こんな方に
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- 洋画が好きな方
- ミステリー/サスペンスが好きな方
- ミステリー/サスペンス映画の傑作を知りたい方
こんな方におすすめの洋画のミステリー/サスペンス映画をご紹介します。
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2020年代
ザリガニの鳴くところ
有罪か無罪か。蔑まれてきた少女の尊厳をかけた感動のサスペンス
1969年のアメリカ・ノースカロライナ州にある田舎町の湿地帯で裕福な家庭の青年の変死体が発見されます。
容疑者とされたのは、両親から見捨てられ、子供の頃からその湿地帯でなんとか生き延びてきた女性でした。
純真無垢で魅力的な女性が青年との出会いをきっかけに変わり始めます。
世間から偏見の目で見られていたそんな彼女は本当に犯人なのかを問うミステリーです。
なんといっても主人公をつとめたデイジー・エドガー=ジョーンズの存在感が素晴らしくニュースターの誕生を感じさせます。
2021年本屋大賞 翻訳小説部門で1位に選べれたディーリア・オーエンズ原作の大ヒットミステリー小説を映画化したもので、情景の美しさといい、恋模様の切なさといい、上質な映画を観たという満足感に浸れる名作です。
監督 | オリヴィア・ニューマン | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2022年 | |
日本公開 | 2022年 | |
出演者 | デイジー・エドガー=ジョーンズ / テイラー・ジョン・スミス / ハリス・ディキンソン / マイケル・ハイアット 他 |
オールド
『シックス・センス』のM・ナイト・シャマラン監督による奇想天外なスリラー・サスペンス映画
ガイとプリスカは10歳と6歳の子を連れてリゾートホテルを訪れます。
ホテルのマネージャーに勧められてプライベートビーチに招待されますが、そのビーチで異変が次々起こります。
最初の異変は先に訪れていた女性の変死体が発見され、その次に別の家族の老女の容体が急変します。
さらに驚くのは子供たちが急速に成長を遂げます。
いったい、このビーチで何が起こっているのか、そしてなぜ家族はこのプライベートビーチに招待されたのか。
ストーリーは奇想天外なスリラー要素がありますが、それを受け入れて見れば現実的な謎解きのラストが待っています。
監督は『シックス・センス』のM・ナイト・シャマランで、そこまでの驚きはありませんが、サスペンス要素もあり楽しめます。
監督 | M・ナイト・シャマラン | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2021年 | |
日本公開 | 2021年 | |
出演者 | ガエル・ガルシア・ベルナル / ヴィッキー・クリープス / ルーファス・シーウェル / アレックス・ウルフ / トーマシン・マッケンジー 他 |
ラストナイト・イン・ソーホー
過去と現在の行き来で殺人の真相に迫るSFとホラーが融合したサスペンス映画
イギリスの田舎町からロンドンのデザイン学校に入学した主人公のエロイーズは死んだ母親が見えるなど特殊な体質でした。
ソーホー地区で老婦人が営む下宿屋の一室を借り新生活を始めますが、なぜか夢の中で60年代にタイムスリップしてしまい、そこで歌手を夢見るサンディと身体も感覚もシンクロしてしまいます。
夢の中の体験が現実にも影響していき、夢の中で見たサンディの殺害シーンの犯人が現代でも生きているのではないかと一人真相を追っていきます。
設定は特殊ですが、ホラー要素とSF要素とサスペンス要素がうまくまとまっていて、謎解きものとして楽しめます。
監督は『ショーン・オブ・ザ・デッド』や『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』などコメディを得意とするエドガー・ライトですが、本作ではコメディ要素はなくスタイリッシュに仕上げています。
監督 | エドガー・ライト | |
製作国 | イギリス | |
製作年 | 2021年 | |
日本公開 | 2021年 | |
出演者 | トーマシン・マッケンジー / アニャ・テイラー=ジョイ / マット・スミス / ダイアナ・リグ / テレンス・スタンプ 他 |
Mr.ノーバディ
金型工場に勤め、自宅と職場を路線バスで通い、平凡な毎日を送っているハッチが主人公。
自宅に強盗に入られるも反撃もせず取り逃してしまい、息子にもがっかりされてしまう始末だけど、あることがきっかけでハッチはぶちギレてしまいます。
その手際は普通ではありません。彼はいったい何者なのか?
ド派手なアクションシーンとクールな音楽が満載で、コンパクトにまとまったアクション・スリラーとして見応え十分です。
監督 | イリヤ・ナイシュラー | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2021年 | |
日本公開 | 2021年 | |
出演者 | ボブ・オデンカーク / コニー・ニールセン / RZA / クリストファー・ロイド 他 |
2010年代
ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密
世界中で人気のミステリー作家ハーラン・スロンビーが85歳の誕生日パーティーで死を遂げます。
警察と何者かにやとわれた私立探偵が捜査に乗り出しますが、ハーランの財産にむらがる家族の証言は皆嘘にまみれていて怪しいものばかり。果たして自殺か他殺か?
事件の鍵を握るハーランの看護師マルタが、嘘をつくと必ず吐いてしまうというところが物語上の仕掛けになっていて面白いです。
探偵役は6代目ジェームス・ボンド役を務めたダニエル・クレイグ、キャプテン・アメリカ役のクリス・エヴァンスも出演しているというところも見逃せません。
監督 | ライアン・ジョンソン | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2019年 | |
日本公開 | 2020年 | |
出演者 | ダニエル・クレイグ / クリス・エヴァンス / アナ・デ・アルマス / クリストファー・プラマー 他 |
少年の君
成績優秀で、貧しい母子家庭に暮らすチェン・ニェンは、いじめが横行する進学校で、受験勉強に励んでいました。
ある日、不良にリンチされるチンピラのシャオペイを庇い、二人は顔見知りとなります。
クラスメートがいじめで自殺したことを警察に話したチェンは彼女たちにいじめを受けるようになっていき、次第にエスカレートしていきます。
シャオペイは人知れず、チェンのボディーガードを勤めることに。
優等生とチンピラ少年とのピュアな交流といじめや大学受験の過酷さが対比されて描かれ、切なさに胸が掻きむしられるような作品です。
ミステリー要素もあり、涙なしでは見られない傑作です。
監督 | デレク・ツァン | |
製作国 | 中国 / 香港 | |
製作年 | 2019年 | |
日本公開 | 2021年 | |
出演者 | チョウ・ドンユイ / イー・ヤンチェンシー / イン・ファン / チョウ・イエ 他 |
9人の翻訳家 囚われたベストセラー
全世界待望のミステリー小説『デダリュス』の続編が世界同時発売されることになり、世界各国の翻訳者9人がフランスの人里離れた洋館の地下に隔離されて作業を行うことになります。
極秘でネット接続も許されず、原稿も翻訳者に少しずつ渡されていくのですが、やがてなぜかその原稿が流出していて、出版社社長に脅迫のメールが届きます。
果たして、誰が、どのようにして流出させたのかを巡るサスペンス・ミステリーです。
ダン・ブラウンの『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズの4作目『インフェルノ』出版の際に同様のことを行ったことから着想を得たという斬新なストーリーです。
監督 | レジス・ロワンサル | |
製作国 | フランス / ベルギー | |
製作年 | 2019年 | |
日本公開 | 2020年 | |
出演者 | ランベール・ウィルソン / オルガ・キュリレンコ / アレックス・ロウザー / エドゥアルド・ノリエガ 他 |
盲目のメロディ〜インド式殺人狂騒曲〜
盲目を装ったピアニストが殺人事件に巻き込まれるコメディ・サスペンス
ピアニストのアーカーシュは芸術的インスピレーションを得るため盲目を装って生活していました。
レストランでピアニストとして雇われ、そこで常連客の元スター俳優プラモードから結婚記念日のサプライズで演奏してほしいと頼まれます。
いざ、彼の家を訪れるとそこには、妻の他にプラモードの死体と浮気相手がいました。
盲目を装い、気づいていないフリをする彼に訪れる悲劇とは。
設定が抜群で、コメディタッチなので、盲目であることを隠そうとする様子が面白かったり、ハラハラドキドキされられたりと最後まで楽しませてくれます。
監督 | シュリラーム・ラガヴァン | |
製作国 | インド | |
製作年 | 2018年 | |
日本公開 | 2019年 | |
出演者 | タッブー / アーユシュマーン・クラーナー / ラーディカー・アープテー / アニル・ダワン 他 |
search/サーチ
妻を癌で亡くした主人公のデビッド・キムとその娘のマーゴット。
ある日、マーゴットが勉強会に参加するためと外泊したまま失踪してしまいます。
デビッドは学校も休み、通っていたはずのピアノ教室も半年前に退会していたことに気づきます。
失踪から37時間経過し警察に捜索願を出し、マーゴットのPCを調べるとデビッドの知らない一面が浮かび上がってきます。
全編PCの画面だけでストーリーが展開するという画期的な作品で、主演は韓国系アメリカ人のジョン・チョーがつとめています。
家出なのか、誘拐なのか、全米のメディアを巻き込む手に汗握る展開のサスペンスを楽しめます。
監督 | アニーシュ・チャガンティ | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2018年 | |
日本公開 | 2018年 | |
出演者 | ジョン・チョー / デブラ・メッシング / ミシェル・ラー / ウィレム・デフォー 他 |
オリエント急行殺人事件
人の心の本質をするどく見抜く名探偵ポアロ。エルサレムで事件を解決した後、イスタンブールからロンドンへとヨーロッパを巡るオリエント急行に乗車します。
ポアロはその車内で脅迫を受けている大富豪で悪徳美術商ラチェットに警護を頼まれるものの断ります。
雪崩で足止めをくらう車内で、そのラチェットが12カ所も刺されて死亡していました。
調査に乗り出したポアロでしたが、乗客全員にアリバイがありました。果たして犯人は?
1974年にも映画化されているアガサ・クリスティの代表作の一つを、新たにケネス・ブラナーが監督と主演のポアロ役を務めて作られた作品です。
ストーリーや仕上がりに目新しさはないもののスタイリッシュに豪華キャストを起用してまとめ上げています。
ミステリー好きなら一度は観ておきたい教科書のような作品。
監督 | ケネス・ブラナー | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2017年 | |
日本公開 | 2017年 | |
出演者 | ケネス・ブラナー / ジョニー・デップ / ペネロペ・クルス / ウィレム・デフォー 他 |
ゲット・アウト
白人家庭に招待されたアフリカ系アメリカ人の恐怖を描いたサスペンス・スリラー
白人女性とつきあうアフリカ系アメリカ人のクリスは、彼女の実家に挨拶しにいくことになります。
愛想がいい両親とは裏腹に、黒人の使用人がいるなど、何か不穏な空気が流れています。
タバコがやめられないクリスに彼女の母親が催眠術をかけますが、そのことで事態は大変なことになっていきます。
一見、黒人に対する差別映画かと思いきや、想像の斜め上を行く展開が待っています。
ハラハラドキドキさせられるサスペンス・スリラーの傑作です。
監督 | ジョーダン・ピール | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2017年 | |
日本公開 | 2017年 | |
出演者 | ダニエル・カルーヤ / アリソン・ウィリアムズ / ブラッドリー・ウィットフォード / ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ / キャサリン・キーナー 他 |
インビジブル・ゲスト 悪魔の証明
『ロスト・ボディ』のオリオル・パウロ監督の作品です。
実業家のドリアは、不倫相手のローラの殺害容疑で起訴されていて、その罪を晴らすべく依頼していた凄腕弁護人グッドマンが彼のもとを訪ねてきます。
事件の現場は密室で、警察が踏み込んだ時にはローラの死体と彼しかいなかったが、誰かが部屋にいたとドリアは主張するものの状況は明らかに不利。
それでも無罪に導けるとグッドマンは彼の話を聞くことになり、ドリアは事件の3ヶ月前からの驚きの事実を語っていきます。
何が本当で、何が嘘かわからない、まるで藪の中のようなストーリーで、驚きのどんでん返しを楽しめます。
監督 | オリオル・パウロ | |
製作国 | スペイン | |
製作年 | 2016年 | |
日本公開 | 2017年 | |
出演者 | マリオ・カサス / アナ・ワヘネル / ホセ・コロナド / バルバラ・レニー 他 |
ハッピー・デス・デイ
素行も悪く、男性づきあいも多いテレサは目を覚ますと同じ寮に住むカーターの部屋でした。
その日が誕生日で、なぜか大学のマスコットのお面をつけた人物に襲われ、殺されてしまいます。
そして、ふと気づくとまたカーターの部屋で目を覚まします。
死のループから抜け出すためには、どうやら殺人犯を見つけなければ終わらないというストーリーです。
B級感あふれるホラーサスペンスですが、タイムループの伝統にのっとった内容は見ていてやっぱり楽しいです。
『ラ・ラ・ランド』にも出演したジェシカ・ローテが主演を務め、なかなか下品な感じで見事演じています。
監督 | クリストファー・B・ランドン | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2017年 | |
日本公開 | 2019年 | |
出演者 | ジェシカ・ローテ / イズラエル・ブルサード / ルビー・モディーン / レイチェル・マシューズ 他 |
女神の見えざる手
どこまでが戦略かがわからない天才ロビイストの社会派サスペンス
銃規制強化の法案をめぐって依頼を受ける天才ロビイストのリズ。
さまざまな手を使って賛成派の議員を増やしていくなか、リズにかつてのロビー活動の違法行為が見つかり聴聞会が開かれ、窮地に立たされます。
ロビイングという日本ではあまり認知度の高くない題材であるため、ストーリーが若干わかりにくいですが、ラストのどんでん返しまで、どこまでが戦略なのかと予想しながら楽しむことができます。
監督 | ジョン・マッデン | |
製作国 | アメリカ / フランス | |
製作年 | 2016年 | |
日本公開 | 2017年 | |
出演者 | ジェシカ・チャステイン / マーク・ストロング / ググ・バサ=ロー / アリソン・ピル 他 |
手紙は憶えている
認知症で施設に入っているゼヴは、友人のマックスから一通の手紙を託されます。
2人はアウシュヴィッツ収容所からの生還者で、その手紙の内容とは大切な家族を殺されたことに対するナチスの兵士へ復讐することでした。
ただ、復讐へ向かうものの、ぜヴはすぐに記憶なくし、手紙だけがその使命を思い出させてくれます。
果たして、使命は果たせるのか、衝撃の大どんでん返しが待っています。
記憶がなくなるという感じは『メメント』を彷彿とさせるストーリーで、面白いサスペンス映画です。
監督 | アトム・エゴヤン | |
製作国 | カナダ / ドイツ | |
製作年 | 2015年 | |
日本公開 | 2016年 | |
出演者 | クリストファー・プラマー / ブルーノ・ガンツ / ユルゲン・プロホノフ 他 |
ピエロがお前を嘲笑う
ハリウッドが認めた天才ハッカーを題材にした犯罪サスペンス映画
数々のハッキング事件を起こしたうえ、殺人容疑をかけられて指名手配され、警察に出頭した天才ハッカーが事件の顛末を語りながら捜査の行方が進行していく形で描かれていきます。
学校では苛められ冴えないベンヤミンは野心家のマックス(エリアス・ムバレク)と知り合い、マックスはベンヤミンのハッキング天才的な才能を見抜き、破壊活動を行うハッカー集団“CLAY(クレイ)”を結成します。
国内の管理システムを手当たり次第ハッキングを仕掛け、世間を混乱させ注目を集めますが、次第にエスカレートしていきます。
作中部屋の中にもポスターが貼ってあるなど『ファイト・クラブ』を意識したと思われる部分もありますが、どんでん返しが待っています。
なお、ハリウッドでのリメイクも決定し、制作が待たれています。
監督 | バラン・ボー・オダー | |
製作国 | ドイツ | |
製作年 | 2014年 | |
日本公開 | 2015年 | |
出演者 | トム・シリング / エリアス・ムバレク / ヴォータン・ヴィルケ・メーリング / アントニオ・モノー・Jr / ハンナー・ヘルツシュプルンク 他 |
リピーテッド
毎朝目覚める度に前日までの記憶を全て失ってしまう女性のミステリースリラー映画
記憶が1日しか持たない映画といえば、『メメント』や『50回目のファースト・キス』などが有名ですが、本作もその系譜にある作品です。
事故の後遺症で記憶障害を患ったクリスティーンは、毎朝目覚めるたびに前日までの記憶を失ってしまいます。
朝目覚めるたびに隣に寝ている旦那に説明を受けますが、旦那が出かけるとナッシュと名乗る謎の医師からの電話がかかってきて、旦那に内緒でカメラに映像日記があることを教えられます。
映像日記とフラッシュバックで蘇る記憶から誰が信じられるかがわからなくなるミステリースリラーです。
欲を言えば結末はもう一捻りほしいところですが、設定の面白さとニコール・キッドマンとコリン・ファースの2大アカデミー賞俳優豪の競演で楽しめるのではないでしょうか。
監督 | ローワン・ジョフィ | |
製作国 | イギリス / アメリカ / フランス / スウェーデン | |
製作年 | 2014年 | |
日本公開 | 2015年 | |
出演者 | ニコール・キッドマン / マーク・ストロング / コリン・ファース / アンヌ=マリー・ダフ 他 |
ゴーン・ガール
結婚5周年を迎えて幸せな結婚生活を送っていたかに見えたニックが家に帰宅すると、部屋に荒らされた跡と血痕があり、妻エイミーが失踪していることに気づきます。
すぐに警察に捜索の協力とメディアへの協力を呼びかけ、全米中の話題となります。
妻の告白とともにだんだん二人の関係が明らかになっていきますが、果たして妻の生存と真相はどうなのか。
開始のいかにも夫のクリーンさは映画が進むに連れて暴かれていき、妻の秘密もわかっていくにつれてラストでは見方が18度変わってしまう衝撃の結末。
ギリアン・フリンによる同名の小説が原作で、個人的にはラストに爽快感があるとよりよかったかなと思いましたが、満足の面白さ。
監督 | デヴィッド・フィンチャー | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2014年 | |
日本公開 | 2014年 | |
出演者 | ベン・アフレック / ロザムンド・パイク / ニール・パトリック・ハリス / タイラー・ペリー / キム・ディケンズ 他 |
記憶探偵と鍵のかかった少女
他人の記憶に潜入することができる特殊能力を持った記憶探偵なるジョンのもとに拒食症で悩む少女の記憶を探るという依頼が舞い込む。
16歳の少女の記憶に潜入すると数々のトラウマを抱えている様子がうかがえる。
しかし、潜入を続けていくうちに彼女の記憶が不穏な謎に満ちていることに気づく。
果たして彼女の記憶は本当なのか、そして記憶の中でおこっていた数々の事件の犯人とは誰なのか。
特殊な設定なので、設定についていくまでとまどいますが、後半につれて不穏な謎が漂いはじめてからは真相が気になる本格ミステリーテイストなサイコサスペンスです。
監督 | ホルヘ・ドラド | |
製作国 | アメリカ / スペイン | |
製作年 | 2014年 | |
日本公開 | 2014年 | |
出演者 | タイッサ・ファーミガ / マーク・ストロング / ブライアン・コックス / ノア・テイラー 他 |
鑑定士と顔のない依頼人
初老男性鑑定士と広場恐怖症の女性との恋愛模様を描くミステリ映画
美術鑑定士として成功を収めているヴァージルのもとに電話で査定の依頼が入ります。
依頼人の邸宅に何度か足を運ぶものの依頼人クレアは姿を見せず、やがて隠し部屋に引きこもっていることがわかります。
クレアは広場恐怖症で人前に姿を見せることができず、絵画の中の女性だけに恋してきた奥手のヴァージルはやがて彼女に惹かれていきます。
監督は、映画史に残る傑作『ニュー・シネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ。
女性のミステリアスな様子にヴァージルとともに観ている自分もどんどん惹き込まれていくような傑作ミステリーです。
監督 | ジュゼッペ・トルナトーレ | |
製作国 | イタリア | |
製作年 | 2013年 | |
日本公開 | 2013年 | |
出演者 | ジェフリー・ラッシュ / ジム・スタージェス / シルヴィア・フークス / ドナルド・サザーランド 他 |
アメリカン・ハッスル
1970年代にアメリカアトランティックシティで実際に起きた収賄スキャンダルを基に描いた天才詐欺師による騙し合いのドラマです。
天才詐欺師アーヴィンとそのビジネス・パートナーで愛人のシドニーは、警察に逮捕されてしまい、自由の身と引き換えにFBIに操作協力を強いられます。
その相手とはアトランティック・シティのカジノ利権に群がる政治家とマフィアです。
ロバート・デ・ニーロも真っ青のカメレオン俳優、クリスチャン・ベイルの容貌にも驚かされます。
監督 | デヴィッド・O・ラッセル | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2013年 | |
日本公開 | 2014年 | |
出演者 | クリスチャン・ベール / ブラッドリー・クーパー / エイミー・アダムス / ジェレミー・レナー / ジェニファー・ローレンス 他 |
グランド・イリュージョン
4人の実力のあるマジシャンのもとに謎のタロットカードが届き、彼らはその1年後、資産家のアーサー・トレスラーをパトロンとしてフォー・ホースメンの名でイリュージョニストグループを結成します。
ラスベガスでショーを行いますが、そのショーの中でイリュージョンを使って銀行を襲うということを成功させます。
そんな彼らの奇想天外な犯行を、FBIの特別捜査官とインターポールの捜査官が追います。
イリュージョンの力を使うことでなんでもありなようでいて、しっかりタネも披露するなど見どころ満載。黒幕の正体にも驚かされるまさにマジカルなクライム・サスペンスです。
監督 | ルイ・ルテリエ | |
製作国 | アメリカ / フランス | |
製作年 | 2013年 | |
日本公開 | 2013年 | |
出演者 | ジェシー・アイゼンバーグ / マーク・ラファロ / ウディ・ハレルソン / メラニー・ロラン / モーガン・フリーマン 他 |
特捜部Q 檻の中の女
捜査ミスによって同僚を殉職させてしまった殺人課の刑事・カールは、その責任で未解決事件の特捜部Qへ異動させられます。
仕事内容は残務整理だけのはずが、5年前に起きた女性議員ミレーデの失踪事件に興味を持ちます。
自殺と処理されていたいましたが、助手アサドとともに無断で捜査を進めていくとミレーデ失踪にある男の存在が浮上します。
なぜ、彼女は攫われてしまったのか。
デンマークの作家J・エーズラ・オールスン原作で大人気シリーズの第一作目です。
監督 | ミケル・ノガール | |
製作国 | デンマーク | |
製作年 | 2013年 | |
出演者 | ニコライ・リー・カース / ファレス・ファレス / ソーニャ・リヒター / セーレン・ピルマーク 他 |
ロスト・ボディ
法医学研究所から女性の遺体が消え、その警備員が逃げ出し交通事故に遭ってしまうところから物語は始まります。
消えた遺体の女性の確認のために、その旦那が呼ばれます。
警察は彼が遺体を盗み出したと疑いの目を向けますが、彼は遺体がなくなったことに驚き、妻が生きているかのような出来事が次々とおこります。
彼女の死の真相と遺体の消えたトリッキーなどんでん返しを楽しむスリラー・サスペンスです。
監督 | オリオル・パウロ | |
製作国 | スペイン | |
製作年 | 2012年 | |
出演者 | ホセ・コロナド / ウーゴ・シルバ / ベレン・ルエダ / アウラ・ガリード 他 |
女神は二度微笑む
ある日、インドの列車内で100人以上の乗客が亡くなる毒ガステロ事件が発生します。
その事件から2年後、行方不明になった夫を探しにイギリス系インド人で妊婦のヴィディヤが警察に捜索願いを出しにきます。
しかし、夫の勤務先にも宿泊先にも彼の存在はありませんでした。
そんな夫の失踪と事件と謎をヴィディヤが警察とともに追うというストーリーです。
インドならではのおちゃらけた感じは一切なく、シリアスにストーリーは展開していきます。
最後にどんでん返しが待っているサスペンス・アクションスリラー映画です。
監督 | スジョイ・ゴーシュ | |
製作国 | インド | |
製作年 | 2012年 | |
日本公開 | 2015年 | |
出演者 | ヴィディヤー・バーラン / パランブラタ・チャテルジー / ナワーズッディーン・シッディーキー 他 |
ミッション: 8ミニッツ
アメリカ陸軍のパイロットのスティーブンス大尉が目を覚ますと7時40分のシカゴ行きの通勤列車の中で、自分に話しかけてくる女性にも見覚えがなく、鏡に映る自分の顔も名前も別人でした。そしてその8分後、列車は爆発を起こします。
実は彼は新開発されたプログラム装置の中で、テロ犯人を見つけるために脳内で過去の8分間を体験させられていました。
果たして、彼はテロ犯人を見つけることができるのか、そして彼自身に隠された秘密にたどり着いた時、彼はどんな行動を起こすのか。
設定自体はSF的ですが、だんだん真相に迫っていく様子はサスペンス色が強いので、どういうことが起きているのかがわかりだすとだんだん惹かれていきます。
監督 | ダンカン・ジョーンズ | |
製作国 | アメリカ / フランス | |
製作年 | 2011年 | |
日本公開 | 2011年 | |
出演者 | ジェイク・ジレンホール / ミシェル・モナハン / ヴェラ・ファーミガ / ジェフリー・ライト 他 |
ブラック・スワン
バレエ『白鳥の湖』を題材としたサスペンスサイコスリラーの傑作
ニューヨークの一流バレエ団に所属するニナは、新作『白鳥の湖』の主役を狙っていました。
この作品は純真で無垢な「白鳥」と官能的で邪悪な「黒鳥」の二役を一人で演じなければいけないため、生真面目なニナは黒鳥を表現しきれず苦労していました。
追い詰められていくニナでしたが、あることをきっかけに主役の座を手にしますが、精神的に追い込まれていきます。
官能的な部分もどんどん追い込まれていく狂気の部分も見事にこなすナタリー・ポートマンの演技力に脱帽です。
監督 | ダーレン・アロノフスキー | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2010年 | |
日本公開 | 2011年 | |
出演者 | ナタリー・ポートマン / ヴァンサン・カッセル / ミラ・クニス / ウィノナ・ライダー 他 |
インセプション
夢を見ている間に潜在意識から貴重な秘密を盗み出すスペシャリスト、ドム・コブ。
彼はサイトーという日本の実業家に「エクストラクト」という夢の中に入って情報を抜き取る産業スパイの仕事に失敗し、その代償としてサイトーから逆に商売敵の相手にアイディアを植え付ける「インセプション」することを依頼されます。
ある秘密を抱えたコブは自分の人生を取り戻すために仲間とともに完全犯罪を目指します。
観ている方もこれは夢の中なのか、現実なのかが曖昧になってくる奇才クリストファー・ノーランが監督・脚本を手がけた斬新な作品です。
監督 | クリストファー・ノーラン | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2010年 | |
日本公開 | 2010年 | |
出演者 | レオナルド・ディカプリオ / 渡辺謙 / ジョセフ・ゴードン=レヴィット / マリオン・コティヤール 他 |
シャッター アイランド
舞台は1954年、アメリカ・ボストン港の孤島にある精神を病んだ犯罪者だけを収容している病院で、女性が行方不明になったということで、連邦保安官のテディは相棒チャックとともに捜索に乗り出します。
テディ自身もトラウマを抱えていて、たまに奇妙なフラッシュバックを体験しますが、その病院自体の関係者も何かを隠しているようで謎が多く、だんだん不信感を強めていきます。
テディがたどり着く驚愕の真相とは、いったい。
何度もタッグを組んでいるマーティン・スコセッシ監督とレオナルド・ディカプリオの『ギャング・オブ・ニューヨーク』、『アビエイター』、『ディパーテッド』に続く4度目の作品。
監督 | マーティン・スコセッシ | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2010年 | |
日本公開 | 2010年 | |
出演者 | レオナルド・ディカプリオ / マーク・ラファロ / ベン・キングスレー / ミシェル・ウィリアムズ 他 |
2000年代
エスター
かつて3人目の子供を流産した経験を持つケイトは、家族と幸せに暮らしながらも心療内科に通い、心の傷をかかえていました。
そんな状況を改善するべく夫ジョンとともに孤児院から少女を養子として引き取ることに決めます。
養女のエスターは、しっかり者で落ち着いていますが、どこか様子がおかしく、だんだん不気味で攻撃的な一面を見せ始めるようになっていきます。
正直、かなり胸糞悪い作品で不快指数がマックスになるかと思います。
正体がわかった時の衝撃もかなりのもので、単純なホラーで括れない怖さがあります。
監督 | ジャウム・コレット=セラ | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2009年 | |
日本公開 | 2009年 | |
出演者 | ヴェラ・ファーミガ / ピーター・サースガード / イザベル・ファーマン 他 |
永遠のこどもたち
鬼才ギレルモ・デル・トロが製作総指揮を務めるサスペンスホラー
海辺の孤児院で育ったラウラは夫と息子シモンとともに、閉鎖された孤児院を開園するために買い取り移り住みます。
開園の準備を進めているなか、シモンが空想上の友達と遊んでいる様子にラウラは不安を感じるようになります。
そして、数日後、開園パーティーでシモンが姿を消してしまうという、サスペンスホラー作品です。
全編にわたり、ドキッとするホラー要素が満載で、すべての謎が見終わると破綻することなく結びついていて見事なストーリーとなっています。
スペインの映画賞であるゴヤ賞で、作品賞を含む14部門にノミネートされ、脚本賞や新人監督賞など7部門を受賞しています。
監督 | J・A・バヨナ | |
製作国 | スペイン / メキシコ | |
製作年 | 2007年 | |
日本公開 | 2008年 | |
出演者 | ベレン・ルエダ / フェルナンド・カヨ / ロジェール・プリンセプ / モンセラート・カルーヤ 他 |
明日、君がいない
悩みや悲しみの程度は人によって計り知れないことを痛感させられる衝撃の物語
冒頭、放課後の2時37分に校内で誰かの身に何かがあったことが匂わされます。
そして、その日の朝からの1日を男女6人の高校生の視点で群像劇的にドキュメンタリータッチで描かれていきます。
それぞれに悩みを抱えていて、今にも押しつぶされそうになっていくなか、果たして誰の身に何があったのかというサスペンスドラマです。
その誰かというのが、誰でもおかしくないほどつらく、悩みの程度は個人差で計り知れませんが、ラストはえっ、その子が、と衝撃を受け、胸にずしりと重く残る作品です。
ガス・ヴァン・サント監督の『エレファント』の手法を用いた作品で、この映画を監督のムラーリ・K・タルリが撮ったのが若干19歳ということも驚かされます。
監督 | ムラーリ・K・タルリ | |
製作国 | オーストラリア | |
製作年 | 2006年 | |
日本公開 | 2007年 | |
出演者 | テリーサ・パーマー / フランク・スウィート / サム・ハリス / クレメンティーヌ・メラー 他 |
ディパーテッド
マフイアに潜入した警察の男と警察に潜入したマフィアの内通者を描いたサスペンス作品
香港映画『インファナル・アフェア』をマーティン・スコセッシ監督によってリメイクされ、アカデミー賞作品賞を受賞した作品です。
犯罪組織を撲滅すべく警察はマフィアの組織に新人警官ビリーを潜入捜査させます。
一方、マフィアのボス、コステロは幼い頃から手なづけていたコリン・サリバンをスパイとして警官に送り込んでいました。
お互いが素性を隠して潜入生活を続けるというスリリングなクライム・サスペンスです。
本家の『インファナル・アフェア』とは結末が異なりますので、そちらもおすすめです。
監督 | マーティン・スコセッシ | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2006年 | |
日本公開 | 2007年 | |
出演者 | レオナルド・ディカプリオ/ マット・デイモン / ジャック・ニコルソン / マーク・ウォールバーグ / ヴェラ・ファーミガ 他 |
ブラッド・ダイヤモンド
舞台は1999年の西アフリカ・シエラレオネで、ダイアモンドの産地であることから採掘をめぐって反政府武装勢力(RUF)と政府による内乱が起こっています。
漁師のソロモンは家族を逃すことができたものの自身は、RUFに捕まって強制労働させられます。
ソロモンは大粒のピンクダイヤモンドを発見し、それを隠しました。
そのピンクダイヤモンドをめぐって、密輸しようとする白人アーチャーと密輸の実態を暴こうとするジャーナリストのマディーが奮闘するサスペンスです。
西洋の欲望のために、ダイヤモンドと無縁のアフリカ市民が虐殺されるという悲惨な現実がスリリングに描かれていて、家族の悲哀と合わせて胸に迫る傑作サスペンスです。
監督 | エドワード・ズウィック | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2006年 | |
日本公開 | 2007年 | |
出演者 | レオナルド・ディカプリオ / ジェニファー・コネリー / ジャイモン・フンスー 他 |
デジャヴ
ニューオリンズのマルディグラの日に543名もの犠牲者を出すフェリー爆破事故が発生します。
爆発テロの手がかりとなる女性の遺体をめぐり、捜査官のダグは政府が極秘に開発したタイム・ウィンドウと呼ばれる映像装置で、4日と6時間前の彼女の様子を見て手がかりを探していきます。
彼はその映像を見続けるうちに、デジャヴを感じるようになっていき、なんとか彼女を救いたいと願うようになります。
設定が特殊なので、賛否両論がわかれる映画だと思いますが、前半と後半でストーリーがつながる展開は見事です。
監督 | トニー・スコット | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2006年 | |
日本公開 | 2007年 | |
出演者 | デンゼル・ワシントン / ポーラ・パットン / ヴァル・キルマー / ジム・カヴィーゼル 他 |
Vフォー・ヴェンデッタ
第三次世界対戦後、独裁者アダム・サドラーによって全体主義国家と化したイングランドが舞台となっています。
秩序と平和を約束する代わりに監視や弾圧によって国民は服従させられています。
国営放送BTNに勤務する女性イヴィー・ハモンドは、夜間外出禁止令を破って外出中に秘密警察に発見され乱暴されそうなところを仮面を被った謎の男Vが現れ、助けてくれます。
その直後Vは裁判所の爆破テロを敢行します。
Vとともにイヴィーも革命に協力していくことになりますが、Vは何者で目的はなんなのか。
原作はDCコミックスの成人向けレーベルヴァーティゴから出版された同名の漫画で、本当の正義と悪とは何か描いたダークヒーロー的な作品です。
監督 | ジェームズ・マクティーグ | |
製作国 | アメリカ / イギリス / ドイツ | |
製作年 | 2006年 | |
日本公開 | 2006年 | |
出演者 | ナタリー・ポートマン / ヒューゴ・ウィーヴィング / スティーヴン・レイ / ジョン・ハート 他 |
マッチポイント
ウッディ・アレンによる美男美女4角関係のもつれを描いたミステリー
プロテニス選手のクリスは自分のキャリアに限界を感じ、テニスクラブで教えるようになります。
そこで知り合った上流階級のトムと親しくなったことがきっかけで、彼の妹クロエと付き合い始めます。
ただ、トムの魅惑的な婚約者ノラに惹かれるも、上流階級への道を選びクロエと結婚します。
ただ、ノラを忘れられずにいたある日、再会し関係を深めていき、欲望と野望の間で画策していきます。
ウッディ・アレンが脚本も手がけたミステリー作品で、美男美女の主演4人が光っていて、特にスカーレット・ヨハンソン演じるノラに男は狂わされるであろう魅力に説得力があります。
監督 | ウディ・アレン | |
製作国 | イギリス / アメリカ | |
製作年 | 2005年 | |
日本公開 | 2006年 | |
出演者 | ジョナサン・リース=マイヤーズ / スカーレット・ヨハンソン / マシュー・グッド / エミリー・モーティマー 他 |
バタフライ・エフェクト
“小さなチョウの羽ばたきが地球の裏側で台風を起こすこともある”というカオス理論の一つをモチーフとしたタイムリープ作品です。
少年時代から描き覚えの絵を描いたりするなど短時間記憶を喪失することのあったエヴァンは、心理療法士の勧めで日記を書き始めます。
過去に不幸な出来事をたくさん経験していた彼は、大学生になり、日記を読み返すとそこに書かれている過去の時点に戻れる能力があることに気づきます。
やり直したい過去を繰り返すものの一向にうまくいかず、自分や周りの友達などますます不幸になるばかり。
果たしてハッピーエンドを迎えることができるのか。
緻密に練り込まれた脚本の面白さが抜群で、内容もけっこう衝撃的。タイムリープの中でもかなり上位の面白さ。
監督 | エリック・ブレス / J・マッキー・グラバー | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2004年 | |
日本公開 | 2005年 | |
出演者 | アシュトン・カッチャー / エイミー・スマート / エルデン・ヘンソン / ウィリアム・リー・スコット 他 |
ソウ
アダムとゴードンは目が覚めると部屋の対角線に足を鎖で繋がれていて、その部屋の真ん中には死体がありました。
状況が飲み込めない二人でしたが、ポケットの中にカセットテープが入っていて、メッセージが入っていました。
この場で死ぬか、逃げ出すかはこの謎を解かなければならない中、ゴードンは犯人の正体に思い当たり、その男は通称ジグソウとよばれる人間を拉致して命懸けのゲームを仕掛け、観賞するという猟奇殺人鬼でした。
緊張感と先の読めない展開で、ドキドキ感がたまらない作品。ラストの衝撃を含めてサスペンス・ホラーの頂点ともいえる傑作シリーズ作品です。
監督 | ジェームズ・ワン | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2004年 | |
日本公開 | 2004年 | |
出演者 | ケイリー・エルウィス / リー・ワネル / ダニー・グローヴァー / ケン・レオン / ディナ・メイヤー / トビン・ベル他 |
オールド・ボーイ
原作は土屋ガロン(作)、嶺岸信明(画)によって1996年から1998年に「漫画アクション」で連載された日本の漫画で、後にハリウッドでもリメイクされた傑作です。
娘の誕生日の日、ごく平凡な生活を送っていたオ・デスは何者かによって15年間ものあいだ監禁されてしまいます。
その後なぜか開放され、復讐するために監禁した相手を探すため奔走します。
果たして、彼はなぜ15年も監禁されたのか、そしてなぜ解放されたのかを探るサスペンス・アクションです。
正直エロとグロい表現が多々あるので、そういうのが苦手な方は避けた方がいいかもです。
真相知った後の衝撃は『セブン』を彷彿とさせるものがあります。
監督 | パク・チャヌク | |
原作 | 土屋ガロン(作)/ 嶺岸信明(画)『ルーズ戦記 オールドボーイ』 | |
製作国 | 韓国 | |
製作年 | 2003年 | |
日本公開 | 2004年 | |
出演者 | チェ・ミンシク / ユ・ジテ / カン・ヘジョン / チ・デハン 他 |
マッチスティック・メン
潔癖症などの症状をもつ脅迫性障害を患っている天才詐欺師のロイはある日、常用している薬を紛失してしまい、相棒から精神分析医を紹介してもらいます。
医者の勧めで、ひょんなことから別れた妻との間に生まれた娘と暮らすことになります。
娘との暮らしからだんだん症状が改善していくなか、大きな仕事にとりかかることになり、それに娘も巻き込まれていきます。
騙し合いのコンゲームものですが、家族愛も含んでいて、ラストは個人的にお気に入りの結末となっています。
監督 | リドリー・スコット | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2003年 | |
日本公開 | 2003年 | |
出演者 | ニコラス・ケイジ / サム・ロックウェル / アリソン・ローマン 他 |
アイデンティティー
死刑囚マルコム・リバースの死刑執行前夜、彼の死刑執行に関して再審議が行われようとしていました。
それと平行して、さまざまな理由でモーテルに男女11人が集まり、大雨の中身動きがとれずにいました。
そんな中、次々と殺人が行われ、死体のそばにはモーテルの部屋番号が書かれた鍵が置かれています。
死体とともに鍵番号のカウントダウンが進むなか、驚きの真相が待っています。
異色のどんでん返し映画とも言える作品で、違和感だらけで理由がラストで明かされます。
監督 | ジェームズ・マンゴールド | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2003年 | |
日本公開 | 2003年 | |
出演者 | ジョン・キューザック / レイ・リオッタ / アマンダ・ピート / ジョン・ホークス 他 |
閉ざされた森
レンジャー部隊の訓練中に起きた事件をめぐって繰り広げられるサスペンス
パナマの米軍基地で特別訓練に出たレンジャー部隊7名が嵐の密林地帯の中で消息を絶ちます。
救助された2名は、調査にあたる捜査官に事件の真相を話しますが、それぞれ証言の内容が食い違います。
果たして、誰が殺人者で、事件の真相はどうなのか。
真実が浮かび上がっては二転三転し、ラストでは驚きのどんでん返しが待っている傑作サスペンスです。
監督 | ジョン・マクティアナン | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2003年 | |
日本公開 | 2003年 | |
出演者 | ジョン・トラボルタ / コニー・ニールセン / サミュエル・L・ジャクソン / ジョヴァンニ・リビシ 他 |
ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
死刑囚で死刑廃止論者でもあった元大学教授のデビッド・ゲイルは死刑まであと数日と迫っていました。
彼は自らの手記を綴るために、女性新聞記者ビッツィーに白羽の矢を立てて呼び寄せます。
ゲイルの話を聞くうちに、ビッツィーは彼は冤罪ではないかと考え始めますが、果たして隠された真相とは。
ゲイルの回想シーンとともに物語は語られていき、冤罪と死刑という重い問題ながらテンポよくみせてくれ、ラストでどんでん返しが待っています。
監督 | アラン・パーカー | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 2003年 | |
日本公開 | 2003年 | |
出演者 | ケヴィン・スペイシー / ケイト・ウィンスレット / ローラ・リニー / ガブリエル・マン / ローナ・ミトラ 他 |
アザーズ
『オープン・ユア・アイズ』のアレハンドロ・アメナーバル監督が仕掛けるどんでん返しのサスペンスホラー
1945年の第二次世界大戦末期のイギリスが舞台で、戦地から夫の帰りを待つ妻グレースは広大な屋敷に子ども二人の3人で暮らしていました。
娘のグレースは色素性乾皮症を患い、日に当たると害になるため、いつもカーテンを締め切って生活しています。
そんな中、新しい3人の使用人が現れ、雇うことになりますが、それを境に次々と不思議な怪奇現象が起き始めていきます。
ニコール・キッドマンの当時の夫トム・クルーズが製作総指揮に加わり、前作『オープン・ユア・アイズ』が話題となったアレハンドロ・アメナーバル監督が手がけた作品です。
当時ブームだった『シックス・センス』のような結末を話さないで系の作品で、どんでん返しを楽しめるサスペンスホラーです。
監督 | アレハンドロ・アメナーバル | |
脚本 | アレハンドロ・アメナーバル | |
製作国 | スペイン / フランス / アメリカ | |
製作年 | 2001年 | |
日本公開 | 2002年 | |
出演者 | ニコール・キッドマン / フィオヌラ・フラナガン / クリストファー・エクルストン 他 |
穴
男女4人の学生が行方不明だったなか、そのうちの1人の女の子がぼろぼろの状態で現れます。
彼らは目当ての男女と過ごすために地下施設でキャンプ気分で入りますが、扉が開かず、閉じ込められていました。
彼女の証言による閉じ込めた犯人と彼女のどっちかが嘘をついているが、果たして真相は。
この映画の見どころのひとつは若き日のキーラ・ナイトレイがまあまあビッチな高校生役で出演していることです。
サスペンスとしてはそれほどひねっているわけではないですが、ストーリーの構成やソーラ・バーチの演技など引き込まれる要素があり、後味の悪い隠れた胸糞映画の良作です。
監督 | ニック・ハム | |
製作国 | イギリス | |
製作年 | 2001年 | |
日本公開 | 2002年 | |
出演者 | ソーラ・バーチ / デズモンド・ハリントン / ダニエル・ブロックルバンク / ローレンス・フォックス / キーラ・ナイトレイ 他 |
1990年代
シックス・センス
この映画の秘密は決して話してはいけない作品
『この映画にはある秘密があります。まだ映画を見ていない人には、決して話さないで下さい』というブルース・ウィリスからの前置きが話題となった作品です。
死者が見えるという第六感を持つ少年とその治療をしようとする小児精神科医との未知の世界の体験を通して2人の交流を描いています。
ホラー的要素と謎解き要素、さらにはヒューマンドラマとしても素晴らしく、細部まで作り込まれた傑作です。
M・ナイト・シャマラン監督と天才子役ハーレイ・ジョエル・オスメントの名声を世に知らしめた作品で、まだ観てない人はぜひ、衝撃の結末を体験していただきたいと思います。
監督 | ブルース・ウィリス | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 1999年 | |
日本公開 | 1999年 | |
出演者 | ブルース・ウィリス / ハーレイ・ジョエル・オスメント / オリヴィア・ウィリアムズ / トニ・コレット / ドニー・ウォルバーグ 他 |
ファイト・クラブ
チャック・パラニュークの同名小説をデヴィッド・フィンチャーが監督した作品。
物質に満たされない男は不眠症で悩み、出張先で出会ったタイラーと殴り合うことが心の癒しとなっていきます。
やがてタイラーはバーの地下室でファイト・クラブを開催、参加者も巻き込んでいきます。そしてタイラーにはある計画があるのですが、ネタバレ厳禁の映画なのでこのぐらいにします。
ブラピのかっこよさとエドワード・ノートンの役者力の高さを感じる傑作です。
監督 | デヴィッド・フィンチャー | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 1999年 | |
日本公開 | 1999年 | |
出演者 | エドワード・ノートン / ブラッド・ピット / ヘレナ・ボナム=カーター 他 |
アイズ ワイド シャット
キューブリックが70年代から温めていた作品で、当時トム・クルーズとニコール・キッドマンの夫妻の共演ということでも話題になった作品です。
開業医のビルとアリスは倦怠期を迎えていた夫婦で、友人に招待されたパーティーでそれぞれに別々に楽しみます。その後、妻の告白によってお互いの浮気心から妄想に囚われていきます。
その妄想からビルは自制することができず、とある秘密のパーティーに出かけていき、騒動に巻き込まれていくというエロチシズムたっぷりの幻想的なストーリーです。
キューブリックの遺作でもあり、二人の離婚の原因にもなったのではと言われる曰く満載の傑作です。
監督 | スタンリー・キューブリック | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 1999年 | |
日本公開 | 1999年 | |
出演者 | トム・クルーズ / ニコール・キッドマン 他 |
ワイルドシングス
進路指導も務める人気で評判のいい高校教師サム・ロンバートは女子高生ケリーにレイプされたと訴えられます。
ケリーは地元の富豪の娘で、裁判は町を賑わすセンセーショナルな事件へと発展します。
果たして、教師と生徒のどちらが嘘をついているのか。
物語はこのくだりはまだまだ序盤で、ここからストーリーが二転三転と驚きのどんでん返しの展開を見せます。
ケヴィン・ベーコンが製作総指揮もつめた作品で、後にシリーズ化されています。
監督 | ジョン・マクノートン | |
製作国 | カナダ / ドイツ | |
製作年 | 1998年 | |
日本公開 | 1999年 | |
出演者 | ケヴィン・ベーコン / マット・ディロン / ネーヴ・キャンベル / デニス・リチャーズ 他 |
オープン・ユア・アイズ
殺人容疑で刑務所内の精神病棟で精神分析医と語る主人公・セサル。
ハンサムな独身貴族の彼は誕生日パーティで出会ったソフィアに一目惚れし、関係を持ちます。
しかし、嫉妬深い元彼女ヌリアによってドライブで無理心中を図られ、一命をとりとめたものの顔にひどい傷を負ってしまいます。
自暴自棄になった彼でしたが、ある日目覚めると顔は手術で治り、元通りになったと思われましたが、それも混乱が続き、だんだん何が本当かわからなくなっていきます。
ハリウッドでリメイクされた『バニラ・スカイ』の元となったスペイン映画で、私的には生々しさとシリアスさでこちらの方が好みです。
ペネロペ・クルスが全世界に見つかってしまった出世作でもありますが、新しくなったパッケージデザインがあまりに映画のイメージとかけ離れていて、元のデザインの方がよかったかも。
監督 | アレハンドロ・アメナバル | |
製作国 | スペイン | |
製作年 | 1997年 | |
日本公開 | 1999年 | |
出演者 | エドゥアルド・ノリエガ / ペネロペ・クルス / フェレ・マルティネス / ナイワ・ニムリ / チェテ・レーラ 他 |
L.A.コンフィデンシャル
1950年代のロス市警とマフィアとの混乱を描いた傑作サスペンス
1950年代のロサンゼルス、街のコーヒーショップで大量虐殺の殺人事件がおきます。その被害者の中の一人は刑事でした。
犯人と見られる三人組にたどりつくもののそれもまた怪しく、事件の影に映画スターそっくりの娼婦を集めた売春組織の存在があります。
複雑に絡み合った事件に新入りのエド、ベテラン刑事ジャック、そして殺された刑事の相棒だったバドが解明のために捜査していくと警察内部の腐敗が絡んできます。
ジェイムズ・エルロイの『L.A.四部作』の第3部を原作をとし、ラッセル・クロウ、ガイ・ピアースの出世作となった傑作です。
監督 | カーティス・ハンソン | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 1997年 | |
日本公開 | 1998年 | |
出演者 | ケヴィン・スペイシー / ラッセル・クロウ / ガイ・ピアース / ジェームズ・クロムウェル / キム・ベイシンガー 他 |
キューブ
立方体で構成された迷宮になぜ、どうして放り込まれたかわからない男女6人の脱出劇を描いたサスペンスホラーです。
キューブの中にはトラップが多数しかけられており、選ばれた人間にはそれぞれ裁かれるべき理由があるのですが、人間の愚かさや欲深さを痛感させられます。
続編も作られ、この作品では明らかにされなかった真相にも迫っています。
2021年10月に日本でも菅田将暉さん主演でリメイクされました。
監督 | ヴィンチェンゾ・ナタリ | |
製作国 | カナダ | |
製作年 | 1997年 | |
日本公開 | 1998年 | |
出演者 | モーリス・ディーン・ウィント / デヴィッド・ヒューレット / ジニコール・デボアー 他 |
陰謀のセオリー
最近まことしやかに語られている陰謀論の数々が、9.11以前の1997年に制作されているというところが面白い陰謀論を題材にした映画です。
タクシー運転手のジェリーは、夜な夜な乗客たちに陰謀論を語り聞かせていましたが、以前の記憶がありません。
ただ一つの記憶は司法省の検事であるアリス・サットンをストーキングし、その安全確認をすることをしなければいけないということだけでした。
ある日、ジェリーは何者かによって拉致されてしまいますが、果たしてジェリーは何者で、彼を拉致しようとする組織の目的とは何なのか。
今でも鮮度の高い都市伝説的な陰謀論が語られていて、古びるどころか今こそ観ると信憑性を感じさせられます。
果たしてこの映画を制作されたこと自体が陰謀論なのかと穿ってみたくなります。
監督 | リチャード・ドナー | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 1997年 | |
日本公開 | 1997年 | |
出演者 | メル・ギブソン / ジュリア・ロバーツ / パトリック・スチュワート 他 |
セブン
デヴィッド・フィンチャー監督を一躍名監督に押し上げた傑作です。
キリスト教の「七つの大罪」になぞらえた連続猟奇殺人事件とその事件を追う刑事たちの姿を描いたサイコ・サスペンスです。
殺人犯の魔の手は被害者だけでなく、刑事へと手が伸びていくのですが。
映画史上、こんなに後味の悪い映画はこれが最高かも。
監督 | デヴィッド・フィンチャー | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 1995年 | |
日本公開 | 1996年 | |
出演者 | ブラッド・ピット / モーガン・フリーマン / ケヴィン・スペイシー 他 |
ユージュアル・サスペクツ
密輸船爆破事件の真相をめぐり、ただ一人生き残った男の回想で語られるストーリーです。
『ユージュアル・サスペクツ』とは、容疑者としていつも名前が挙がる人物たちのことで、5人の男がある密輸船爆破事件の6週間前に銃器強奪事件の容疑者として集められ、その中に真犯人がいます。
この頃まだ無名に近かったケヴィン・スペイシーでしたが、この映画をきっかけに一躍脚光を浴びるようになりました。
また若き日のブライアン・シンガー監督にとっても名をあげた傑作です。
監督 | ブライアン・シンガー | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 1995年 | |
日本公開 | 1996年 | |
出演者 | スティーヴン・ボールドウィン / ベニチオ・デル・トロ / ケヴィン・スペイシー 他 |
ニック・オブ・タイム
ロサンゼルス駅郊外のユニオン駅に娘のリンとともについた主人公のジーンは突然、警官を装った男女に娘を人質にされ、カリフォルニア州知事の暗殺を強要されます。
90分以内に暗殺しないと娘の命はないと脅される中、なんとか抵抗しようと苦闘します。
映画の時間とほぼ同時に進行していくというスリリングな作品で、まるで事件と関係のないような世の中の暗殺者というのはこうやって犯人に仕立て上げられてしまっているのではないかと勘繰ってしまうような内容です。
監督 | ジョン・バダム | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 1995年 | |
日本公開 | 1996年 | |
出演者 | ジョニー・デップ / クリストファー・ウォーケン / チャールズ・S・ダットン / ローマ・マフィア / マーシャ・メイソン 他 |
逃亡者
元々は1960年代のテレビドラマ・シリーズをリメイクした作品で、妻殺しの罪を着せられた無実の医師が、警察に追われながら真犯人を探し出すというサスペンス・アクション映画の傑作です。
逃亡犯のハリソン・フォード演じるキンブルを追うのが連邦保安官のジェラードでトミー・リー・ジョーンズが演じているのですが、彼の演技が素晴らしく、アカデミー助演男優賞を受賞しています。
まさに手に汗握るスリリングな展開に息つく暇を与えてくれません。
日本のリメイクドラマをはじめ、数々の同様の設定の作品が産まれました。
監督 | アンドリュー・デイヴィス | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 1993年 | |
日本公開 | 1993年 | |
出演者 | ハリソン・フォード / トミー・リー・ジョーンズ 他 |
レザボア・ドッグス
その後の映画を変えたタランティーノ監督の記念すべき初監督作品
ハーヴェイ・カイテルが気に入り制作総指揮という形でタランティーノの自主制作映画をリメイクして作り上げられた初監督作品です。
日本でいうところのバイプレイヤーズとも言える個性派俳優勢揃いな映画で、シンプルな内容をありえないぐらい面白く仕上げています。
宝石強盗を計画し、6名の実行メンバーが集められます。お互いコードネームで呼び合い素性がわかりませんが、計画が警察に情報がもれていたという疑いが生じ、疑心暗鬼に陥っていくというストーリー。
サントラのセンスを含め、後の映画に多大な影響を与えた歴史的名作です。
監督 | クエンティン・タランティーノ | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 1992年 | |
日本公開 | 1993年 | |
出演者 | ハーヴェイ・カイテル / ティム・ロス / / スティーヴ・ブシェミ 他 |
羊たちの沈黙
殺人鬼レクター博士の存在感がすごいサイコ・サスペンスの最高峰
FBIアカデミーの実習生クラリスは監禁中の凶悪殺人犯の心理分析官として任命されます。
その目的は、アメリカ各地で「バッファロー・ビル」と呼ばれる逃走中の犯人によって行われている連続猟奇殺人の事件解決解明のため、元精神科医の囚人ハンニバル・レクターに助言を求めるものでした。
そして新たに上院議員の娘が誘拐され、レクターはクラリスに自身の過去を語らせることと引き換えに助言を約束します。
アカデミー賞で主要5部門を受賞した文句なしの傑作サスペンスで、事件解決への流れと緊張感あふれる攻防、さらに続く謎といい、無駄がまったくありません。
監督 | ジョナサン・デミ | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 1991年 | |
日本公開 | 1991年 | |
出演者 | ジョディ・フォスター / アンソニー・ホプキンス / スコット・グレン / テッド・レヴィン / アンソニー・ヒールド 他 |
1980年代
刑事ジョン・ブック 目撃者
独自の慣習の中で生活するアーミッシュの少年が殺人事件を目撃してしまいます。
事件を担当した刑事ジョン・ブックは少年から意外な犯人を告げられます。
身の危険を感じたジョンはその後銃撃され怪我を負い、少年とその母親とともにアーミッシュの集落に逃げ込んで傷を癒すべく一緒に生活します。
スリリングな格闘もありながら、異なる生活に住む刑事と未亡人の母親との叶わない恋模様も描くというただのアクション・サスペンス映画では終わらない魅力があります。
監督は『いまを生きる』や『トゥルーマン・ショー』などヒューマンドラマが得意な巨匠ピーター・ウィアーです。
監督 | ピーター・ウィアー | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 1985年 | |
日本公開 | 1985年 | |
出演者 | ハリソン・フォード / ケリー・マクギリス / ルーカス・ハース 他 |
1970年代
カプリコン・1
アメリカによる人類初の有人火星探査宇宙船「カプリコン1」は、打ち上げ直前にトラブルが発生し、三人の乗組員は管制スタッフや見物客などに見つからないように秘密裏に砂漠の真ん中にある無人の古い基地に連れていかれます。
無人のままロケットは打ち上げられますが、火星着陸は撮影セットによって捏造されます。
しかし、ロケットの地球への再突入にトラブルが起こり、隠蔽しようと国家が動くという陰謀論渦巻く政治サスペンスドラマです。
当然、ベースになっているのがアポロ計画の月面着陸を思わせるもので、信じるか信じないかはあなた次第な陰謀論好きにはたまらない作品です。
監督 | ピーター・ハイアムズ | |
製作国 | アメリカ・イギリス | |
製作年 | 1978年 | |
日本公開 | 1977年 | |
出演者 | エリオット・グールド / ジェームズ・ブローリン / ブレンダ・ヴァッカロ / サム・ウォーターストン / O・J・シンプソン 他 |
1950年代
情婦
アガサ・クリスティの短編小説『検察側の証人』を原作とした名匠ビリー・ワイルダーによる傑作法廷ミステリーです。
未亡人殺しの容疑者レナードから弁護を依頼された老弁護士のウィルフリッド。
状況を聞く限り、極めて不利な状況のなか、ウィルフリッドは巧みな弁護で活路を見出していきます。
レナードの妻の証言が裁判の行方を左右しますが、果たして真相は。
1950年代の作品とはいえ、今観ても驚かされるので、傑作は古びないということを証明してくれます。
映画のラストでは「結末は決してお話にならないように」と注意が入るのは時代を先取りしていると思います。
監督 | ビリー・ワイルダー | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 1958年 | |
日本公開 | 1958年 | |
出演者 | タイロン・パワー / チャールズ・ロートン / マレーネ・ディートリヒ 他 |
まとめ
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