2005年
『The New Fellas』 ザ・クリブス - The Cribs〔2005〕
P「イギリスの3兄弟によるロックバンドの2ndアルバム」
W「まさにギターロックの醍醐味が感じられるかっこよさ。ガレージ・ロック風だけど、そこまで尖ってなくてポップさが絶妙」
『In Your Honour』 フー・ファイターズ - Foo Fighters〔2005〕
P「ニルヴァーナの元ドラマー、デイヴ・グロールによるバンドの5枚目のアルバム」
W「2枚組の大作で、1枚目は疾走感溢れる怒涛の展開でバリバリのロックサイド、2枚目はアコースティックサイドと世界観を分けた意欲作」
『Employment』 カイザー・チーフス - Kaiser Chiefs〔2005〕
P「イギリスのリーズ出身のロックバンドのデビューアルバム」
W「フランツフェルディナンドにも通じるキャッチーでダンサブルなロックサウンド。今やイギリスで国民的人気を誇る息が長いバンド」
『LCD Soundsystem』 LCDサウンドシステム - LCD Soundsystem〔2005〕
P「アメリカ・ニューヨーク出身のジェームス・マーフィーによるソロ・プロジェクトでダンス・パンクバンドの1stアルバム」
W「ロックとダンス・ミュージックをクロスオーバーして、プログラミングによるビートやサウンドを駆使したポスト・パンクな楽曲が死ぬほどかっこいい傑作」
『Silent Alarm』 ブロック・パーティ - Bloc Party〔2005〕
P「ロンドンのアート・ロックシーンから飛び出したポストパンク・ロックバンドの傑作デビュー・アルバム」
W「デビュー当時は新しいバンドが現れたという、興奮を与えてくれました。ギターロックを中心にパンク、テクノ、ダンスミュージックの要素を組み込んだ斬新なサウンドが特徴。だんだん失速した感もありますが、この1st、2ndあたりのキラメキは本物」
『Stars Of CCTV』 ハード・ファイ - HARD-Fi〔2005〕
P「イングランドのエレクトロニカを駆使したロックバンドのデビュー・アルバム」
W「本国ではザ・クラッシュの再来ともいわれたというロックをベースにダブやスカをミックスしたエレクトロなディスコサウンド。グルーヴ感のあるリズムが魅力的です」
『Illinoise』スフィアン・スティーヴンス - Sufjan Stevens〔2005〕
P「アメリカ・ミシガン州出身のシンガー・ソングライターによる傑作アルバム」
W「エリオット・スミスにも例えられますが、かなりユニークでポップセンスのある持ち主。イリノイ州をテーマにしている作品」
2004年
『Together We're Heavy』 ザ・ポリフォニック・スプリー - The Polyphonic Spree〔2004〕
P「このバンドを知らない人はぜひ覚えてほしいです。アメリカの混成・シンフォニー・ロックグループで、多い時でメンバーが27人もいました」
W「通常の楽器の他にフルートやトロンボーン、ヴァイオリン、ホルンなど他のバンドでは見られないようなバンド構成で、さらにコーラス隊も数人いて圧巻。とにかく多幸感溢れる楽曲群で、ライブの破壊力は絶大」
『Funeral』 アーケイド・ファイア - Arcade Fire〔2004〕
P「カナダを代表するインディー・ロックバンドのデビュー・アルバム」
W「デビュー当時は様々な楽器を駆使してメランコリックな楽曲を演奏するスタイルが個人的にポリフォニック・スプリーと似た印象を受け、どハマりした作品。“Wake Up”は必聴」
『Franz Ferdinand』 フランツ・フェルディナンド - Franz Ferdinand〔2004〕
P「ポスト・パンクとダンスビートを融合したスコットランドのバンドの大ヒットを記録したデビュー・アルバム」
W「まさに踊れるロックといった感じで、身体が勝手に動きだすようなビートやどこかレトロな感じが癖になるサウンドです」
『American Idiot』 グリーン・デイ - Green Day〔2004〕
P「『ドゥーキー』がグラミー賞の最優秀オルタナティブ・アルバム賞なら、本作は最優秀アルバム賞。名盤中の名盤、7枚目のアルバム」
W「グリーン・デイ第二章の始まりとも言える、大化けしたパンクオペラともいえるコンセプトアルバム。マスターテープが盗難に遭い、再録せず、一から作り直したというものすごいエピソードも」
『Aha Shake Heartbreak』 キングス・オブ・レオン - Kings of Leon〔2004〕
P「ストロークスに対してサザン・ストロークスと形容される、アメリカ南部のサザン・ロックをベースとしたガレージロックバンドの2ndアルバム」
W「泥臭くパワフルな演奏が持ち味なのに、どこかおしゃれな感じがする不思議なバンド。今では大物バンドになった初期の傑作」
『Hurricane Bar』 マンドゥ・ディアオ - Mando Diao〔2004〕
P「スウェーデンのインディーロック・バンドの2ndアルバム」
W「このバンドの1st、2ndは本当にかっこいい。ビートルズとストーンズを足して2で割って、そこにガレージ風味をまぶしたような感じで、タイトな楽曲なのにポップという絶妙な感じ。“Next To Be Lowered”はほんと名曲、泣けます」
『Good News for People Who Love Bad News』 モデスト・マウス - Modest Mouse〔2004〕
P「あのペイヴメントが平凡と思えるほど、と評される癖の強いポスト・ロックバンドの2ndアルバム」
W「ヴォーカルの声も楽曲もひねくれてるんだけど、メロディセンスは抜群といういい意味で変なバンド」
『Up All Night』 レイザーライト - Razorlight〔2004〕
他のガレージ・バンドに比べれば薄味だけど、パンク魂を感じるいいバンド!
P「ロンドン出身のガレージ・ロックバンドのデビュー・アルバム」
W「正直ストロークスやリバティーンズらに比べれば薄味ですが、ニューヨークパンクの影響を強く感じさせる正統派のロックで、熱い曲が多し」
『Meltdown』アッシュ - Ash〔2004〕
P「北アイルランド出身の男女混成トリオバンドの4thアルバム」
W「この時代はまさしく、バンドブームといえるものすごいバンドが飽和状態。その中で起死回生を図って作ったのがメタルテイストな作品。これが本当にかっこよく、ただ激しいだけでなくポップさもある傑作」
『Sitting Around Keeping Score』スパイモブ - Spymob〔2004〕
P「アメリカ・ミネアポリスのファンク・ロックバンドの傑作アルバム」
W「ファンクロックと言ってもサウンドの手触りはポップ寄りで、どちらかといえばマルーン5などとも近い感じ。とにかくメロウでポップな曲が満載」
『Monsters of Folk』モンスターズ・オブ・フォーク - Monsters of Folk〔2004〕
P「マイ・モーニング・ジャケットのジム・ジェームスとブライト・アイズことコナー・オバースト、シー&ヒムとしての活動でも知られるM・ウォード、敏腕プロデューサー=マイク・モーギスの4人が組んだスーパー・プロジェクトによる名盤」
W「こんなメンバーが組んで悪いわけがないです。本当に名前負けしないモンスター級のフォークロックアルバム」
『Kasabian』カサビアン - Kasabian〔2004〕
“Clubfoot”1曲でロックシーンに衝撃をもたらした作品!
P「イギリス・レスター出身のロック・バンドの衝撃のデビュー・アルバム」
W「先行シングルとなった“Clubfoot”でロックシーンに衝撃を与え、その破壊力満点のサウンドで多くのロックファンを虜にした作品」
『Want Two』ルーファス・ウェインライト - Rufus Wainwright〔2004〕
P「アメリカ・ニューヨーク出身のシンガー・ソングライター」
W「前作『Want One』から連なるコンセプチュアルなアルバム。前作が陽なら、こちらは陰といえるような作品。幻想的なオペラ調やシンフォニックな壮大な曲が目立ち、ルーファスの伸びやかなヴォーカルに聞き惚れる傑作」
『Hot Fuss』ザ・キラーズ - The Killers〔2004〕
P「アメリカ・ラスベガスのロックバンドによるデビューアルバム」
W「キーボードやシンセを多用したニュー・ウェイブ・サウンドで、キャッチーなナンバーで彩られています。まさにキラーチューン“Somebody Told Me”、“All These Things That I've Done”などが最高」
『All For A Reason』ヘイヴン - Haven〔2004〕
P「今となっては忘れ去れてた感もありますが、個人的にはかなり好きなイギリスのロックバンドの2ndアルバム」
W「奇を衒わない正統なロックバンドで、トラヴィスなどに通じる美メロやコーラスワークが涙腺を刺激する系の傑作。“Have No Fear”は名曲」