こんな方に
- 邦楽ロックではずせない名盤は?
- 1970年代のおすすめの名盤アルバムを知りたい!
- メジャーなアーティスト以外も少しは知りたい!
こんな方に1970年代邦楽ロックの名盤をご紹介します。
(以下ウィックはW、ぺディはP)
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1970年代の邦楽ロック名盤
SOLID STATE SURVIVOR / イエロー・マジック・オーケストラ - YMO 〔1979〕
P「細野晴臣、高橋幸宏、坂本龍一というもはや説明不要のトリオによる元祖テクノ・バンドの傑作」
W「“RYDEEN”が最も有名ですが、テクノ・ポップブームを巻き起こし、日本にとどまらず世界的に評価を受けた作品」
真空パック / シーナ&ザ・ロケッツ 〔1979〕
P「博多のめんたいロックを代表するヴォーカルのシーナさんとギターの椎名誠さんによる4人組バンドの2ndアルバム」
W「プロデュースを細野晴臣さんがつとめていることもあり、テクノやニュー・ウェーブなサウンドを取り入れていて、ストレートなロック作品とは一味違う、今聴いても斬新さを感じさせる作品。特に大ヒット曲“You May Dream”は名曲」
熱い胸騒ぎ / サザンオールスターズ 〔1978〕
何はなくともサザンのこのデビューアルバムを聴かないと始まらない!
W「青山学院大学のフォークソング・サークルで知り合ってバンドを結成し、78年に衝撃のデビュー・シングル“勝手にシンドバッド”の2ヶ月後にリリースされたデビュー・アルバム」
P「まさに若さとエネルギーがつまった作品。代名詞ともいえる“勝手にシンドバッド”から幕をあけ、R&Bやボサノヴァ、さらには“レゲエに首ったけ”や“いとしのフィート”と曲名にもあるとおりレゲエやリトル・フィートへのオマージュなどを詰め込んだ、サザンの始まりが感じられます」
喜納昌吉&チャンプルーズ / 喜納昌吉&チャンプルーズ〔1977〕
P「欧米にボブ・マーリーのおかげでレゲエが広まったように、日本からも独自の音楽ジャンルで世界に挑もうとしたのが、この喜納昌吉さんによるデビュー・アルバムです」
W「沖縄民謡ロックともいえるギターや三線が渾然一体となったグルーヴが独特で、“ハイサイおじさん”はあまりに有名。矢野誠、矢野顕子らも参加している歴史的名盤」
Char / Char〔1976〕
P「日本ナンバーワンギタリストと言っても過言ではない、Charさんのソロ・デビューアルバム」
W「フュージョンやAORなど当時の洋楽シーンの影響を取り入れていて、ギターはもちろん、歌ものとしても素晴らしい作品です。なんといっても代表曲の“Smoky”と“Shinin' You, Shinin' Day”は別格の素晴らしさで必聴です」
泰安洋行 / 細野 晴臣〔1976〕
P「はっぴいえんど、YMOで知られる細野晴臣のソロ3作目で、『トロピカル・ダンディー』、『はらいそ』とともに「トロピカル三部作」と位置づけられる作品」
W「日本離れしたサウンドで、ニューオーリンズや沖縄、ハワイ、中国などの音楽をごった煮にした名盤」
火の玉ボーイ / 鈴木慶一とムーンライダース〔1976〕
P「実質的な鈴木慶一のソロアルバムと位置付けられているバンド名義のデビューアルバム」
W「バンドのムーンライダーズの他にもティンパンアレイやラストショウ、矢野顕子、南佳孝、矢野誠など錚々たる顔ぶれがゲスト参加した日本ロック史を代表する傑作」
JAPANESE GIRL / 矢野 顕子〔1976〕
P「のほほんとしたイメージの矢野さんですが、このデビュー・アルバムは才気走っています」
W「一部カバーがありますが、ほとんどの作詞・作曲をつとめ、A面をAmerican Sideとしてバックをつとめるのがリトル・フィートのメンバー、B面を日本面としてティンパン・アレーのメンバーなど錚々たる顔ぶれがつとめています」
P「民謡や日本独特のイメージをモチーフにしている曲が多く、まさに日本が世界に誇る名盤といえます」
燃えつきる~ラスト・ライヴ / キャロル〔1975〕
P「1975年の4月13日に行われた雨の日比谷野外音楽堂でのパフォーマンスを収録した傑作ライブアルバム」
W「彼らのルーツはビートルズやロックンロール。そのルーツから代表曲、そして長いMCまでその魅力をふんだんに盛り込んだ、まさに燃えつきたともいえる伝説のコンサート」
キャラメル・ママ / ティン・パン・アレー〔1975〕
P「メンバーが、細野晴臣、鈴木茂、林立夫、松任谷正隆、ゲストに荒井由実、矢野顕子、南佳孝、大貫妙子、山下達郎と、当時の音楽シーンの重要人物が勢揃いしたものすごいアルバム」
W「メンバーそれぞれが2曲ずつ持ち寄った作品で、残り2曲を全員で共同制作した全10曲で、当時最先端の技術を堪能できます」
SONGS / シュガー・ベイブ〔1975〕
P「山下達郎、大貫妙子らで結成されたバンドによる傑作アルバム」
W「コーラスワークに重点をおいた、それまでになかったまさにニュー・ミュージックとも言える音楽スタイルで、今聴いても斬新とも言える楽曲群です」
HORO - ほうろう / 小坂 忠〔1975〕
P「後のはっぴいえんどにつながるバンド、エイプリル・フールに在籍していた小坂忠さんの4作目のソロアルバム」
W「共同プロデュースに細野晴臣を迎えて、ティン・パン・アレーのメンバーをはじめ、松本隆、山下達郎、大貫妙子、吉田美奈子、矢野誠など豪華なメンバーが参加していていて、グルーヴィーで、ソウルフルな楽曲と力強いヴォーカルに酔いしれる名盤中の名盤」
BAND WAGON / 鈴木 茂〔1975〕
P「元はっぴいえんどのギタリストで、ビートルズに例えるならジョージ・ハリソンのように大瀧詠一や細野晴臣の影に隠れながらもソングライターとしてもギタリストしてもすごいということを証明したソロアルバム」
W「アメリカ西海岸のミュージシャンをバックに従えてのギタープレイは、グルーヴィーなカッティングとスライド・ギターが冴え渡っていてとにかくかっこいいです。ヴォーカルもはっぴいえんどでいかに存在感を発揮していたかを物語るすばらしさ。作詞はインストを除いて松本隆さんで、古びることのない傑作です」
あゝ我が良き友よ / かまやつひろし〔1975〕
P「ザ・スパイダースのヴォーカル、ギターとして活躍したかまやつさんのソロ5作目」
W「作詞作曲者に松本隆、細野晴臣、加藤和彦、井上陽水、吉田拓郎、大瀧詠一、安井かずみ、南こうせつ、遠藤賢司など、ビッグネームがずらりと並びそれぞれの特色が出ている豪華な作品。もちろん本人作による“TOWER OF LONDON”、名曲“ゴロワーズを吸ったことがあるかい”も収録」
カルメン・マキ&OZ / カルメン・マキ&OZ〔1975〕
P「ソロ・シンガーとして活躍していたカルメン・マキとギタリストの春日博文が中心となって結成されたOZのデビューアルバム」
W「ジャニス・ジョプリンに憧れたという圧倒的にパワフルなヴォーカルとハードでテクニカルな演奏は日本ロックの域を超えています。大曲“私は風”は必聴」
一触即発 / 四人囃子〔1974〕
P「当時最先端の洋楽プログレッシヴ・ロックやハードロック、サイケデリック・ロックを遜色なく表現した傑作1stアルバム」
W「プログレ特有ともいえる10分を超える大作や、独特な日本語の詩の世界を存分に堪能できる内容です」
黒船 / サディスティック・ミカ・バンド〔1974〕
P「元ザ・フォーク・クルセダーズの加藤和彦率いる高中正義や高橋幸宏、ミカなど錚々たる顔ぶれのスーパー・バンドの2ndアルバム」
W「1stアルバムがロンドンで評判となり、逆輸入される形で評価され、ビートルズやピンク・フロイドらを手がけたクリス・トーマスがプロデューサーをつとめたプログレ的大名盤。“タイムマシンにお願い”はのちに桐島かれん、木村カエラにも歌われた名曲」
葡萄畑 / 葡萄畑〔1974〕
はっぴいえんど、はちみつぱいと音楽性通じるカントリー・ロックの傑作
P「はっぴいえんど、はちみつぱい好きなら文句なしに聴いてほしいバンドの1stアルバム」
W「セカンド・アルバムはソリッドでモダンな作風となり毛色が少し違うのですが、この1stはザ・バンドに通じるアメリカ南部フレーバーを感じさせるカントリー・ロックで、牧歌的で心地よいサウンドを楽しめます」
ライブ / 村八分〔1973〕
P「活動期はオリジナルアルバムとしてこの『ライブ』一枚しか残していない伝説ともいえるバンド」
W「チャー坊こと柴田和志とのちに裸のラリーズやティアドロップスでも活躍するギターの山口富士夫を中心に、初期のストーンズを彷彿とさせるブルースロックを堪能できる。バンド名ともいい思想的にも過激な部分は含んでいるものの日本語ロックにこだわりをみせている」
扉の冬 / 吉田 美奈子〔1973〕
P「日本のローラ・ニーロ、キャロル・キングともいわれる吉田美奈子のデビュー・アルバム」
W「全作詞・作曲とピアノを本人がつとめ、バックはキャラメル・ママがつとめるという最高のアルバム」
ひこうき雲 / 荒井 由美〔1973〕
P「映画『風立ちぬ』で再び脚光をあびた名曲“ひこうき雲”を表題作とするデビュー・アルバム」
W「参加ミュージシャンに細野晴臣や鈴木茂、林立夫、松任谷正隆と豪華な布陣で、繊細なピアノと独特の世界観を描いたまさにユーミン・ワールド」
氷の世界 / 井上 陽水〔1973〕
P「70年代のフォークシーンを代表する井上陽水のバラエティにとんだ3rdアルバム」
W「ロンドンで名うてのミュージシャンを起用してレコーディングされた作品で、日本レコード史上初のLP販売100万枚突破の金字塔を打ち立てた傑作」
センチメンタル通り / はちみつぱい 〔1972〕
P「元々はあがた森魚のバックバンド的だったところから独立した鈴木慶一率いるバンドで、はっぴいえんどとともに、日本語ロックの先駆者としても知られるバンドの名盤」
W「タイトルのセンチメンタルという言葉が似合う、どこか郷愁を誘うメロディや演奏で、バンドの成り立ちといい、サウンドといい、ザ・バンドを彷彿とさせます」
頭脳警察1 / 頭脳警察 〔1972〕
P「フランクザッパの曲からバンド名がとられたパンタとトシの2人組によるバンドで、過激な内容を含み、当時は発売禁止となっていたライブ録音による1stアルバム」
W「思想とメッセージが過激なため元祖ジャパニーズ・パンクと呼ばれるアルバムですが、演奏はパンタのギターとトシのパーカッションによるフォーキーかつ牧歌的な面もあり、正統派なロックともいえます。ジャケットの3億円事件のモンタージュ写真もあまりに衝撃的」
ごあいさつ / 高田 渡 〔1971〕
P「現代詩をフォークにのせるスタイルを確立させた高田渡のメジャー・デビューアルバム」
W「高田渡の味のあるギターもさることながら、バックの演奏を務めるのははっぴいえんどの面々ということにも注目」
悪魔と11人の子供達 / ブルース・クリエイション〔1971〕
P「スーパーギタリスト竹田和夫率いる70年代にニュー・ロックと呼ばれた時代のハードロックバンドの2ndアルバム」
W「ブラックサバスをはじめとするブリティッシュ・ハードロックに影響を受けたジャケットといいサウンドといい、本家に引けをとらない傑作」
SATORI / フラワー・トラベリン・バンド 〔1971〕
P「内田裕也率いるバンドの2ndアルバム」
W「日本語ロック論争のさ中、全曲英語の歌詞で、世界に打って出た名盤。ジョー山中のハイトーン・ヴォーカルに東洋的でハードな楽曲は当時のプログレやハードロックと遜色がありません」
風街ろまん / はっぴいえんど 〔1971〕
P「大瀧詠一、細野晴臣、鈴木茂、松本隆という日本音楽史に残る4人によるバンドの2ndアルバム」
W「サウンドは洋楽テイスト、歌詞は独特な日本語の詩の世界という、それまでは日本語でロックはありえないと言われた論争に終止符を打った傑作」
まとめ
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