こんな方に
- 尾崎豊初心者の方!
- 尾崎豊の名盤を知りたい方!
- どのアルバムから聴いたらいいかわからない方!
こんな方に尾崎豊の全アルバムを彼の歴史と共にご紹介します。
まさに若者の代弁者として、若い時に誰もが抱える苦悩や葛藤をストレートに歌詞にのせ、ロックンロールからバラードまで刺さる名曲を多数生み出しました
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1980年代
1. 十七歳の地図〔1983〕
尾崎さんは11歳の時、転入した小学校に馴染めず不登校になり、その時お兄さんの影響でギターを始め、井上陽水さんらの曲に強く惹かれてコピーをしていたそうです。
中学生になり、ジャクソン・ブラウンの『ランニング・オン・エンプティ』に強い衝撃を受け、その影響が“街の風景”や2ndアルバムの“ダンスホール”にあらわれています。
高校在学中に、ビクターやCBS・ソニーのオーディションに応募し、CBS・ソニーに合格して若干18歳でデビューを果たしました。
歌詞のベースとなっているテーマに社会への反抗や反支配、自由への欲望などがありますが、それらは喫煙や飲酒、オートバイなどで停学を重ねるなどしていた尾崎さんの鬱屈していた体験による思いが強く反映されています。
“15の夜”や“十七歳の地図”、“僕が僕であるために”など、10代の教祖たる所以とも言える若者の気持ちを代弁したような名曲から、“I LOVE YOU”、“OH MY LITTLE GIRL”と日本の音楽史に残る名バラードを収録した全10曲の驚くほどの完成度の高いデビューアルバムです。
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2. 回帰線〔1985〕
卒業への強いメッセージが感じられる2ndアルバム
前作から約1年3ヶ月後にリリースされた2ndアルバムですが、このアルバムを象徴する曲はなんと言っても“卒業”です。
というのも、デビューアルバムをリリース後に、出席日数が足りずに留年することになったことを理由に高校を自主退学していることから、「支配からの卒業」と歌うこの曲はものすごく重みのある曲と言えます。
卒業がA面ラストを締め括る曲なら、B面ラストを飾るのがそれに勝るとも劣らない“シェリー”です。
音楽でやっていく強い決意のようなものが感じられる名曲です。
さらに、前作の時点ですでに出来上がっていたものの収録を見送られた“ダンスホール”もこのアルバムに収録されています。
またその他の曲のサウンド面で前作よりロック色が増しているのも特徴と言えます。
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3. 壊れた扉から〔1985〕
前作からわずか8ヶ月でリリースされた3rdアルバムですが、10代のうちに3枚リリースすることにこだわったからということが短期間となった理由のようです。
前2作に比べると反抗的なメッセージ性は抑えられ、より内省的な自問自答を題材にした曲が目立っています。
またバックバンド「Heart Of Klaxon」を中心に制作、アレンジされていて、“路上のルール”や“Driving All Night”などバンドサウンドが際立っている作品でもあります。
さながらブルース・スプリングスティーンとEストリートバンドの関係性を思わせます。
2001年に公開された『LOVE SONG』の主題歌で起用された胸を打つ“Forget-me-not”というバラードの名曲が特におすすめの一曲です。
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4. 街路樹〔1988〕
3rdアルバムリリース後、無期限活動休止を宣言して渡米し、レコード会社をCBSソニーからマザーアンドチルドレンに移籍してリリースされたのがこの4枚目のアルバムです。
作曲はできても歌う詞ができずに苦労したという本作品。
その苦悩の裏に覚醒剤の使用があります。
1987年にその覚醒剤使用で逮捕されたことにより、本作品は大幅に遅れてリリースされました。
内容的には前作に引き続いて内省的な詞が大半を占めています。またレーベルを移籍したことから前作までの制作スタッフも一新されていていますが、サウンドにもその影響は感じられます。
じっくり聴かせる“核”、“時”、“理由”、そして“街路樹”などが個人的にはかなり好みです。
また、リマスター版以降にボーナストラックとして収録されている大ヒットしたシングル曲“太陽の破片”は文句なしの名曲です。
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