【洋楽ロック】これだけは聴きたい! 1990年代の名盤 おすすめ100選

2020年11月10日

1997年

『Songs From Northern Britain』ティーンエイジ・ファンクラブ - Teenage Fanclub〔1997〕


まさに青春の象徴のような傑作!

P「青春の象徴のようなバンドの瑞々しくも少し成熟感のある5枚目のアルバム」

W「名曲“I Don't Want Control of You”を含み、全体的にまとまりを感じます」

 

『OK Computer』レディオヘッド - Radiohead〔1997〕


レディオヘッドを語るうえで避けて通れない名盤!

P「ハードでメロディアスな『The Bends』もいいですが、歴史的にもこの名盤に軍配があがるでしょうか」

W「発売当時は、なんだか暗い感じがあまり好みではなかったのですが、だんだん年を重ねるごとにその良さに気付かされた作品。このアルバムで彼らは不動の人気を手にしました」

 

『Flaming Pie』ポール・マッカートニー - Paul McCartney〔1997〕


リンダさんが偲ばれて泣ける名盤!

P「90年代は2枚リリースしていますが、その一枚です」

W「アコースティック・サウンド中心の曲で構成され、シンプルな曲である分、よりメロディが際立っている作品。この時期すでに病状が思わしくなかったリンダさんとのことを考えると、なんだか、終盤“Beautiful Night”、リンダさんのコーラスを含む“Great Day”を聴くにつれて泣けてきます」

 

『Blur』ブラー - Blur〔1997〕


ブラーの転換点ともいえる名盤!

P「90年代というたった10年でものすごい変遷を遂げたスーパーバンドの記念碑的アルバム」

W「ブリットポップから脱却し、オルタナ系サウンドに舵を切った傑作。“Beetlebum”と“Song 2”という屈指の名曲が立て続けに並ぶだけで、その価値を感じます」

 

『Dig Your Own Hole』ケミカル・ブラザーズ - The Chemical Brothers〔1997〕


ロックファンにもテクノを認めさせた名盤!

P「ブレイクビーツを基調とし、ロックと融合したビッグ・ビートでロックファンにもテクノを認めさせたバンドによる2ndアルバム」

W「オープニング曲からテンションマックスでもっていかれ、最高潮に盛り上がる、大音量で聴きたいアルバム。ビートルズの"Tomorrow Never Knows"を思わせるリズムパターンの“Setting Sun”はオアシスのノエル・ギャラガーがゲストボーカルとして参加しており、それだけで、聴く価値ありです」

 

『If You're Feeling Sinister』ベル・アンド・セバスチャン - Belle And Sebastian〔1997〕


「ニック・ドレイクの再来」といわれた名盤!

P「スコットランド・グラスゴー出身のインディー・ポップバンドのメジャーデビューアルバム」

W「アルバムジャケットを含め、ザ・スミスに強く影響を受けたネオアコの流れをくみ、けだるいヴォーカルの声とピアノやアコースティックサウンドを中心とした牧歌的なサウンドで、儚い感じが新鮮」

 

『Ladies and Gentlemen We Are Floating in Space』スピリチュアライズド - Spiritualized〔1997〕


スペース・ロックの傑作!

P「カルト的な人気を誇った元「スペースマン3」の中心メンバーのジェイソン・ピアーズが率いたバンドの3rdアルバム」

W「バンド名の通り、インナートリップを誘うようなサウンドで、オルガンやブルースハープを高らかにならして、骨太な演奏がかっこいいの一言」

 

『I Can Hear The Heart Beating As One』ヨ・ラ・テンゴ - Yo La Tengo〔1997〕


バンドの名を世に知らしめた傑作!

P「80年代から現在まで第一線で活躍するUSインディー・シーンの最重要バンドの彼らの名を世に知らしめた傑作」

W「決して張りあげることのない脱力感のあるヴォーカルに、簡素な音でタメがあり、ややひねくれたフリーキーなサウンド。夫婦プラス1人といったバンド構成のそれぞれがヴォーカルを取り合うスタイルで、サイケ感のあるドリーミーポップからノイジーなパンキッシュな曲まで、幅広く楽しむことができます」

 

『Urban Hymns』ザ・ヴァーヴ - The Verve〔1997〕


ミュージシャンに愛された傑作アルバム!

P「オアシスもコールドプレイのクリス・マーティンも90年代のベストアルバムと挙げるイギリスのロックバンドの傑作3rdアルバム」

W「この3rdアルバムまでは知る人ぞ知るという存在でしたが、一気にビッグ・アーティストの仲間入りを果たしました。シングルともなった1曲目の“Bitter Sweet Symphony”は90年代を代表する1曲とも言える名曲」

 

『Whatever and Ever Amen』ベン・フォールズ・ファイブ - Ben Folds Five〔1997〕


ポップスの天才による傑作アルバム!

P「ポップスを知り尽くした天才ベン・フォールズを中心に結成されたバンドの2ndアルバム」

W「ピアノを中心としたギターレスバンドで、泣きの名曲“Brick”、“Selfless, Cold and Composed”をはじめ、憂いのあるバラード調の曲が多く、その反面、日本でも大ヒットした「金をかえせ」の歌詞でおなじみのはじけた曲“Song For The Dumped”やバグルスのヒット曲“Video Killed the Radio Star”のカヴァー曲も収録されています。ちなみに3人組なのにファイヴなのはスリーより響きがいいからなのだとか」

 

『Illumination』ザ・パステルズ - The Pastels〔1997〕


ヘタウマバンドの洗練されたアルバム!

P「1981年にスティーヴン・パステルを中心にグラスゴーで結成されたバンドの4thアルバム」

W「かつてのアルバムは本当にヘタウマといえる感じが味だったのですが、このアルバムはもう少しサウンドが洗練され、浮遊感ただよう楽曲やフリーキーなサウンドなど、より深みが増した感じとなっています。けだるい男女ヴォーカルがクセになります」

 

『Universal Joint』フリーホィール -Freewheel〔1997〕


スウェディッシュ・ポップバンドの超名盤!

P「タンバリン・スタジオの知性でメロディメーカーのウルフ・トレッソンとスウェーデンを代表する名プロデューサー、トーレ・ヨハンソンがタッグを組んだ、スウェディッシュ・ポップバンドの名盤」

W「スウェーデンのビートルズともいえるような、創造性に富んだポップでグッドメロディがぎっしりつまっています。捨て曲はまったくありませんし、やりたいことをやりきったかと思えるような、心弾む曲からグッとくるバラードまで、見事としか言いようがありません」

 

1996年

『K』クーラ・シェイカー - Kula Shaker〔1996〕


独自のインドテイストが最高にかっこいい!

P「ブリット・ポップのブームにのってデビューしたバンドの1stアルバム」

W「サイケデリックでグルーヴィなオールドロックスタイルとインド音楽のテイストを取り入れた楽曲のバランスが絶妙で、他とは一線を画する独自の世界観を確立しています。2ndアルバムでは、よりスピリチュアルなコンセプトを追求し、インドテイストも強まっていますが、そちらもおすすめ」

 

『Being There』ウィルコ - Wilco〔1996〕


オルタナ・カントリーという言葉はこのバンドのためにある!

P「90年代のウィルコは、ややハードなものやポップなものなど渾然としています」

W「2000年代以降を知って聴くと少し違った印象を受けるかもしれませんが、美しいメロディと力強いサウンドのコントラストが楽しめます。まずは、1曲目“Misunderstood”のやさしい始まりと終わりへ向かうほどの展開の落差に圧倒されてみてほしいと思います」

 

『Now I Got Worry』ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン - The Jon Spencer Blues Explosion〔1996〕


ブルース・ロックの代名詞ともいえるバンドの名盤!

P「ツインギターとドラムの3人編成で、ベースレスのブルース・ロックバンドの名盤」

W「まず、1曲目の“Skunk”の絶叫に驚かされると思いますが、とにかくエネルギッシュな演奏で、曲ごとにブルース、パンク、ガレージ・ロックのエッセンスを使い分け、最高にグルーヴィなサウンドを堪能することができます」

 

『Moseley Shoals』オーシャン・カラー・シーン - Ocean Colour Scene〔1996〕


佳曲が多く、完成度の高い名盤!

P「ブリット・ポップシーンで人気だったポール・ウェラーの弟分バンドの名盤」

W「モッズ系のバンドの影響を受けたそのサウンドは、ブルージーかつグルーヴィーで、ソウルフルなヴォーカルはカッコいいの一言。オープニングの“The Riverboat Song”からそのかっこよさは全開で、エバーグリーンな2曲目、3曲目の“The Day We Caught The Train”、“The Circle”の怒涛の流れで完全にノックアウトされます」

 

『Everything Must Go』マニック・ストリート・プリーチャーズ - Manic Street Preachers〔1996〕


シンガロング必至の名曲が満載!

P「オアシスと並ぶほどの人気を誇ったイギリス・ウェールズ出身のバンドのギタリストのリッチー・エドワーズの失踪により、活動休止後、3人で再スタートした4thアルバム」

W「このアルバムで、どちらかといえばカルト的な人気だったマニックスに商業的な成功をもたらした一枚。“A Design for Life”を筆頭に、“Kevin Carter”、“Everything Must Go”とシンガロング必至の曲が多数収録されています」

 

『1977』アッシュ - Ash〔1996〕


10代による若さあふれる名盤!

P「北アイルランドのバンドで、ブリットポップ期に発表された1stアルバム」

W「おそらくソニックユースの影響をもろに受けたであろう圧倒的なオープニング曲から始まり、美しい2曲目への流れといい、デビューアルバムとは思えない仕上がり感。デビュー当時は10代という若さあふれる激しいギターサウンドとポップなメロディが秀逸で、バラエティに富んだ名盤。“Lost In You”や“Kang Fu”など愛嬌があって大好きな曲です」

 

『One Chord To Another』スローン - Sloan〔1996〕


カナダを代表するパワーポップ・バンドの傑作!

P「メンバー全員が曲を書き、ヴォーカルもとり、他パートの楽器も演奏できるという器用なカナダの国民的パワーポップ・バンドの3rdアルバム」

W「オープニングからチープトリックを思わせるようなライブ感のある演出でいきなり鷲掴みにされます。全編にわたりビートルズの影響を強く感じさせますが、抜群のコーラスワークで、バラード調の曲もあれば、トランペットやマラカスなどを取り入れたポップな曲など、幅広い楽曲センスを堪能できます」

 

『Free Peace Sweet』ドッジー - Dodgy〔1996〕


ポップさが遺憾無く発揮されたアルバム!

P「ロンドン出身のギター・ポップ3ピース・バンドの3rdアルバム」

W「ヴォーカルのナイジェル・クラークの声といい、ビートルズフレイバーあふれるポップさといい、オアシスがもっとポップになったらこんな感じになるかなというサウンドで、抜群のギター・ポップアルバム。疾走感あふれるギターサウンドを中心に、ミディアムテンポの曲もあれば、オリジナリティあふれる“Good Enough”のような曲も最高」

 

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