2010年代
The Power Within / ドラゴンフォース - Dragonforth〔2012〕
P「イギリスで結成された多国籍バンドによる5枚目のアルバム」
W「初代ヴォーカルのZPサートの脱退にともない、一時活動休止しオーディションによってマーク・ハドソンが加入した最初のアルバムですが、違和感なくより聴きやすく感じられます。ハーマン・リとサム・トットマンによる高速ツインギターが超絶技巧で気持ちよく、メロディック・スピード・メタルと呼ばれるジャンルの中でも特に高速でドラマティックな展開に息つく暇さえありません」
Sunbather / デフヘブン - Deafheaven〔2013〕
ブラックメタル/ポストメタルにシューゲイザーを混ぜ合わせた傑作!
P「サンフランシスコで結成されたジョージ・クラークとケリー・マッコイの二人組からスタートしたバンドの2ndアルバム」
W「手数の多いシューゲイザー的な美しい轟音サウンドにのせてひたすらシャウトするという斬新さ。アルバム後半では抒情的な部分も魅せるなど懐も深い。さらに洗練されたジャケットのアートワークといい、新しいメタルスタイルを確立した、とにかくかっこいい傑作です」
Everybody Wants / ザ・ストラッツ - The Struts〔2014/2016に再リリース〕
P「ヴィーカルスタイルはフレディ・マーキュリー、格好はLAメタル風とどこか懐かしく、でも今っぽいイギリスのバンドのデビューアルバム」
W「彼らのサウンドには、80年代〜90年代のメロディアスなハードロックの要素がつまっていますが、それが今っぽくアレンジされていて逆に新鮮です」
Wonder Days / サンダー - Thunder〔2015〕
P「正統的なブリティッシュ・ハードロックによる近年の傑作アルバム」
W「ダニー・ボウズのウェットで憂いのあるヴォーカルが素晴らしく、ハードな曲からパーティーロックまでなんでもありですが、中でも“Broken”などのバラードが絶品」
Gold & Grey / バロネス - Baroness〔2019〕
P「自らジャケット・アートも手がける異才のジョン・ダイヤー・ベイズリーが率いるアート・メタル・バンドの5作目」
W「プロデューサーにウィーザーやモグワイ、フレーミング・リップスやMGMTなど錚々たるバンドを手がけてきたデイヴ・フリッドマンを迎え、メタルの枠にとらわれない音楽性を展開しています。全17曲の中で目まぐるしく楽曲の趣きを変えて、いわゆるヘヴィな楽曲はもちろん、プログレ的なものやアンビエントなもの、サイケなものや時にスティーブ・ライヒのような現代音楽的なものまで、極上の音楽体験を堪能することができます」
Amo / ブリング・ミー・ザ・ホライズン - Bring Me the Horizon〔2019〕
P「2004年のデビュー当時のデスコアからアルバムを出すごとに変化を遂げてきたバンドの6枚目のアルバム」
W「このアルバムでは、“Medicine”がCMに起用されるなど、ラップやEDMを取り入れたりして、もはやメタルというよりはポップス的な色合いすら感じられます。それだけ狭いジャンルで収まらないぐらいバンドとしてメジャーになったという証拠だと思います」
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