1980年代
Back In Black / AC/DC〔1980〕
P「アンガス・ヤングと故マルコム・ヤングの兄弟を中心に結成されたオーストラリアのバンドで、ヴォーカル・ボン・スコットの死去のため後任としてブライアン・ジョンソンを迎えた初の作品となる7作目」
W「まるでボンを追悼するかのような鐘の音から始まる“Hell's Bell“で幕を開け、ハイテンションなナンバーを畳み掛ける作品。余計なものはいっさいないストレートなロックンロールの名盤。全世界でマイケル・ジャクソンの『Thriller』に次ぐ売り上げを誇ったモンスター・アルバム」
Ace of Spades / モーターヘッド - Motörhead〔1980〕
P「AC/DCと同様、こちらもひたすら疾走するロックンロールで、メタルの象徴ともいえる傑作」
W「メタリカのラーズ・ウルリッヒも大ファンという、多くのミュージシャンのお手本ともいえる存在で、まずはタイトル曲の疾走感に酔いしれてほしい」
Iron Maiden / アイアン・メイデン - Iron Maiden〔1980〕
P「ベースのスティーブ・ハリスを中心に結成されたバンドのデビュー・アルバム」
W「ブリティッシュハードロックを踏襲しつつツインギターのメロディアスなハーモニーで新たな潮流を巻き起こしたメタル史を代表する傑作」
The Michael Schenker Group / マイケル・シェンカー・グループ - The Michael Schenker Group〔1980〕
P「UFOを脱退したギタリストのマイケル・シェンカーが自身のバンドを結成して制作された1作目」
W「邦題は『神-帰ってきたフライング・アロウー』と、なんともおおげさだが、その名に恥じないギタリストのレジェンドのひとりの傑作アルバム。
“Armed And Ready”、“Cry For The Nation”、インストの“Into The Arena”と代表曲でもある名曲が多数収録」
Blizzard Of Ozz / オジー・オズボーン - Ozzy Osbourne〔1980〕
オジーと故ランディ・ローズによるヘヴィー・メタルを代表する一枚!
P「ブラック・サバス脱退後のソロ第1作目」
W「ギタリストには元Quiet Riotのランディ・ローズを迎え、オジーの代表曲でもある“I Don't Know”や“Crazy Train”のようなハードな曲から、泣ける名バラード“Goodbye To Romance”やインスト曲“Dee”まで振り幅が広い名盤」
Escape / ジャーニー - Journey〔1981〕
P「サンフランシスコで結成されたギターのニール・ショーンをを中心としたロックバンドの7枚目の作品」
W「産業ロックと揶揄されがちですが、ハードでありながらキャッチーな路線を確立した名盤で、CMなどで人気の“Don't Stop Believin' ”や屈指の名バラード“Open Arms”を含む彼らの頂点ともいえる作品です」
No Parole from Rock 'n' Roll / アルカトラス - Alcatrazz〔1983〕
イングヴェイとスティーヴ・ヴァイを輩出したバンドのデビューアルバム!
P「レインボー、マイケル・シェンカー・グループをへてヴォーカルのグラハム・ボネットが結成したバンドのデビュー・アルバム」
W「ギターにイングヴェイ・マルムスティーンを迎え、いかにもレインボー風な様式美や北欧風の抒情性も備えつつ、ポップな一面もありと、聞き応えたっぷりな作品です。一躍イングヴェイを有名にした記念碑的作品」
1984 / ヴァン・ヘイレン - Van Halen〔1984〕
P「故エディ・ヴァン・ヘイレンが率いたバンドを代表する傑作6枚目のアルバム」
W「誰もが一度は耳にしたことがあるであろう“Jump”や“Panama”が有名ですが、エディがキーボードを多用している作品でもあります。もちろんギターワークも素晴らしく、特にアップテンポな“Hot For The Teacher”やプログレっぽい“Girl Gone Bad”などはドラムも含め、とにかくかっこいい。ちなみにヴォーカルのデイヴ・リー・ロスはこのアルバムをもって一度目の脱退をしています」
Love At First Sting / スコーピオンズ - Scorpions〔1984〕
P「ドイツを代表するハードロックバンドで、バンドの長い歴史の中でも屈指の名盤とされる9枚目のアルバム 」
W「憂いのあるクラウス・マイネのヴァーカルとルドルフ・シェンカーの骨太なギターが冴え渡り、ハードかつキャッチーな曲が満載。“Rock You Like A Hurricane”や“Coming Home”、“Big City Nights”に“Still Loving You”などライブでも定番の名曲が目白押し」
The Last in Line / ディオ - Dio〔1984〕
P「ロニー・ジェイムス・ディオがブラック・サバス脱退後に結成したのが、自らの名前をグループ名に冠したディオの2枚目のアルバム 」
W「ギターは、後にホワイトスネイクやデフ・レパードで活躍するヴィヴィアン・キャンベル、ドラムはカーマイン・アピスの実兄、ヴィニー・アピスで、素晴らしい演奏を披露しています。 彼らのアンセム“We Rock”、“The Last In Line”、“I Speed At Night”など代表作が目白押し」
Out Of The Cellar / ラット - Ratt〔1984〕
P「モトリークルーと並んでLAメタルを代表するバンドのデビュー・アルバム 」
W「華やかな容姿とともにRatt'n Rollと呼ばれたキャッチーでかっこいいギターリフが印象的で、一躍LAメタルを盛り上げた立役者的な作品。中でも代表曲の“Round And Round”や“Back For More”などが収録されています」
Spreading the Disease / アンスラックス - Anthrax〔1985〕
P「ニューヨーク出身ながら、NWOBHMの影響が感じられるスラッシュメタルバンドで、ヴォーカルにジョー・ベラドナを新たに迎えて制作された2ndアルバム」
W「邦題は『狂気のスラッシュ感染』とはっきり言ってダサいですが、内容は別。激しさはありつつも、ハードロックっぽさとヴォーカルの伸びのある高音をいかした歌唱力のおかげか、他のスラッシュメタルバンドと一線を画しています」
Metal Heart / アクセプト - Accept〔1985〕
P「70年代半ばから活躍しているジャーマンメタルの重鎮による6枚目のアルバム 」
W「パワーメタルといってもいわゆるハロウィンのような感じというよりはジューダスプリーストなどに影響を受けた作風。ロックアンセムのタイトル曲ではギターソロにベートーヴェンの“エリーゼのために”を盛り込んだり、クラシカルだったり、キャッチーだったりと引き出しの多い傑作」
Slippery When Wet / ボン・ジョヴィ - Bon Jovi〔1986〕
P「アメリカが誇るハードロックバンドの傑作3rdアルバム」
W「制作にデズモンド・チャイルドを迎え、30曲ほど用意した中から厳選したという楽曲は、“You Give Love A Bad Name”と“Livin' On A Prayer”をはじめとして、文句のつけようのない完成度」
Master of Puppets / メタリカ - Metallica〔1986〕
P「まさに速さと重さこそメタルという印象を植え付けた傑作3rdアルバム」
W「冒頭の屈指の名曲“バッテリー”、“メタル・マスター”のアグレッシブな流れからすでにノックアウトされますが、それ以後もただ攻撃的なだけでなく緩急をつけた楽曲も織り交ぜてアルバム通して楽しめる作品」
Reign in Blood / スレイヤー - Slayer〔1986〕
P「過激な歌詞や世界観で、エクストリームメタルの原点とも言える、スラッシュメタル四天王バンドによる代表作」
W「とにかく速く、重く、アグレッシブで、10曲で29分4秒という短さ。濃厚すぎて、息苦しく感じてしまいます」
Trirogy / イングヴェイ・マルムスティーン - Yngwie J. Malmsteen〔1986〕
P「スウェーデン出身でディープ・パープル、レインボーのリッチー・ブラックモアの影響をもろに受け、グラハム・ボネット率いるアルカトラスで名声を得た後のソロ名義の3作目」
W「ギタープレーもさることながら、楽曲のバランスもよく、疾走感あふれるものから、哀愁ただようインスト、キャッチーなものまで魅力がつまっています。ヴォーカルのマーク・ボールズもハマっています。まさに初期の代表作にして、最高傑作ともいえる名盤」
Hysteria / デフ・レパード - Def Leppard〔1987〕
P「「NWOBHM」ムーブメントから台頭したイギリスのロックバンドの4枚目アルバム」
W「ドラムのリック・アレンが事故で左腕を失うという悲劇から復活した作品でもあり、ヘヴィメタルというにはあまりにポップな作品ですが、“Pour Some Sugar on Me”や“Hysteriaなど”シングルヒットした曲がを多数収録されています。中でも泣けるバラード“Love Bites”がもっともおすすめ」
Whitesnake(白蛇の紋章〜サーペンス・アルバス) / ホワイトスネイク - Whitesnake〔1987〕
P「ディープ・パープルを脱退したデイヴィッド・カヴァデールが作ったバンドで、オジー・オズボーンと並んで名ギタリストを見出すことに長けた彼がジョン・サイクスを抜擢した7作目」
W「バンド最大のヒット作でもあり、喉の手術を経て歌唱も最高潮に達しています。名曲“Still of the Night”から“Here I Go Again”への流れは最高」
Back for the Attack/ ドッケン - Dokken〔1987〕
P「華のあるヴォーカルのドン・ドッケンを中心としてLAメタルの流れにのって飛び出してきたバンドの4枚目のアルバム」
W「前作の『Under Lock And Key』も文句なしの名盤ですが、個人的にはこちらのアルバムの方がジョージ・リンチのギターワークに痺れます。特に冒頭の“Kiss Of Death”やインストナンバーの“Mr. Scary”のかっこよさはたまりません。残念ながらドンとジョージの不仲によりこのアルバムで一時解散という悲しさもある名盤」
Appetite for Destruction / ガンズ・アンド・ローゼズ - Guns N' Roses〔1987〕
P「ヴォーカルのアクセル・ローズをはじめ、ギターのスラッシュとイジー・ストラドリン、ベースのダフ・マッケイガンとドラムのスティーヴン・アドラーと全メンバーそれぞれ個性があり、最高のかっこよさを持っていたバンド」
W「バラード的な曲は一曲もありませんが、捨て曲なしで、怒涛のような名曲揃い。 しいて好きな曲をあげるなら、"Nightrain"、"Paradise City"、"Rocket Queen"でしょうか」
Keeper Of The Seven Keys Part II / ハロウィン - Helloween〔1988〕
P「まさにジャーマンメタルの代名詞ともいえるバンドの最高傑作」
W「もともとは2枚組として計画されていたものの別々でリリースされ、“”Eagle Fly Eye”や“I Want Out”、“March Of Time”などアンセム曲が目白押し。13分を超えるタイトル曲も圧巻」
Long Cold Winter / シンデレラ - Cinderella〔1988〕
P「ボン・ジョヴィのサポートを受けてデビューしたアメリカ・フィラデルフィア出身のバンドの2ndアルバム」
W「デビュー時の格好はいかにもメタルな感じだったけど、このアルバムはヴォーカル、トム・キーファーのルーツであるブルースを基調とした渋い路線に変更していて、かっこいい
特に、“Gipsy Road”や“Don't KnowWhat You Got (Till It's Gone)”など名曲多し」
Thundersteel / ライオット - Riot〔1988〕
P「ギターの故マーク・リアリが率いたアメリカのバンドで、バンド名NARITA期を含む6枚目の傑作アルバム」
W「スタイルとしてはジューダス・プリーストを思わせるトニー・ムーアのハイトーン・ヴォーカルに疾走型のパワーメタル系で、スピードが心地いい」
Operation: Mindcrime / クイーンズライク - Queensrÿche〔1988〕
P「ドリームシアターと並びプログレッシブ・メタルの2大巨頭ともいえるバンドの3枚目のアルバム」
W「ストーリー仕立てのコンセプトアルバムとなっていて、曲間をつなぐSEやセリフなど、細部までこだわり抜いた非の打ち所のない傑作」
Skid Row / スキッド・ロウ - Skid Row〔1989〕
P「ボン・ジョヴィの弟分としてデビューしたスキッド・ロウの1stアルバム」
W「ハードな曲はもちろん、バラードまですべてが最高。"Sweet Little Sister"、" 18 and Life"、"Youth Gone Wild"から、泣けるバラード“I Remember You”までとにかく聴いてほしい一枚」
Dr. Feelgood / モトリー・クルー - Mötley Crüe〔1989〕
P「LAメタルの中でも最高のロックバンドによる5枚目のアルバム」
W「“Dr.Feelgood”や”“Kickstart My Heart”のようなハードでかっこいい曲から、“Without You”や“Time For Change”のようなバラードやポップな曲まで時代性を感じさせないまとまりのある作品」
Intuition / TNT 〔1989〕
P「ノルウェーが誇る美メロバンドの4枚目のアルバム」
W「とにかくヴォーカル、トニー・ハーネルのハイトーンヴォイスとクイーンばりのコーラスワーク、そしてメロディセンスが抜群。全曲捨て曲なしで、至福に包まれる美メロソングのオンパレード」
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