K
キース・リチャーズ - Keith Richards
Sticky Fingers / ザ・ローリング・ストーンズ - The Rolling Stones〔1971〕
P「ビートルズ同様、選ぶのが難しいですが、何が一番ストーンズで象徴的かということで選んだのが、このストーンズ自らが設立したローリング・ストーンズ・レコードからリリースされた初のスタジオ・アルバムです」
W「ジャケットのインパクトもさることながら、代表曲の“ブラウン・シュガー”だけでなく、名曲“ワイルド・ホース”などカントリー調から渋めのブルースまで毛色の違う楽曲が見事にまとめられていて、ストーンズの奥深さ、勢いを堪能できます」
カート・コバーン - Kurt Cobain
Nevermind / ニルヴァーナ - Nirvana〔1991〕
ジミヘンとともに左利きのギタリストの最高峰ともいえるかっこよさ
P「たった3枚のアルバムを残して伝説となった、カート・コバーンを中心としたアメリカのロックバンドの全世界で4,000万枚以上(現在はもっとでしょうか)のセールスを記録しているモンスターアルバム」
W「“Smells Like Teen Spirit”や“Breed”のような激しい曲のかっこよさはもちろん、“Come As You Are”や“Lithium”のようなミディアムテンポの曲でもじっくり聴かせられるのが彼らの魅力。このアルバムから現フー・ファイターズのデイヴ・グロールをドラマーに据え、ドラミングはもちろん、コーラスワークでも貢献しています」
ケヴィン・シールズ - Kevin Shields
Loveless / マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン- My Bloody Valentine〔1991〕
P「シューゲイザーの代名詞ともいえるアイルランド出身の傑作2ndアルバム」
W「練りに練られたこのアルバムは、完成させては解体することを繰り返し、その費用はなんと約25万ポンド(日本円にして約4500万円)とのこと。それがアランマッギーのクリエイション・レコーズを倒産寸前に追い込んだひとつの要因と言われています」
L
レニー・クラヴィッツ- Lenny Kravitz
Mama Said / レニー・クラヴィッツ- Lenny Kravitz〔1991〕
P「アメリカを代表するシンガー・ソングライターにしてギタリストの傑作2ndアルバム」
W「90年代を代表する名曲“Stand By My Woman”や“All I Ever Wanted”など名バラードから、ソウル、ファンク、ブルースまで、あらゆるジャンルを飲み込んだ時代を超えて聴ける名盤。ちなみに、ガンズのスラッシュ(高校の同級生!)やショーン・レノンも参加となんとも豪華」
M
マーティ・フリードマン - Martin Friedman
Rust In Peace / メガデス - Megadeth〔1990〕
P「日本でもおなじみのマーティ・フリードマンが新たに加わった4枚目のアルバム」
W「1曲目の“Holy Wars...The Punishment Due”から“Hangar 18”への流れは最高ですし、“Tornado Of Souls”のかっこよさっといったら言葉もありません。マーティのギター・テクニックが最良の形で表現された傑作アルバム」
マイケル・シェンカー - Michael Schenker
The Michael Schenker Group / マイケル・シェンカー・グループ - The Michael Schenker Group〔1980〕
P「UFOを脱退したギタリストのマイケル・シェンカーが自身のバンドを結成して制作された1作目」
W「邦題は『神-帰ってきたフライング・アロウー』と、なんともおおげさだが、その名に恥じないギタリストのレジェンドのひとりの傑作アルバム。
“Armed And Ready”、“Cry For The Nation”、インストの“Into The Arena”と代表曲でもある名曲が多数収録」
N
ノエル・ギャラガー - Noel Gallagher
(What's the Story) Morning Glory / オアシス - Oasis〔1995〕
P「まさにデビュー当時は「ビートルズの再来」と謳われ、衝撃の1stからたった1年でリリースされた驚きの完成度を誇る2ndアルバム」
W「普通は名曲が1、2曲あればいいところを、もうベストアルバムかというぐらい満載。ミディアムテンポの曲とバラード調の曲がバランスよく仕上がっています」
ヌーノ・ベッテンコート - Nuno Bettencourt
Pornograffitti / エクストリーム - Extreme〔1990〕
P「ギタリストの中でも特に高い人気を誇るヌーノ・ベッテンコートを擁するバンドの大ヒットした2ndアルバム」
W「ファンクをベースにしたメタルで、変則的でテクニカルなリズムが特徴的です。なんといっても90年代バラードを代表する“More Than Words”があまりに有名ですが、彼らの魅力はそこではないと思います」
P
ピート・タウンゼント - Pete Townshend
Who's Next / ザ・フー - The Who〔1971〕
腕を振り回すミル奏法がかっこいいイギリスを代表するギタリスト
P「ビートルズ、ストーンズと並びイギリスの3大ロックバンドと称される割には日本ではなぜかそこまで知名度がないのが不思議ですが、こちらは5枚目のアルバム」
W「ロックオペラの傑作『トミー』と『四重人格』の間に挟まれたアルバムで、はじめてイギリスで1位を獲得した作品です。ミスター・ビッグもカバーした“Baba O'Riley”や“Bargain”をはじめ、ラストの“Won't Get Fooled Again”までハードでドラマティックな楽曲が満載」
ポール・ギルバート - Paul Gilbert
Lean Into It / ミスター・ビッグ - Mr. Big〔1991〕
P「テクニカルとポップさのバランスが絶妙なバンドの2ndアルバム」
W「ギターのポール・ギルバートとベースのビリー・シーンの超絶技巧が光る“Daddy, Brotyer, Lover, Little Boy”をはじめ、抜群にメロディアスな" Green-Tinted Sixties Mind"、" Just Take My Heart"、"To Be With You"など、バランスのとれた名盤」
R
ランディ・ローズ - Randy Rhoads
Blizzard Of Ozz / オジー・オズボーン - Ozzy Osbourne〔1980〕
P「ブラック・サバス脱退後のソロ第1作目」
W「ギタリストには元Quiet Riotのランディ・ローズを迎え、オジーの代表曲でもある“I Don't Know”や“Crazy Train”のようなハードな曲から、泣ける名バラード“Goodbye To Romance”やインスト曲“Dee”まで振り幅が広い名盤」
リッチー・ブラックモア - Ritchie Blackmore
Burn / ディープ・パープル - Deep Purple〔1974〕
P「後にホワイトスネイクを結成するデヴィッド・カヴァデールとベースのグレン・ヒューズがWヴォーカルをつとめる第3期の傑作がこの作品」
W「グレン・ヒューズのファンキーなベースが今までのパープルにない特徴を出していたり、リッチー・ブラックモアの才気走っている名曲“Burn”や“You Fool No One”、“Mistreated”など必聴の曲満載」
Rising / レインボー - Rainbow〔1976〕
P「ディープ・パープルのギタリスト、リッチー・ブラックモアが脱退後結成したのが、レインボーで元々は、リッチー・ブラックモアズ・レインボーとソロ名義でしたが、この2枚目からバンド形態をとっています」
W「ヴォーカルのロニー・ジェイムズ・ディオ、ドラムのコージー・パウエルといわゆる「三頭」時代といわれる布陣で制作されたこのアルバムは、収録曲6曲と少ないながらも8分を越す大曲“Stargazer”や“A Light in the Black”など、捨て曲なしのまさに大名盤」
リッチー・コッツェン - Richie Kotzen
Native Tongue / ポイズン - Poison〔1993〕
P「80年代は煌びやかでキャッチなーなメロディで大ヒットを記録していたLAメタルのバンドですが、このアルバムはドラッグで解雇されたC.C.デヴィルに代わってギターヒーローのリッチー・コッツェンが唯一参加した5枚目のアルバムです」
W「リッチーのブルージーかつソウルフルな持ち味が全面に発揮されていて、ポイズンらしさとあいまって、ポップながら渋さすら感じられる傑作です」
リッチー・サンボラ - Richie Sambora
Slippery When Wet / ボン・ジョヴィ - Bon Jovi〔1986〕
P「アメリカが誇るハードロックバンドの傑作3rdアルバム」
W「制作にデズモンド・チャイルドを迎え、30曲ほど用意した中から厳選したという楽曲は、“You Give Love A Bad Name”と“Livin' On A Prayer”をはじめとして、文句のつけようのない完成度」
ロビー・ロバートソン - Robbie Robertson
The Band / ザ・バンド - The Band〔1969〕
P「元ロニー・ホーキンス、ボブ・ディランのバックバンドをつとめた後結成されたロック・バンドの2枚目のアルバム」
W「通好みの渋さのあるルーツ・ロックで、レイドバックした感じが心地よく、曲によってリード・ボーカルが3人で異なるので、曲ごとに個性が出まくっています」
ロバート・ジョンソン - Robert Johnson
The Complete Recordings〔1990〕
すべてのギタリストに影響を与えた伝説的なブルース・ギタリスト
P「十字路で悪魔に魂を売り渡して、その引き換えにギター・テクニックを手に入れたなど数々の伝説を持つブルース・シンガーにしてギタリストのコンピレーション・アルバム」
W「ジミヘンもキース・リチャーズも、すべてのギタリストに多大な影響を与えたギタリストなら一度は聴いておきたい作品です」
S
スラッシュ - Slash
Appetite for Destruction / ガンズ・アンド・ローゼズ - Guns N' Roses〔1987〕
スラッシュとイジーによるツインギターがかっこいい衝撃のデビューアルバム!
P「ヴォーカルのアクセル・ローズをはじめ、ギターのスラッシュとイジー・ストラドリン、ベースのダフ・マッケイガンとドラムのスティーヴン・アドラーと全メンバーそれぞれ個性があり、最高のかっこよさを持っていたバンド」
W「バラード的な曲は一曲もありませんが、捨て曲なしで、怒涛のような名曲揃い。 しいて好きな曲をあげるなら、"Nightrain"、"Paradise City"、"Rocket Queen"でしょうか」
スティーヴ・スティーヴンス - Steve Stevens
Exposed / ヴィンス・ニール - Vince Neil〔1993〕
P「モトリークルー解雇という衝撃の後に放ったヴォーカルのヴィンス・ニールによるソロ・アルバム」
W「マイケル・モンローのバンドからギターのスティーブ・スティーブンスを引き抜いたという因縁もありつつ、その起用は大正解。ヴィンスが歌えば、そのままモトリー・クルーというところはありますが、ソリッドで切れ味するどいギターワークや時にフラメンコギターによる変化など多彩さをもたらしています。名曲“Can't Change Me”などもあり、この当時のモトリーよりモトリーらしい名盤です」
スティーヴ・ハウ - Steve Howe
Fragile / イエス - Yes〔1971〕
P「キング・クリムゾンやピンク・フロイドと並んでプログレの代表的なバンドの4枚目のアルバム」
W「メンバー構成はアルバムによってかなり変わりますが、この頃はヴォーカルをジョン・アンダーソン、ギターを超絶技巧でメロディセンスも抜群のスティーヴ・ハウ、キーボードにリック・ウェイクマンなどがつとめています。オープニングから8分を越す名曲もあれば牧歌的な曲やポップな曲まであり、バンドの様々な世界観を堪能できます。そして何と言ってもハイライトのラスト曲は圧巻の一言」
スティーヴィー・レイ・ヴォーン - Stevie Ray Vaughan
Texas Flood〔1983〕
P「偉大なギタリストとして常に上位にランクインされるブルースに新たな光をもたらした記念すべきデビュー・アルバム」
W「ストラトといえばこの人というほど、理想的なギター・サウンドを奏でています。80年代のブルースの復興に一役買ったブルース・ロックの頂点ともいえる名盤。なお、1990年に35歳のという若さでヘリコプターの事故によって惜しくも亡くなっています」
スティーヴ・ヴァイ - Steve Vai
Eat 'Em And Smile / デイヴィッド・リー・ロス - David Lee Roth〔1986〕
数々のバンドを渡り歩いてきたエキセントリックなスーパーギタリスト
P「スティーヴ・ヴァイがフランク・ザッパ・バンドやアルカトラスを経て、ヴァン・ヘイレン脱退後のデイヴィッド・リー・ロスがソロとしてリリースした1stアルバムにバック・バンドとして参加した作品」
W「メンバーにはスティーヴ・ヴァイの他に、ベースにビリー・シーン、ドラムにグレッグ・ピソネットという超豪華な布陣で制作されたアルバムで、“Shyboy”や“Elephant Gun”など超絶テクニックが光る楽曲はもちろん、“Yankee Rose”などご機嫌なロック・ナンバーやヴァン・ヘイレンを彷彿とさせる曲まで、各メンバーの持ち味がいかんなく発揮されたバラエティ豊かな傑作です」
Passion and Warfare / スティーヴ・ヴァイ - Steve Vai〔1990〕
ソロとして初めてヒットを記録した名盤
P「ホワイトスネイクのツアー期とほぼ同じ頃にリリースされたソロ作品」
W「話し声を除くインストゥルメンタルな作品で、エキセントリックなギターから、宇宙を思わせるもの、一転してアコースティックなものまでヴァラエティにとんだ独自の世界観を感じさせる傑作です」
T
トム・モレロ - Tom Morello
Rage Against The Machine / レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン - Rage Against The Machine〔1992〕
怒りをギター・リフにのせるラップ・メタルの最高峰のギタリスト
P「1990年にアメリカ・カリフォルニアで結成されたメタルの枠に収まらないバンドの衝撃のデビュー・アルバム」
W「ヴォーカルのザック・デ・ラ・ロッチャの切れ味するどいラップとヘヴィでタイトな演奏で、唯一無二の存在感を示しています。ジャケットには、アメリカ政府傀儡の南ベトナム政権による仏教徒差別に反対するため、1963年に焼身自殺した僧侶の写真が使うなど政治や思想的なメッセージも特徴的です。ヒップホップもオルタナ系もメタルも垣根を超えて愛された名盤」
トニー・アイオミ - Tony Iommi
Master Of Reality / ブラック・サバス - Black Sabbath〔1971〕
メタルの開祖ともいわれるバンドを作り上げた名ギタリスト
P「ヴォーカルのオジー・オズボーン、ギターのトニー・アイオミを中心とするバンドの3枚目のアルバム」
W「1970年にデビューし、この3枚目まででわずか1年半という急ピッチで制作されています。前作で“Paranoid”や“Iron Man”という大ヒット曲を送りだしているものの本当の意味でバンドのスタイルを確立した歴史的名盤。チューニングをさげたダークなサウンドとグルーヴがすべてのヘヴィ・ロックの礎となっています」
Y
イングヴェイ・マルムスティーン - Yngwie J. Malmsteen
Trirogy / イングヴェイ・マルムスティーン - Yngwie J. Malmsteen〔1986〕
P「スウェーデン出身でディープ・パープル、レインボーのリッチー・ブラックモアの影響をもろに受け、グラハム・ボネット率いるアルカトラスで名声を得た後のソロ名義の3作目」
W「ギタープレーもさることながら、楽曲のバランスもよく、疾走感あふれるものから、哀愁ただようインスト、キャッチーなものまで魅力がつまっています。ヴォーカルのマーク・ボールズもハマっています。まさに初期の代表作にして、最高傑作ともいえる名盤」
Z
ザック・ワイルド - Zakk Wylde
No More Tears / オジー・オズボーン - Ozzy Osbourne〔1991〕
P「このアルバムの前作から新たにザック・ワイルドがギターをつとめる6枚目のアルバム」
W「オジーのヴォーカルの充実ぶりもさることながら、作曲も含めて全面的にザックが貢献したアルバムで、彼の個性が遺憾なく発揮されています。名曲“Mama, I'm Coming Home”をはじめ、モーターヘッドのレミー・キルスターが作曲で4曲関わっているのも特筆される大きい部分です」
Pride & Glory / プライド・アンド・グローリー - Pride & Glory〔1994〕
ザック・ワイルドのバンド・リーダーとしての才能を開花させた初のアルバム
P「オジー・オジボーン・バンドから最初に脱退し、後にブラック・レーベル・ソサイアティを組みますが、その前身のプロジェクトといえる唯一のアルバム」
W「ルーツのサザン・ロックをベースに、ワイルドさとカントリー風味の優しさが混じり合った傑作。ソングライターとしてもヴォーカリストとしても実力があることを証明した名盤です」
まとめ
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