2000年代
3 / キリンジ〔2000〕
W「兄・堀込高樹と弟・堀込泰行の兄弟によるバンドの3rdアルバムにして名盤中の名盤」
P「ソウルフルで洗練されたサウンドはまさにおしゃれの一言」
SAPPUKEI / ナンバーガール〔2000〕
W「向井秀徳さん率いる日本が誇るオルタナロック・バンド」
P「このアルバムはモグワイやウィーザーの作品も手がけたデイヴ・フリッドマンがプロデュースを手がけている作品で、ヒリヒリした感じがハンパないです」
図鑑 / くるり〔2000〕
W「例えばレディオヘッドが初期のハードなロックとエレクトロニカな後期とどっちが好きかというややこしい悩みがあるけど、くるりにもそういうところがあります」
P「その意味では、テクノを取り入れた後の変貌につながる3rdの『TEAM ROCK』ももちろんいいんだけど、この2ndのまだインディーギターロック然としたダイナミックさと繊細さが目立ちます。プロデューサーにはジム・オルークを迎えています」
MESSAGE / MONGOL800〔2001〕
W「沖縄が生んだ最高のパンク・ロックバンド」
P「“小さな恋のうた”、“あなたに”を含む最強にして最高の2ndアルバム」
THE GREATEST HITS / LOVE PSYCHEDELICO 〔2001〕
W「ボーカルのKUMIさんとギターのNAOKIさんの男女二人によるユニットの1stアルバム」
P「1stオリジナルアルバムにしてタイトルが『THE GREATEST HITS』とややこしいのですが、ブルージーでポップという洋楽テイストを感じさせる名盤」
三日月ロック / スピッツ〔2002〕
シングル曲のポップさとアルバムならではのロック色を見せつけた名盤!
W「シングル曲では結構甘い印象があるスピッツだけど、アルバムではロック色が全面に出ています」
P「本作では“ババロアでダンスビート”を取り入れたり、ギターにしろドラムにしろ結構激しめな演奏が光ります」
Night Food / EGO-WRAPPIN' 〔2002〕
W「ヴォーカルの中納良恵さんとギターの森雅樹さんによるユニットの傑作3rdアルバム」
P「中納さんの声もさることながら、演奏の迫力やジャジーな感じが最高。まさに日本離れしたかっこ良さ」
FLAGE / ROVO〔2002〕
W「ギターの山本精一さんとエレクトリック・ヴァイオリンの勝井祐二さんを中心とするインストバンド」
P「通常トランスといえば、打ち込みを使うものだけど、このバンドはダブルドラムを駆使して、ものすごいスペイシーな演奏をします。幸福感に包まれます、必聴」
新しき日本語ロックの道と光 / サンボマスター 〔2003〕
W「タイトルの通り、まさに新しい日本語ロックにふれたような衝撃を受けた作品」
P「ヴォーカル/ギターの山口さんの語り口調のメロディや、荒々しいパンクな演奏、どれをとっても素晴らしい、全ロックファンが聴くべき名盤」
フジファブリック / フジファブリック〔2004〕
W「2009年に惜しくも亡くなったヴォーカルの志村正彦さんを中心に結成されたデビューアルバム」
P「独特の歌い回しとリズム、ギターのかっこよさ、どれをとっても最高の、青春を感じる名盤です」
ユグドラシル / BUMP OF CHICKEN〔2004〕
W「デビュー・アルバムの『Jupiter』ももちろん名盤ですが、さらに音楽性の幅を広げて濃密に作り込まれた2ndアルバム」
P「ギターのみによる序曲と終曲の間には長年にわたり愛される名曲の数々がこれでもかというほど詰め込まれています。前半では“オンリーロンリーグローリー”、“乗車券”、そして中盤の“sailing day”、“同じドアをぐぐれたら”、“スノースマイル”、クライマックスの“ロストマン”のカタルシス感といい、見事としかいいようがない名盤」
教育 / 東京事変〔2004〕
W「言わずと知れた椎名林檎さんが率いるバンドの1stアルバム」
P「それぞれ独自の音楽性を持ったプレイヤーで構成されているので、演奏の多彩さが魅力」
ソルファ / ASIAN KUNG-FU GENERATION〔2004〕
W「ヴォーカル/ギターの後藤正文さん率いる4人組バンドの傑作2ndアルバム」
P「ヒット曲“リライト”はもちろん、キャッチーでダイナミックな楽曲が目白押し。独特な歌詞の世界観も注目」
君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命 / 銀杏BOYZ〔2005〕
P「峯田和伸がGOING STEADY解散後に結成したバンドの1stアルバムで、2枚同時にリリースしたうちの一枚」
W「まさに“性春”を感じさせるメッセージ性の強い青臭いまでのパンクロック。YO-KINGがプロデュース参加の他、数々の豪華アーティストがゲスト参加」
Rockin' Luuula / MO'SOME TONEBENDER〔2005〕
ガレージ、サイケ、シューゲイザー、なんでもありのめちゃくちゃかっこいい名盤!
W「百々(もも)和宏さんのモーと藤田勇(いさむ)さんのサムで、モーサムというロックバンドの9thアルバム」
P「一曲目の“奇跡の歌”からめちゃくちゃかっこいい。曲ごとにテイストが違っても、それらすべてがバンドの音になっているのが最高。バラードも抜群」
RIOT ON THE GRILL / ELLEGARDEN〔2005〕
W「細美武士さん率いたパンクロックバンドの傑作4thアルバム」
P「若干30分弱という短さながら、疾走感とエモさあふれる濃密な内容。“モンスター”はいつ聴いてもテンションがあがります」
FULL OF ELEVATING PLEASURES / BOOM BOOM SATELLITES〔2006〕
ケミカルブラザーズもプロディジーもプライマルスクリームにも引けをとらない名盤!
W「2016年にヴォーカルの川島さんの死去により余儀なく解散してしまった、世界に誇るバンドの4thアルバム」
P「プログラミングを駆使したビッグビートと生楽器による演奏で、ものすごいカタルシスをえられます」
空洞です / ゆらゆら帝国〔2007〕
W「ボーカル/ギターの坂本慎太郎さんがこのアルバムを「完全に出来上がってしまった」ということを理由に解散を発表した、ラスト作品にして最高傑作」
P「初期の荒々しい歪みを封印し、まさにタイトルの“空洞”であるかのようにミニマルで虚無感やをあらわしたかのような唯一無二のものすごいアルバム」
ぶっ生き返す / マキシマム ザ ホルモン〔2007〕
W「ラウドロックやミクスチャーロックなどのいいとこ取りを完全に自分たちのものにしていて、すごい作品」
P「3人のヴォーカルスタイルが絶妙なバランスで、特にナヲさんのJ-POP感がアクセントになって、楽曲に彩りを添えています」
GAME / Perfume 〔2008〕
W「ポリリズムのヒットによって、人気を博した彼女たちのひとつの時代を作った名盤」
P「テクノポップというのはそれまでにもあっただろうけど、ここまで機械的でスタイリッシュな作品は革新的」