2015年
The Book Of Souls / アイアン・メイデン - Iron Maiden〔2015〕
P「メタルの重鎮中の重鎮による16枚目のアルバム」
W「CDとしては2枚組にもかかわらず全11曲で、そのうちの3曲が10分越えというプログレバンドも真っ青な作品。バンド編成も1999年から続くトリプルギター編成で、ヴォーカルのブルース・ディッキンソンの歌声といい、全盛期の躍動感を感じさせます」
Bad Magic / モーターヘッド - Motörhead〔2015〕
P「メタル界のレジェンドバンドの22枚目にして、レミー・キルミスターの死去によるスタジオ・ラストアルバム」
W「演奏を聴くかぎり、このアルバムリリースの数ヶ月後にレミーが亡くなるとはとても思えない、変わることのないエネルギッシュな作品。曲目に「死」や「終わり」が散らつくのは覚悟があったからでしょうか。それを踏まえて聴くとバラードの“Till The End”は泣けてきます。ラストがストーンズのカヴァー“Sympathy For The Devil”で終わるのが象徴的」
Wonder Days / サンダー - Thunder〔2015〕
P「正統的なブリティッシュ・ハードロックによる近年の傑作アルバム」
W「ダニー・ボウズのウェットで憂いのあるヴォーカルが素晴らしく、ハードな曲からパーティーロックまでなんでもありですが、中でも“Broken”などのバラードが絶品」
2016年
Dystopia / メガデス - Megadeth〔2016〕
W「メガデスといえば、個人的に黄金期はマーティ・フリードマンが在籍した『Rust In Peace』、『Countdown To Extincition』の頃だと思いますが、はっきり言ってその頃に匹敵する出来栄え」
P「ギターにANGRAのキコ・ルーレイロ、ドラムにLamb Of Godのクリス・アドラーを迎えて制作されており、1曲目から檄アツな盛り上がりをみせ、2曲目の8ビートな感じはまさしく“Hangar 18”の感じそのもの。全体にわたり先にあげた2作を彷彿させるテンション高めの楽曲群で最高にかっこいいです」
Hardwired... to Self-Destruct / メタリカ - Metallica〔2016〕
W「もはやメタル界の大御所ですが、前作から8年ぶりの記念すべき10枚目のアルバム」
P「2枚組とはいえ、全12曲で、1曲目をのぞけば、5分後半から6,7,8分ぐらいまでと長めの曲で構成されています。過去の集大成というわけでもないでしょうが、初期を彷彿とさせる疾走感あふれる1曲目や『Metallica』期を思わせるヘヴィでミドルテンポの曲など、全体的に過去のいいとこ取りした内容です」
2017年
Villains / クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ - Queens of the Stone Age〔2017〕
W「ジョシュ・ホーミ率いる稀代のカリスマ・ロックバンドによる7枚目のアルバム」
P「プロデューサーにあのヒットメーカー、マーク・ロンソンを迎え、過去のような豪華ゲストに頼らない作品となっています。かつてのロック・エッセンスをうまく取り入れ、ダンサブルで王道感あふれるロックがかっこいいの一言」
United / ハーレム・スキャーレム - Harem Scarem〔2017〕
W「カナダ出身で解散を挟みながらも90年代からメロディック・ハードロック・バンドとして活躍しているバンドの作品」
P「この時代に、この爽やかなメロディアスなハードロックは超貴重。しかもその楽曲の質もめちゃくちゃ高い。ギターといい、コーラスワークといい絶品で、パワーバラードもあっていうことなしの名盤です」
2018年
Anthem of the Peaceful Army / グレタ・ヴァン・フリート - GRETA VAN FLEET〔2018〕
P「2012年にアメリカで結成されたバンドのデビューアルバム」
W「ヴォーカルのジョシュ・キスカの歌声は、レッド・ツェッペリンのロバート・プラントとそっくり。それ以外にも演奏も明らかにそれっぽく、聴く人が聴けば懐かしくも新しく聴こえるはず」
2019年
Gold & Grey / バロネス - Baroness〔2019〕
P「自らジャケット・アートも手がける異才のジョン・ダイヤー・ベイズリーが率いるアート・メタル・バンドの5作目」
W「プロデューサーにウィーザーやモグワイ、フレーミング・リップスやMGMTなど錚々たるバンドを手がけてきたデイヴ・フリッドマンを迎え、メタルの枠にとらわれない音楽性を展開しています。全17曲の中で目まぐるしく楽曲の趣きを変えて、いわゆるヘヴィな楽曲はもちろん、プログレ的なものやアンビエントなもの、サイケなものや時にスティーブ・ライヒのような現代音楽的なものまで、極上の音楽体験を堪能することができます」
Amo / ブリング・ミー・ザ・ホライズン - Bring Me the Horizon〔2019〕
P「2004年のデビュー当時のデスコアからアルバムを出すごとに変化を遂げてきたバンドの6枚目のアルバム」
W「このアルバムでは、“Medicine”がCMに起用されるなど、ラップやEDMを取り入れたりして、もはやメタルというよりはポップス的な色合いすら感じられます。それだけ狭いジャンルで収まらないぐらいバンドとしてメジャーになったという証拠だと思います」
Periphery IV: Hail Stan / ペリフェリー - Periphery〔2019〕
P「メシュガーやドリーム・シアターの影響を受けたギターのミーシャ・マンソーの個人プロジェクトからスタートしたバンドの6枚目のアルバム」
W「ハードな曲から美メロでキャッチーな曲まで、スペンサー・ソーテロの力強い歌声とともにプログレの難解さだけでない楽曲の魅力が溢れた名盤です」
Strength In Numb333rs / フィーバー333 - Fever333〔2019〕
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンとリンキン・パークのいいところを足したような名盤!
P「ヴォーカルとギターとドラムの3ピースのアメリカ出身のミクスチャー・メタルバンドのデビューのアルバム」
W「ラップはもろレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの影響が感じられますし、エモいメロディはリンキン・パークなどスタジアム級のバンドを彷彿させますし、初期衝動が爆発している、いい意味で将来が期待できる逸材」
まとめ
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