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こんな方に1990年代の洋画の傑作をご紹介します。
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1990年
ゴースト ニューヨークの幻
元祖とも言える愛する人が幽霊となって恋人を助けるというサスペンスフルなラブストーリーです。
行員のサムは恋人モリーにプロポーズされ、返事で悩んでいるちょうどその時、暴漢によって襲われ、命を失います。
彼が襲われたのにはある理由があったのですが、その危険がモリーにも迫り、彼は死んだのち霊媒師の力を借りてなんとかモリーを守ろうとします。ベタではありますが、ラストは何度見ても泣けてしまいます。
霊媒師役のウーピー・ゴールドバーグはこの映画で一躍名を上げ、後の『天使にラブ・ソングを…」への主演につなげます。
監督 | ジェリー・ザッカー | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 1990年 | |
日本公開 | 1990年 | |
出演者 | パトリック・スウェイジ / デミ・ムーア / ウーピー・ゴールドバーグ 他 |
レナードの朝
医師のオリバー・サックスの医療ノンフィクションを基にした作品です。
重度の慢性神経病患者専門の病院に赴任した医師マルコムは患者の回復を目指し、パーキンソン病の新薬を最も重症のレナードに投与します。
すると目覚ましい効果を発揮し、30年ぶりに目覚めることができ、その後も恋ができるほどの回復を見せますが、幸せは長く続きません。
希望から絶望への浮き沈みに一喜一憂し、生きていることの素晴らしさを感じさせてくれる傑作です。
監督 | ペニー・マーシャル | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 1990年 | |
日本公開 | 1991年 | |
出演者 | ロバート・デ・ニーロ / ロビン・ウィリアムズ 他 |
シェルタリング・スカイ
巨匠ベルトルッチの『ラストエンペラー』チームが再び結集した恋愛映画
原作はポール・ボウルズの小説『極地の空』で、音楽を『ラストエンペラー』に続いて坂本龍一が担当した恋愛映画です。
舞台は1947年で、ニューヨークから作曲家のポートとその劇作家の妻キット、そして夫妻の友人ターナーがの北アフリカにやってきます。
二人はすでに倦怠期を迎え、仲は冷え切っていて、お互い別々の情事に耽っていきます。北アフリカの圧倒的な自然美の中で、二人が夫婦として見つめ直すものとは?
映像美と音楽を含めてまさに芸術とも言えるような傑作です。
監督 | ベルナルド・ベルトルッチ | |
製作国 | イギリス / イタリア | |
製作年 | 1990年 | |
日本公開 | 1991年 | |
出演者 | デブラ・ウィンガー / ジョン・マルコヴィッチ / キャンベル・スコット 他 |
髪結いの亭主
幼い頃の記憶が大きくなっても影響するみたいなことって結構あると思いますが、この作品の主人公もまさにそれで、2歳の時に通っていた理容室で将来髪結いを妻にするということを子供心に決心します。
そして、その夢を中年になった主人公のアントワーヌは一目惚れした理容師のマチルドに求婚し、夢を叶えます。彼女意外は何も要らないという偏執的な関係で平穏に時は続いていきますが、衝撃の結末が待っています。
女性の美しさはもちろん、サロンの道具まで官能的で、愛し、愛させるということを深く考えさせられるラブストーリーです。
パトリス・ルコント監督を一躍日本に名を知らしめた傑作です。
監督 | パトリス・ルコント | |
製作国 | フランス | |
製作年 | 1990年 | |
日本公開 | 1991年 | |
出演者 | ジャン・ロシュフォール / アンナ・ガリエナ 他 |
ホーム・アローン
制作当時10歳だった名子役マコーレー・カルキン主演のコメディ映画です。
クリスマス休暇で家族でパリに行くはずだったのに寝坊によって慌てた際、屋根裏部屋で寝ていた8歳の少年ケビンが家に一人取り残されてしまいます。
一人になったケビンは喜び、ハメを外して満喫していたところに泥棒がやってきて、ケビンの運命はいかに、というストーリーです。
とにかく笑えて、痛快で何度観ても楽しめます。クリスマスには家族で楽しみたい傑作。
監督 | クリス・コロンバス | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 1990年 | |
日本公開 | 1991年 | |
出演者 | マコーレー・カルキン / ジョー・ペシ 他 |
シザーハンズ
純粋な心を持つ人造人間と少女の交流を描いたファンタジー映画。
老発明家が生み出したのが、エドワードと名付けられた一人の人造人間です。
両手がハサミとなっていて器用に植木を切ったり、ヘアーカットしたりして町の人気者になっていきます。その後、少女のキムとお互い惹かれ始めますが、キムのボーイフレンド、ジムに嫉妬による嫌がらせによって、事態は思わぬ悲劇を生んでいきます。
ジョニー・デップの出世作でもあり、ウィノナ・ライダーのかわいらしさも印象的な作品です。
監督 | ティム・バートン | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 1990年 | |
日本公開 | 1991年 | |
出演者 | ジョニー・デップ / ウィノナ・ライダー 他 |
ダークマン
『死霊のはらわた』をはじめとするカルトなB級チックな映画を撮らせたら右にでるものはいない監督のまさにアメコミにも負けないダークヒーロー作品です。
拷問によって全身火傷をおってしまった主人公に天才科学者による人工皮膚の合成による治療を受け一命を取り留めます。
その作用によって超人的な能力を発揮し、復讐鬼ダークマンとして悪に立ち向かうというストーリーですが、このB級感あふれる感じが、後に監督する『スパイダーマン』へと繋がっていくダークアクション・ヒーロー映画の傑作です。
主演は、『シンドラーのリスト』や『スターウォーズ』のクワイ=ガン・ジン役を務めたリーアム・ニーソンです。
監督 | サム・ライミ | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 1990年 | |
日本公開 | 1991年 | |
出演者 | リーアム・ニーソン / フランシス・マクドーマンド 他 |
1991年
ポンヌフの恋人
パリのポンヌフ橋で暮らすホームレスの青年と失明の危機にかられて自暴自棄となっていた女画学生との恋愛を描いた作品です。
当初は実際のポンヌフ橋を使って低予算で撮影する予定が、スケジュールが伸びたため許可がおりなくなり、別の場所にポンヌフ橋を作ってしまったという、フランス映画史上最も予算がかかったといわれています。
ドニ・ラヴァンが役名アレックスとして主演をつとめた『ボーイ・ミーツ・ガール』、『汚れた血』と三部作の三作目。
ポンヌフ橋での花火シーンや地下鉄でポスターに火を放つシーンなど印象的なシーンが圧巻です。
監督 | レオス・カラックス | |
製作国 | フランス | |
製作年 | 1991年 | |
日本公開 | 1992年 | |
出演者 | ドニ・ラヴァン / ジュリエット・ビノシュ 他 |
ターミネーター2
言わずと知れたジェームズ・キャメロン監督によるアーノルド・シュワルツェネッガーの代表作にして、SFアクションの傑作です。
悪役だった前作から10年後を描いた作品で、CGの視覚効果を一気に飛躍させた作品です。
登場シーンや印象的な音楽など、その後のパロディを含め与えた影響は計り知れません。
監督 | ジェームズ・キャメロン | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 1991年 | |
日本公開 | 1991年 | |
出演者 | アーノルド・シュワルツェネッガー / リンダ・ハミルトン/ エドワード・ファーロング 他 |
羊たちの沈黙
殺人鬼レクター博士の存在感がすごいサイコ・サスペンスの最高峰
FBIアカデミーの実習生クラリスは監禁中の凶悪殺人犯の心理分析官として任命されます。
その目的は、アメリカ各地で「バッファロー・ビル」と呼ばれる逃走中の犯人によって行われている連続猟奇殺人の事件解決解明のため、元精神科医の囚人ハンニバル・レクターに助言を求めるものでした。
そして新たに上院議員の娘が誘拐され、レクターはクラリスに自身の過去を語らせることと引き換えに助言を約束します。
アカデミー賞で主要5部門を受賞した文句なしの傑作サスペンスで、事件解決への流れと緊張感あふれる攻防、さらに続く謎といい、無駄がまったくありません。
監督 | ジョナサン・デミ | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 1991年 | |
日本公開 | 1991年 | |
出演者 | ジョディ・フォスター / アンソニー・ホプキンス / スコット・グレン / テッド・レヴィン / アンソニー・ヒールド 他 |
フィッシャー・キング
過激なトークで人気を誇るラジオDJジャックでしたが、彼の不用意な発言に焚き付けられた視聴者がバーで銃乱射事件を起こし、彼は地位も名誉も失ってしまいます。
それから3年たち、ヒモのような生活を送っていましたが、ある日浮浪者狩りの若者たちに襲われ、それを奇妙な浮浪者パリーによって救われます。
しかし、そのパリーは実は事件の被害者の旦那で、その後遺症によって精神を病んでいました。
ジャックはなんとか彼に恩を返したいと考えるようになり、奇妙な友情関係が芽生えていきます。
コメディタッチの中にも随所にテリー・ギリアム監督らしい奇天烈な世界観があり、練られた脚本の面白さに心温まる作品となっています。
監督 | テリー・ギリアム | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 1991年 | |
日本公開 | 1992年 | |
出演者 | ロビン・ウィリアムズ / ジェフ・ブリッジス / アマンダ・プラマー / マーセデス・ルール 他 |
1992年
レザボア・ドッグス
その後の映画を変えたタランティーノ監督の記念すべき初監督作品
ハーヴェイ・カイテルが気に入り制作総指揮という形でタランティーノの自主制作映画をリメイクして作り上げられた初監督作品です。
日本でいうところのバイプレイヤーズとも言える個性派俳優勢揃いな映画で、シンプルな内容をありえないぐらい面白く仕上げています。
宝石強盗を計画し、6名の実行メンバーが集められます。お互いコードネームで呼び合い素性がわかりませんが、計画が警察に情報がもれていたという疑いが生じ、疑心暗鬼に陥っていくというストーリー。
サントラのセンスを含め、後の映画に多大な影響を与えた歴史的名作です。
監督 | クエンティン・タランティーノ | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 1992年 | |
日本公開 | 1993年 | |
出演者 | ハーヴェイ・カイテル / ティム・ロス / / スティーヴ・ブシェミ 他 |
セント・オブ・ウーマン/夢の香り
盲目の元軍人で、人生に悲観して偏屈な初老の男性フランクをアル・パチーノが演じています。
苦学生チャーリーがアルバイトでフランクの世話をすることになります。フランクはある計画を企てていて、チャーリーをニューヨーク中豪遊したり、高級娼婦を抱いたりと連れ回します。
フランクの計画とはいったい何か?次第に深まっていく二人の絆がラストに胸を打つ感動作です。
1974年のイタリア映画『女の香り』が同原作として映画化されています。
監督 | マーティン・ブレスト | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 1992年 | |
日本公開 | 1993年 | |
出演者 | アル・パチーノ / クリス・オドネル 他 |
天使にラブ・ソングを...
ギャングの愛人だったクラブ歌手が殺人事件を目撃したことにより命を狙われたため、修道院に匿われ、そこで下手くそな聖歌隊をモータウン風に鍛え上げるというコメデイ映画。
修道院の真面目さとモータウン風の替え歌のギャップがとにかく面白い。
歌だけじゃなく、マフィアとの手に汗握る展開もやりとりやシスターたちとの友情も見ものです。
監督 | エミール・アルドリーノ | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 1992年 | |
日本公開 | 1993年 | |
出演者 | ウーピー・ゴールドバーグ / ハーヴェイ・カイテル他 |
ナイト・オン・ザ・プラネット
ロサンゼルス、ニューヨーク、パリ、ローマ、ヘルシンキと5カ国ののタクシードライバーと乗客の人間模様を描いたオムニバス映画です。
各ストーリーごとに独立していますが、設定は同時刻の一夜を描いています。
ロサンゼルスには、ウィノナ・ライダーとジーナ・ローランズ、パリには『ベティ・ブルー』のベアトリス・ダル、ローマでは『ライフ・イズ・ビューティフル』のロベルト・ベニーニなど、世界各国の名優が顔を揃えています。
コメディタッチの中にもノリのいいものから哀愁溢れるものまで、いかにもジャームッシュならではの魅力を楽しむことができます。
監督 | ジム・ジャームッシュ | |
製作国 | アメリカ / イギリス / フランス / ドイツ / 日本 | |
製作年 | 1992年 | |
日本公開 | 1992年 | |
出演者 | ウィノナ・ライダー / ジーナ・ローランズ / ベアトリス・ダル / ロベルト・ベニーニ 他 |
1993年
ジュラシック・パーク
マイケル・クライトンの原作小説を元に巨匠スピルバーグが監督したアクション・パニック映画。
太古の琥珀に閉じ込められたDNAを用いて恐竜たちを甦らせ、孤島にテーマパークを作ろうとした前代未聞の計画で、万全だったはずの安全装置が解除され、恐竜たちが暴走します。
まさに衝撃の映像技術で、当時はハラハラドキドキが止まりませんでしたが、その技術力は現代で観ても色褪せていません。
人間が冒してはいけない領域というものを実感できる教訓映画ともいえるでしょう。
監督 | スティーブン・スピルバーグ | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 1993年 | |
日本公開 | 1993年 | |
出演者 | サム・ニール / ローラ・ダーン 他 |
シンドラーのリスト
ホロコーストからユダヤ人の命を救った後世に語り継がれるべき歴史映画の傑作中の傑作
第二次世界大戦時の東欧において、ドイツの占領が進むなか、ドイツ人実業家オスカー・シンドラーは自分の経営するポーランドの工場において必要な生産力だという名目で数多くのユダヤ人を雇用していました。
やがて、SS将校のアーモン・ゲート少尉が赴任してくるとゲットーや収容所で殺戮が激化していき、やがてシンドラーの工場で働くユダヤ人たちにも危機が迫ります。
最初は金儲けが目的だったシンドラーがやがて心境に変化が生じていき、収容所送りとなりそうなところを私財を投げ打ち、1100人以上のユダヤ人の命を救ったという実話をもとに描いた、壮絶な作品です。
『ジュラシック・パーク』の監督もやることを条件に映画化権を手に入れ、スピルバーグ自身もユダヤ人ということで監督料の受け取りを拒否したとのことで、念願のアカデミー最優秀作品賞と監督賞を初めて受賞した記念すべき作品です。
監督 | スティーヴン・スピルバーグ | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 1993年 | |
日本公開 | 1994年 | |
出演者 | リーアム・ニーソン / ベン・キングズレー / レイフ・ファインズ / キャロライン・グッドール 他 |
パーフェクト ワールド
脱獄囚と誘拐した子どもとの逃避行を描いたロードムービーの傑作
舞台は1963年のアメリカ・テキサス州で、刑務所から脱獄したブッチとテリーは、民家へ押し入り、8歳の少年を人質に逃亡します。
その少年は厳格なエホバの証人を信仰する家庭で育っているので、ブッチとの行動は刺激的なものでした。
誘拐されながらもだんだん絆が深くなっていくものの、逃避行は長く続かず、切ないラストが待っているロードムービーです。
クリント・イーストウッドが出演と監督を務め、監督作品の中でも指折りの1本と言えます。
ラストは感動必至の結末が待っています。
監督 | クリント・イーストウッド | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 1993年 | |
日本公開 | 1994年 | |
出演者 | ケビン・コスナー / クリント・イーストウッド / ローラ・ダーン 他 |
逃亡者
元々は1960年代のテレビドラマ・シリーズをリメイクした作品で、妻殺しの罪を着せられた無実の医師が、警察に追われながら真犯人を探し出すというサスペンス・アクション映画の傑作です。
逃亡犯のハリソン・フォード演じるキンブルを追うのが連邦保安官のジェラードでトミー・リー・ジョーンズが演じているのですが、彼の演技が素晴らしく、アカデミー助演男優賞を受賞しています。
まさに手に汗握るスリリングな展開に息つく暇を与えてくれません。
日本のリメイクドラマをはじめ、数々の同様の設定の作品が産まれました。
監督 | アンドリュー・デイヴィス | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 1993年 | |
日本公開 | 1993年 | |
出演者 | ハリソン・フォード / トミー・リー・ジョーンズ 他 |
日の名残り
ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロの同名小説を映画化した作品です。
富豪に使える執事スティーブンスを語り手にし、1956年の現在と第二次世界大戦前期の頃の回想シーンで展開します。
かつて一緒に働いた女中との淡いロマンスを現在と過去を結んで描く大人の切ない物語です。
監督 | ジェームズ・アイヴォリー | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 1993年 | |
日本公開 | 1994年 | |
出演者 | アンソニー・ホプキンス / エマ・トンプソン / クリストファー・リーブ 他 |
さらば、わが愛/覇王別姫
女郎の私生児、小豆子は京劇俳優養成所に預けられます。
仲間からいじめられるなか、ただ一人先輩の石頭だけは小豆子のことを助けてくれ、やがて、同性愛的な恋心が芽生えていくようになります。
やがて、二人は京劇のトップスターとなっていきますが、石頭は結婚し、小豆子は嫉妬で仲違いしてしまいます。
日中戦争、文化大革命など時代の中で翻弄されていく京劇役者の悲劇を描いた感動大作で、1993年第46回カンヌ映画祭でパルム・ドールを受賞しています。
監督 | チェン・カイコー | |
製作国 | 中国 / イギリス領香港 | |
製作年 | 1993年 | |
日本公開 | 1994年 | |
出演者 | レスリー・チャン / チャン・フォンイー / コン・リー 他 |
ジャック・サマースビー
死んだはずの夫が帰ってきたらなんか違うっていうヒューマン・サスペンス
南北戦争終結直後の1860年代後半のアメリカ南部で、出征して戦死したと思っていた夫が6年ぶりに帰ってきます。
農場を経営していて、以前は冷酷で黒人たちにもひどくあたる性格だったのに、別人のように優しくなっていて、村に尽くしてくれるようになります。この人は本当に彼なの?っていうストーリーです。
いくらなんでも本人かどうかはわかりそうなものですが、元々16世紀にフランスで起きたマルタン・ゲール事件という話を基になっています。
最後はある容疑がきっかけで裁判になるのですが、揺れ動く心情についつい感情移入してしまいます。
監督 | ジョン・アミエル | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 1993年 | |
日本公開 | 1993年 | |
出演者 | リチャード・ギア / ジョディ・フォスター 他 |
聖者の眠る街
ニューヨークで総合失調症を患い、家をなくした若者マシューとホームレスの収容所で出会う黒人ジュリーとの友情を描いたヒューマンドラマです。
二人は一緒に商売し、自分たちの住む場所を持つことを夢見て奮闘しますが、悲劇が待ち受けているというストーリーです。
人種も年齢も超えた友情の物語にタイトルの意味を示唆する感動のラストは忘れられません。
監督 | ティム・ハンター | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 1993年 | |
日本公開 | 1993年 | |
出演者 | ダニー・グローヴァー / マット・ディロン 他 |
1994年
ショーシャンクの空に
舞台はアメリカのメイン州ポートランドで、優秀な銀行員アンディは、妻とその愛人を射殺した罪で捕まります。無実の罪を訴えるものの認められず、終身刑となり、ショーシャンク刑務所へと服役が決まります。
劣悪な環境で、荒くれ者に性行為を強要されたりと、生傷の耐えない毎日です。なんと服役すること20年、その間、図書係、刑務官の税務処理や資産運用もまかされるようになった彼を所長たちは手放してくれません。
果たして彼は出所することができるのか?
巨匠スティーブン・キング原作の超感動作です。
監督 | フランク・ダラボン | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 1994年 | |
日本公開 | 1995年 | |
出演者 | ティム・ロビンス / モーガン・フリーマン 他 |
パルプ・フィクション
鬼才タランティーノのレザボア・ドッグスに続く第2作目。
ギャングのボスの妻の世話を頼まれた殺し屋二人が、その妻が誤ってオーバードースしてしまいます。一方、そのギャングのボスに八百長試合を持ちかけられた落ち目のボクサーも裏切ってしまいます。
当時として目新しかった、時系列の交錯する手法による群像劇的な構成のストーリーがとても斬新です。
豪華キャストで、70年代に活躍し、落ち目だったジョン・トラボルタを見事に復活されたという点でも功績のある作品とも言えます。
監督 | クエンティン・タランティーノ | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 1994年 | |
日本公開 | 1994年 | |
出演者 | ジョン・トラボルタ / ユマ・サーマン / ブルース・ウィリス他 |
フォレスト・ガンプ/一期一会
知能指数が普通より低いものの、誠実で、足の速さは天下一品という主人公フォレスト・ガンプの半生を綴ったヒューマン・ファンタジーです。
少年時代からいじめられていたフォレストにただ一人仲良くしてくれたのがジェニーで、彼女の存在がこの映画を最後まで、鍵を握ります。
アメフト選手としてやベトナム戦争での活躍などをと次々注目をさらっていくフォレストの勇姿とともに、歴史的な事件や著名人が出てくるのが面白いです。
監督 | ロバート・ゼメキス | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 1994年 | |
日本公開 | 1995年 | |
出演者 | トム・ハンクス / サリー・フィールド / ロビン・ライト 他 |
スピード
ほぼ無名だったキアヌ・リーヴスを大スターに押し上げたノンストップ・アクション映画の傑作です。
デニス・ホッパー演じる爆弾魔とキアヌ・リーヴス演じるSWATの手に汗握る作品で、80キロ以下になるとバスが爆発するという設定など、ゲーム感覚のような頭脳戦とアクションが繰り広げられます。
デニス・ホッパーの悪役ぶりも見事にハマっています。
続編の『スピード2』が制作されたものの主演のキアヌが出演しないという不思議なシリーズ作品です。
監督 | ヤン・デ・ボン | |
製作国 | アメリカ | |
製作年 | 1994年 | |
日本公開 | 1994年 | |
出演者 | キアヌ・リーブス / デニス・ホッパー / サンドラ・ブロック 他 |
プリシラ
まだまだ偏見と差別が強かった時代の3人のドラァグ・クイーンがショーに出演するためにバスの乗って旅をするロードムービーです。
旅の途中には差別を受けたり、バスが故障したり、アボリジニと交歓したりといろんなことが巻き起こります。
ドラァグ・クイーンに扮するのは、テレンス・スタンプ、ヒューゴ・ウィーヴィング、ガイ・ピアースという個性的な実力派を揃えています。
音楽も含めて、笑って、泣けて爽快感に浸れる今の時代にこそ観てほしい傑作です。
監督 | ステファン・エリオット | |
製作国 | オーストラリア | |
製作年 | 1994年 | |
日本公開 | 1995年 | |
出演者 | テレンス・スタンプ / ヒューゴ・ウィーヴィング / ガイ・ピアース 他 |
レオン
プロの殺し屋レオンとレオンのアパートの隣室に住む少女マチルダ。マチルダは実父や異母姉から虐待を受けていました。
麻薬密売組織の商品を横領したことにより、マチルダの実父は殺され、他の家族も皆殺しにされてしまい、マチルダはレオンに助けを求め二人は追われるハメに陥ります。
二人の友情とも純愛とも言える関係に目が離せません。
『グラン・ブルー』、『ニキータ』とヒット作を連発していた、この頃のリュック・ベッソンはまさに無敵のヒットメーカーでした。
監督 | リュック・ベッソン | |
製作国 | フランス・アメリカ | |
製作年 | 1994年 | |
日本公開 | 1995年 | |
出演者 | ジャン・レノ / ナタリー・ポートマン / ゲイリー・オールドマン 他 |