こんな方に
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- 邦画が好きな方
- 黒澤明監督の映画を知りたい方
- 黒澤明監督作品をどれから観たらいいか知りたい初心者の方
こんな方に黒澤明監督作品のおすすめを10作品ご紹介します。
そこで、まずはこれを観て欲しいと思う10作品を年代順にご紹介します。ぜひ参考にしてみてください
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全作品一覧
黒澤明監督は、1910年3月23日に生まれ、1943年に監督デビューし、1998年9月6日に亡くなりました。
その生涯の中で自作と認めた監督作品は30本ありますので、一覧でご紹介します。
監督作品順
『姿三四郎』〔1943年〕
『一番美しく』〔1944年〕
『續姿三四郎』〔1945年〕
『虎の尾を踏む男達』〔1945年製作、1952年公開〕
『わが青春に悔なし』〔1946年〕
『素晴らしき日曜日』〔1947年〕
『醉いどれ天使』〔1948年〕
『静かなる決闘』〔1949年〕
『野良犬』〔1949年〕
『醜聞』〔1950年〕
『羅生門』〔1950年〕
『白痴』〔1951年〕
『生きる』〔1952年〕
『七人の侍』〔1954年〕
『生きものの記録』〔1955年〕
『蜘蛛巣城』〔1957年〕
『どん底』〔1957年〕
『隠し砦の三悪人』〔1958年〕
『悪い奴ほどよく眠る』〔1960年〕
『用心棒』〔1961年〕
『椿三十郎』〔1962年〕
『天国と地獄』〔1963年〕
『赤ひげ』〔1965年〕
『どですかでん』〔1970年〕
『デルス・ウザーラ』〔1975年〕
『影武者』〔1980年〕
『乱』〔1985年〕
『夢』〔1990年〕
『八月の狂詩曲』〔1991年〕
『まあだだよ』〔1993年〕
おすすめ10作品
それでは、ここからはまず観ていただきたいおすすめの10作品をご紹介します。
羅生門〔1950〕
芥川龍之介の短編小説『藪の中』を原作とした作品で、タイトルや設定などは短編小説『羅生門』がもとになっています。
山の中でおきた殺人と強姦事件をめぐって、目撃者と当事者がそれぞれ事実について告白するのですが、同じ出来事なのにそれぞれの証言の食い違いで真相が不分明になっていく幻想的なストーリーです。
第12回ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞、第24回アカデミー賞で名誉賞(現在の国際長編映画賞)を受賞。
これまで国際的にほとんど知られていなかった日本映画の存在を、後に海外で羅生門効果などと学術用語も成立するほど世界に知らしめることになった傑作です。
監督 | 黒澤明 | |
脚本 | 黒澤明 / 橋本忍 | |
原作 | 芥川龍之介『藪の中』 | |
公開年 | 1950年 | |
出演者 | 三船敏郎 / 森雅之 / 京マチ子 / 志村喬 / 志村喬 / 千秋実 |
生きる〔1952〕
市役所で市民課長を務めている渡辺勘治は、30年間無為に時間をつぶすように仕事をしていました。
ある日胃がんで余命幾ばくもないことを知り、パチンコや女性遊びを楽しむように過ごしますが満たされません。
そこで生きる意味を求めて、役所でたらい回しにされていた暗渠を修理して市民公園を建設するという嘆願事案に命を注ぎます。
東宝創立20周年記念映画として制作された作品で、黒澤作品の中でも最もヒューマニズムを描き、官僚主義を風刺した傑作です。
ラストの公園でブランコに乗りながら歌を口ずさむシーンは日本映画を代表する名シーンです。
監督 | 黒澤明 | |
脚本 | 黒澤明 / 橋本忍 / 小国英雄 | |
公開年 | 1952年 | |
出演者 | 志村喬 / 小田切みき / 木村功 / 津島恵子 / 木村功 他 |
七人の侍〔1954〕
舞台は戦国時代末期のとある山間の農村で、戦にあぶれて盗賊と化した野武士によって村人は苦しめられていました。
そこで、村人は戦うことを選択し、腹を空かした侍を探して、白米を腹一杯食べさせることを条件に一緒に戦ってもらうようにお願いします。
前半部と後半部で途中休憩に分かれていて、前半が侍集めと戦の準備、後半で決戦が描かれています。
通常作品の7倍あまりの製作費と1年近い撮影期間をかけて作られ、多彩なカメラワークでダイナミックに撮影されています。
日本はもちろん、海外でも評価が高く、西部劇『荒野の七人』でリメイクされたり、外国映画ランキングでも上位に選ばれている傑作です。
監督 | 黒澤明 | |
脚本 | 黒澤明 / 橋本忍 / 小国英雄 | |
公開年 | 1954年 | |
出演者 | 三船敏郎 / 志村喬 / 藤原釜足 / 日守新一 / 金子信雄 他 |
蜘蛛巣城〔1957〕
主に対する謀反を鎮圧した武将、鷲津武時と三木義明は、森で道に迷い、そこで出会った奇妙な老婆に出会います。
その老婆はもののけで、未来を予言するかのように彼らに武時はやがて北の館の主、そして蜘蛛巣城の城主になることを、義明は一の砦の大将となり、やがて子が蜘蛛巣城の城主になることを告げます。
実際鎮圧した褒賞として武時は北の館の主に任ぜられますが、妻にそそのかされ主君を殺して城主となろうとします。
シェイクスピアの『マクベス』をもとにした作品で、能の様式美を取り入れた作品の世界観は幻想的で、狂気にあふれています。
ラストで無数の矢を浴びるシーンがありますが、実際に主演の三船敏郎目掛けて本物の矢を射って撮影したということで、その鬼気迫る迫力あるシーンは必見です。
監督 | 黒澤明 | |
脚本 | 小国英雄 / 橋本忍 / 菊島隆三 / 黒澤明 | |
公開年 | 1957年 | |
出演者 | 三船敏郎 / 山田五十鈴 / 千秋実 / 志村喬 他 |
隠し砦の三悪人〔1958〕
ジョージ・ルーカス監督が『スター・ウォーズ』でC-3POとR2-D2のモデルやレイア姫の性格の設定、ワイプの場面転換などかなりのアイデアをこの作品から得ているというのはあまりに有名です。
山名家と秋月家の戦いにおいて秋月の城が落ち、その戦いに参加していた百姓の大平と又七は捕虜として捉えられていましたが、脱走します。
二人は谷で薪の中から秋月の紋章が刻まれた金の延べ棒を発見しますが、そこに屈強な男が現れます。
実は彼の正体は秋月家の侍大将で、姫と共に秋月家再興のため、4人は同盟国早川領を目指します。
C-3POとR2-D2のモデルとなった大平と又七の掛け合いは抜群に面白く、脚本の面白さが際立っています。
人の美しさと醜さを描いたエンタメ時代劇の傑作です。
監督 | 黒澤明 | |
脚本 | 菊島隆三 / 小国英雄 / 橋本忍 / 黒澤明 | |
公開年 | 1958年 | |
出演者 | 三船敏郎 / 千秋実 / 藤原釜足 / 上原美佐 / 藤田進 他 |
用心棒〔1961〕
ヤクザの二大勢力が縄張り争いを繰り広げている小さな宿場町に流れ着いた桑畑三十郎と名乗る浪人。
凄腕の剣の腕前を持ち、それぞれのヤクザを天秤にかけて用心棒となりますが、実は町のためにヤクザ同士を衝突させて壊滅を目論んでいます。
剣と短銃の戦いや十秒で十人を切ってしまう素早い立ち回りなど見応え十分です。
ユーモアもあり、ハラハラドキドキの展開もありとストーリー展開が抜群に面白く、1964年にはセルジオ・レオーネ監督のマカロニ・ウエスタン『荒野の用心棒』で非公式にリメイクされるほど。
娯楽時代劇の傑作です。
監督 | 黒澤明 | |
脚本 | 黒澤明 / 菊島隆三 | |
公開年 | 1961年 | |
出演者 | 三船敏郎 / 仲代達矢 / 山田五十鈴 / 司葉子 / 土屋嘉男 他 |
椿三十郎〔1962〕
内容的には前作『用心棒』に近い続編的な作品。
次席家老・黒藤と国許用人・竹林の汚職を告発しようとしていた正義感に溢れる9人の若侍たち。
城代家老に汚職に関する意見書を出すものの受け入れられず落胆しているところに浪人が現れ、大目付が黒幕であると助言します。
浪人は若侍たちを手助けすることになり、お家騒動に巻き込まれていきます。
わずか40秒で30人を叩き斬るシーンやラストの血が噴水のように吹き出すシーンなど映画史に残る見どころが満載です。
監督 | 黒澤明 | |
脚本 | 黒澤明 / 菊島隆三 / 小国英雄 | |
原作 | 山本周五郎『日日平安』 | |
公開年 | 1962年 | |
出演者 | 三船敏郎 / 仲代達矢 / 加山雄三 / 小林桂樹 / 志村喬 / 田中邦衛 他 |
天国と地獄〔1963〕
『ナショナル・シューズ』社の常務・権藤に「子供をさらった」という電話が入ります。
しかし息子の純はその場にいるので、いたずらかと思っていたところ住み込み運転手の息子・進一が間違ってさらわれていました。
前半は金を出すか出さないかの葛藤、中盤は身代金受け渡し、ラストは犯人逮捕に向けての懸命の捜索と手に汗にぎる展開の連続です。
エド・マクベインの小説『キングの身代金』に触発されて作られ、後に現実の模倣犯を生むほど考え抜かれた身代金の受け渡し方法や犯人逮捕の手がかりとなるモノクロ映画の中での鮮やかな仕掛けなど、徹底的にこだわった推理映画の傑作です。
監督 | 黒澤明 | |
脚本 | 黒澤明 / 菊島隆三 / 久板栄二郎 / 小国英雄 | |
原作 | エド・マクベイン『キングの身代金』 | |
公開年 | 1963年 | |
出演者 | 三船敏郎 / 仲代達矢 / 香川京子 / 三橋達也 / 山﨑努 他 |
赤ひげ〔1965〕
赤ひげと異名を持つ先生がいる貧民ばかりの患者と安い給料の診療所に長崎帰りの蘭学医の若い医師、保本が赴任してきます。
保本は最初は自分の研究した書類目当てで呼ばれたと思い、反発を繰り返しますが、次第に赤ひげの貧困と無知を嫌い、患者に向き合う姿に心打たれ、診療所に馴染んでいきます。
一筋縄ではいかない患者ばかりで人の生死に向き合いながらも、そこで生きる人々との交流を描いた感動の大作です。
監督 | 黒澤明 | |
脚本 | 井手雅人 / 小国英雄 / 菊島隆三 / 黒澤明 | |
原作 | 山本周五郎『赤ひげ診療譚』 | |
公開年 | 1965年 | |
出演者 | 三船敏郎 / 加山雄三 / 山崎努 / 団令子 / 内藤洋子 他 |
影武者〔1980〕
信長や家康にも恐れられる武田信玄。天正元年のある夜、場内から狙撃され命を落としますが、遺言で3年は死を秘匿するようにと残していました。
万が一に備えて信玄そっくりの盗人を見つけ出していた信玄の弟の武田信廉と重臣たちは、彼を影武者として大将の座に据えます。
信玄の死を疑う信長や家康の間者、さらには身内に対しての騙し合いを中心に描いた作品です。
合戦シーンなどは控えめで、政治的な駆け引きのドラマを中心に描いています。
黒澤を敬愛するフランシス・フォード・コッポラ、ジョージ・ルーカスが外国版プロデューサーとして参加していて、第33回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞、第53回アカデミー賞で外国語映画賞と美術賞の2部門にノミネートされた傑作です。
監督 | 黒澤明 | |
脚本 | 黒澤明 / 井手雅人 | |
公開年 | 1980年 | |
出演者 | 仲代達矢 / 山﨑努 / 萩原健一 / 根津甚八 / 大滝秀治 他 |
まとめ
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