こんな方に
- ロックや音楽が好きな方
- ロックも小説も大好きという方
- ロックを題材にした小説を探している方
こんな方におすすめのロックを題材にした小説をご紹介します。
どれを読もうか迷っている人は参考にしてみてくださいね
(以下ウィックはW、ぺディはP)
※作品年度は初出を表記しています。
※本ページはプロモーションが含まれています
『小さな恋のうた』平田 研也〔2019〕
W「沖縄が誇るバンド、モンゴル800の名曲を題材にして描いた映画のノベライズ作品」
P「東京のレーベルにも注目されるバンドが、ある事故をきっかけにバンドの事情が一変。この辺は結構驚きの展開が待っています」
W「ただの高校生バンドの青春を描いた作品かと思いきや沖縄の伝統や文化、沖縄が抱える問題や葛藤にまで踏み込んでいます。モンパチの名曲が聴こえてくる感涙必至の名作」
『ヘビメタ中年!』荒木 源〔2016〕
W「学生時代に結成したバンドを中年になっても続けている四人組バンド。しかもなにかと偏見を持たれるヘヴィメタルをこよなく愛するバンドです。メンバーの職業は医者や魚屋、カーディーラーなどさまざま。それぞれのメンバーをメインとした五篇の連作短編からなり、仕事や恋愛などちょっとしたトラブルが巻き起こります」
P「“クレイジードクター”(ラウドネスや“サッド・バット・トゥルー”(メタリカ)、“ランニング・フリー”(アイアンメイデン)など、各話がメタルの名曲のタイトルで、ストーリーもそれに因んでいて、メタル好きならそれだけで嬉しくなります」
W「『ちょんまげプリン』や『オケ老人』で知られる荒木源さんの好著です」
『ラットマン』道尾 秀介〔2008〕
W「バンドものというよりはミステリーなんだけど」
P「アマチュアロックバンド内で起こるバンド内恋愛と事件をめぐるストーリー。どんでんがえしにつぐ大どんでんがえしで、人の思い込みをうまくつき、だまされること必至」
W「エアロスミス好きにはたまらない小説かも」
『桃山ビート・トライブ』天野 純希〔2008〕
W「ロックな小説を紹介しているのになぜ時代小説?と違和感を感じるかもしれません。もしも秀吉の時代にロックバンドがいたら、という一見荒唐無稽に思ってしまうストーリーながら、しっかり史実に即しつつ、うまくフィクションと融合したまぎれもないロックな小説です」
P「この国の芸の歴史をひっくり返そうと、傾き者と呼ばれた連中の衣装を身にまとい、この時代ではありえなかったギターのように肩にかけ立って弾く三味線弾きに、笛奏者、踊りの天才に、極め付けは信長につかえたアフリカ人による太鼓のアフリカンビート、この4人組の一座による演奏は、まさにジャムセッションそのもので民衆を熱狂させます」
W「音楽的な側面だけでなく秀吉政権に対する怒りのような部分も強く、その反骨精神はまさにロックそのもの。第20回小説すばる新人賞受賞作」
『フィッシュストーリー』伊坂 幸太郎〔2007〕
W「この作品は4つの独立した短編集で、特におすすめしたいのはその中の表題作です」
P「過去の売れないパンクバンドの曲が、後に多くの人を救うというバタフライエフェクト的なストーリー」
W「映画化もされていて、その映画の曲を作っているのが斉藤和義さんなんだよね」
『ぎぶそん』伊藤 たかみ〔2005〕
W「ガンズ・アンド・ローゼスに憧れてバンドを目指すという中学生のストーリー」
P「バンド内でいろいろ問題がおきて、それを乗り越えてクライマックスは文化祭という、ある意味典型ではあるけれど」
W「ガンズっていうところがどストライク。なんだか学生時代をノスタルジックに思い出せて、爽やかな気分になれるね」
P「タイトルの『ぎぶそん』は、メンバーのかけるが弾くギターがギブソンのフライングVだから」
『階段途中のビック・ノイズ』越谷 オサム〔2006〕
W「『ぎぶそん』が中学生なら、こちらは高校生」
P「だめな先輩のせいで軽音楽部が廃部の危機に見舞われて、崖っぷちからメンバーを集めて最後はこちらも文化祭で大暴れという」
W「なんといってもラストのステージが熱い」
P「KISS、QUEEN、グリーンデイと、ロック好きにはたまらない選曲」
『どがでもバンドやらいでか!』丁田 政二郎〔2009〕
日本のフュージョンバンド、カシオペアが好きな方にはおすすめ!
W「80年代の鳥取にある高校を舞台にした作品です」
P「ある理由をきっかけにどうしてもバンドを組んで学園祭に出たい主人公が、メンバー探しから奮闘していくストーリーです」
W「バンドといえばロックバンドを題材にするのが一般的だけど、この作品では日本のフュージョンを代表するカシオペアのコピーバンドというところが珍しいところ」
P「あっさりとしているので少し物足りないところはあるけれど、40,50代にはどこか懐かしさが感じられて若い頃を思い出させてくれる爽やかな青春小説です」
『1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター』五十嵐 貴久〔2007〕
中年主婦たちのバンドの結成からステージ演奏までを描いた作品!
W「五十嵐貴久さんの『1985年の奇跡』、『2005年のロケットボーイズ』に続く青春三部作の三作目です」
P「いくつになっても青春できるっていう感じで熱いわね」
W「ストーリー的にはおなじみの、メンバーをあつめて、ラストは感動の演奏という、映画『スイングガールズ』的な展開」
P「舞台は、タイトルにもある通り、阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件が起きた激動の1995年」
『レイジ』誉田 哲也〔2011〕
W「誉田哲也さんは警察小説からスポーツやバンドなどの青春小説まで幅広い作風ですよね」
P「中学時代にバンドを組んでいたワタルと礼ニ。その後別々の音楽の道を進んでいって紆余曲折があるというストーリー」
W「駆け足だけど、小さい頃から大人になるまでを描く作品って割と好きです」
『イッツ・オンリー・ロックンロール』東山 彰良〔2007〕
W「タイトルは言わずと知れたローリングストーンズの名盤から。まああまりいい意味の使われ方ではないのですが」
P「東山さんの『流』で直木賞を受賞する前の作品ね。売れないバンドがあるきっかけで注目を浴び、苦悩や喜び、葛藤を描いた破天荒なストーリー」
W「笑えて、悲哀もあってロック好きにはたまらないのでは」
P「ロックやブルースの小ネタや蘊蓄も満載」
『オヤジ・エイジ・ロックンロール』熊谷 達也〔2009〕
W「オヤジバンドがテーマの小説なんて年代的にどハマり」
P「学生以来ぶりにエレキギターを再開した中年サラリーマンが、アマチュアロックコンテストの全国大会を目指すというストーリー」
W「バンド経験者ならあるあるが満載」
P「往年のブリティッシュロック好きにもおすすめ」
『グリンプス』ルイス・シャイナー〔1997〕
W「この小説はある意味、とんでもない小説なんですが、タイムトリップして、ビートルズ、ビーチ・ボーイズ、ドアーズ、ジミ・ヘンドリクスの未完成の幻の名盤を完成させるというもの」
P「原著は1993年でその当時は幻の名盤だったんだけど、実はその後ドアーズ以外の3作品は一応は完成して日の目を見ているのよね」
W「ちなみにビートルズは"Let It Be(ネイキッド)"、ビーチ・ボーイズは"SMiLE"、ジミヘンは"First Rays Of The New Rising Sun"」
P「主題は夫婦関係や親子関係の修復にあるというところも深い作品ね」
まとめ
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