

それぞれの視点で描かれていくので、相手に対してどんな思いなのかという感情の距離感などが面白いです。

ちなみにタイトルの“シックスティーン”は年齢。高校一年生で、巻ごとに学年が上がっていきます。

 

 

野球

『夏の祈りは』須賀 しのぶ〔2017〕


泣ける高校野球小説!

ある県立高校の野球部を描いた連作短編集です。

この小説はただの短編集ではなく、実はある仕掛けがあります。

特別ではない高校の、時を超えた悲願のストーリーなので、ぜひ、感動に浸ってほしい作品です。

 

『バッテリー』あさの あつこ〔1996〕


意外にどろどろしているリアリティあふれる児童文学の傑作!

全6巻からなる中学入学前から中学1年の野球部での一年間を描いた作品です。

天才ピッチャーと言われている主人公、巧が父の転勤で田舎に引っ越してきて、キャッチャーの豪に出会い、中学でバッテリーを組むというストーリーです。

さわやかな青春ストーリーかと思うとそうでもなく、巧は才能を持つがために自己中心的な性格で他人を思いやることができず、その弟は病気がち、仲間は野球か勉強か迫られていたりと、切実な問題が山積しています。児童文学とは名ばかりで、大人も読むべき傑作です。

 

 

ラグビー

『ノーサイド・ゲーム』池井戸 潤〔2019〕


ラグビーワールドカップの盛り上がりに一役買った傑作

時期的にもラグビーワールドカップと年に発刊され、ドラマ化もされた大ベストセラーです。

経済小説としてもスポーツ小説としても面白いです。

自分はラグビーのルールなどを知っていますが、おそらく知らなくても十分楽しめるようにうまく描かれていて、興奮すること間違いなし。

 

 

その他

『片翼チャンピオン』平山 譲〔2010〕


障害者スポーツに挑む実話短編集の傑作!

リオパラリンピックで一躍有名になったスポーツ、ボッチャを含む障害者スポーツを描いた短編集です。

どの短編にも共通して言えますが、生きる苦しみはもちろんあっても、第2の青春のように感じられる障害者スポーツに出会え、全力で挑んでいる姿に、本当に生きているということを痛感させられ、ある種、羨望のような気持ちになります。

本人だけでなく家族を含めた、きれいごとではないリアルな葛藤と生きがいを見出すことの大切さがうまく描かれていて、心を打たれます。

 

 

まとめ

ウィック
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いかがでしょうか。あなたは何冊読んだことがありますか
どの小説もスポーツの魅力を堪能できる作品ばかり
ペディ
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ウィック
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ぜひさわやかな感動に浸ってみてください

 

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