2001年
『Is This It』ザ・ストロークス - The Strokes〔2001〕
P「ロックンロール・リバイバルの象徴と言えるニューヨーク出身の5人組のバンドによる衝撃のデビュー作」
W「うまいのか下手のかもよくわからないガレージロックですが、なぜかこのアルバムが本当に新しかった。勢いのある楽曲は本物」
『Rings Around The World』スーパー・ファーリー・アニマルズ - Super Furry Animals〔2001〕
P「ウェールズのオルタナティブ・ロックバンドによる最高傑作ともいえる5thアルバム」
W「とにかく万華鏡のようなポップワールドで、高いテンションの曲からメランコリックな曲まで幅広く、何度聴いても飽きない傑作」
『Get Ready』ニュー・オーダー - New Order〔2001〕
P「元ジョイ・ディヴィジョンの3人のメンバーによって結成されたイギリスのテクノロック・バンドの前作から8年ぶりとなった8thアルバム」
W「テクノ系というよりはギターサウンドを前面に出した作品で、もちろん電子音も絶妙に取り入れてダンサブルなロックサウンドが最高にかっこいいです」
『Pleased To Meet You』ジェイムス - James〔2001〕
P「1981年にイギリスのマンチェスターで結成されたロック・バンドの9thアルバム」
W「ニュー・ウェイブからオルタナ系に位置するバンドですが、さまざまな時代を生き残ったバンドらしく、音楽性はバラエティにとんでいます。このアルバムはその中でも聞き応えのある傑作」
『Wildflowers』レリッシュ - Relish〔2001〕
P「北アイルランドの3人組によるロック・バンドのデビューアルバム」
W「ロック、ゴスペル、ソウルが一体となったサウンドと、どちらかというとポール・ロジャースなどのようなハード・ロックテイストな感じのパワフルなヴォーカルが魅力。とにかくいい曲が満載なのでぜひ知っておいてほしい一枚」
『Brushfire Fairytales』ジャック・ジョンソン -Jack Johnson〔2001〕
P「ハワイ出身のシンガー・ソングライターのデビューアルバム」
W「オーガニックなアコースティック・ギターサウンドで、リラックスした雰囲気で歌うのが特徴で、まさにサーフミュージックに火をつけた傑作」
『Drops of Jupiter』トレイン - Train〔2001〕
P「アメリカ・サンフランシスコのロックバンドの2ndアルバム」
W「アメリカの良心ともいえるようなバンド。本作でグラミー賞も受賞した名盤で、なんといってもタイトル曲が名曲中の名曲」
『The Sword of God』クワージ - Quasi〔2001〕
P「エリオット・スミスとともにヒートマイザーというバンドで活躍したサム・クームズと元スリーター・キニーのジャネット・ワイスによるロックデュオの傑作アルバム」
W「その世界観はエリオット・スミスにも通じる部分もありますが、ねじれたサイケ&ポップな楽曲が楽しめます。“It's Raining”は名曲」
2000年
『Kid A』レディオヘッド - Radiohead〔2000〕
P「レディオヘッドが新たなフェーズに突入した驚きの4thアルバム」
W「エレクトロニカ系を聴いていないほとんどのロック勢には、最初何が起きたのかよくわからなかった作品。それぐらい新しいものに触れた衝撃がありました」
『Standing on the Shoulder of Giants』オアシス - Oasis〔2000〕
P「今なお復活が待ち望まれるオアシスの4thアルバム」
W「クリエーション・レコーズの閉鎖によって自身のレーベルから出した初の作品。リアムが初めて作曲したり、ノエルがボーカルをとる曲が増えたり、オリジナルメンバー二人が脱退したりと、何かとオアシスを語る上で過渡期となった作品」
『XTRMNTR』プライマル・スクリーム - Primal Scream〔2000〕
P「出すアルバムによって色がまったく違っていた頃の傑作7thアルバム」
W「テクノ・ビッグビート・エレクトロニカを取り入れた作品で、とにかく尖った疾走感あふれる作品。ロックにとどまらず、テクノシーンでも話題となった傑作」
『All That You Can't Leave Behind』U2〔2000〕
P「ダンスビートやテクノなどいろいろ寄り道した末に原点回帰した10枚目のアルバム」
W「グラミー書を多数受賞した、まさに大人のロックともいえるシンプルながら胸を打つ名曲揃いの傑作」
『Relationship Of Command』アット・ザ・ドライヴイン - At The Drive-In〔2000〕
P「後にマーズボルタに派生するセドリック・ピクスラーとオマー・ロドリゲスを中心としたアメリカのポスト・ハードコアバンドの傑作」
W「畳み掛けるようなサウンドとシャウト系ツインヴォーカルで、興奮必至。ずーとテンションが高くてエモいです」
『PUZZLE』タヒチ80 - Tahiti 80〔2000〕
P「フランスのインディー・ポップバンドによる一大ブームを巻き起こした傑作デビュー・アルバム」
W「とにかくおしゃれで、かっこいい。それだけでなく、曲のバラエティが多彩でものすごく濃密な作品」
『United』フェニックス - Phoenix〔2000〕
P「なぜ、タヒチ80と同時に、しかも同じフランスからこんなバンドが生まれたのか謎ですが、こちらも傑作デビュー・アルバム」
W「元エールのバックバンドをつとめていたので、センスは抜群。おしゃれサウンドからハードロックテイストの曲まで幅広い楽曲が楽しめます。以降の出世感では圧倒的にタヒチ80を上回りました」
『Since I Left You』ザ・アヴァランチーズ - The Avalanches〔2000〕
P「オーストラリア・メルボルンのエレクトロ・ミュージック・グループによるデビュー・アルバム」
W「ヒップホップやソウル、ファンク、ディスコ、ハウス、ジャズ、ラテン、ラウンジなどありとあらゆるジャンルの膨大なサンプリング・ソースを絶妙に組み合わせた楽曲で、そのキラメキ感で世界中を虜にした名盤中の名盤」
『Voodoo』ディアンジェロ - D'Angelo〔2000〕
P「ネオソウルを代表するアメリカのシンガーソングライターの傑作3rdアルバム」
W「ムーディーでクール、音響処理やグルーヴのうねりといい、まさに黒魔術ともいえる傑作」
『Oui』ザ・シー・アンド・ケイク - The Sea and Cake〔2000〕
P「サム・プレコップやジョン・マッケンタイアを中心としたアメリカ・シカゴのポストロックバンドによる5thアルバム」
W「ジャズからの影響も強いバンドながら、このアルバムはアコースティックサウンドを強調してポップさが増して、ラウンジ・ミュージックとしても楽しめる最高におしゃれなアルバム」
『And Then Nothing Turned Itself Inside-Out』ヨ・ラ・テンゴ - Yo La Tengo〔2000〕
P「USインディーを代表する夫婦ともう一人の3人組による9作目のアルバム」
W「ミニマルな音響系に舵をきった叙情的な名盤。まさにインディーの枠を超えた感動の一枚」
『Will You Find Me』アイダ - Ida〔2000〕
P「アメリカ・ニューヨークの男女混成インディーロックグループの傑作4thアルバム」
W「ネオアコとポストロックの流れですが、とくかく楽曲のメロディ、ハーモニーが素晴らしすぎます。男女ヴォーカルの掛け合いがほんと最高」
『Heartbreaker』ライアン・アダムス - Ryan Adams〔2000〕
P「今やアメリカを代表するロック・シンガーの記念すべきソロデビュー・アルバム」
W「派手さはほとんどないシンプルなロックだけど、その全てがかっこいい。“Oh My Sweet Carolina”はほんと沁みます」
『Veni Vidi Vicious』ザ・ハイヴス - The Hives〔2000〕
P「スウェーデンのポスト・パンクバンドの2ndアルバム」
W「まさに破天荒ともいえる激しい超高速パンク・ロックスタイル。ガレージ・リバイバルを盛り上げたバンドの一つです」
『Lost Souls』ダヴズ - Doves〔2000〕
P「イギリス・マンチェスター出身の3人組オルタナ系ロックバンドのデビュー・アルバム」
W「浮遊感漂う退廃的で哀愁感たっぷりのサウンドで、ノイズやキーボードの使い方も独特のセンスがあります」
『The Sophtware Slump』グランダディ -Grandaddy〔2000〕
P「ジェイソン・ライトルを中心としたアメリカのインディー・ロックバンドの2ndアルバム」
W「電子音ピコピコのローファイサウンドだけど壮大なアレンジが魅力のバンド。キャッチーなメロディなんだけど切ない感じが本当に素晴らしいです」
『Figure 8』エリオット・スミス - Elliott Smith〔2000〕
P「孤高の天才シンガー・ソングライターによる生前のラスト・アルバムです」
W「アコースティックなサウンドが持ち味の彼ですが、本作ではバンドサウンド色がより強くなり、メロディがさらに磨きがかかっています。死ぬまで聴き続るであろう大好きな大傑作」
まとめ
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