こんな方に
- 秋だからしっとりとした音楽を聴きたい!
- 読書にもぴったりの音楽が知りたい!
- いつも聴かないような音楽を知りたい!
こんな方におすすめの洋楽名盤をご紹介します。
(以下ウィックはW、ぺディはP)
※本ページはプロモーションが含まれています
Harvest / ニール・ヤング
P「まず、秋といったら収穫を意味するニール・ヤングの『Harvest』から」
W「1972年に出したソロ4thアルバムで、初期の名盤中の名盤です」
W「ニール・ヤングと言えば、グランジのゴッド・ファーザー的に呼ばれたりもして、彼のバンド、クレイジー・ホースと演奏するノイジーなロックももちろんかっこいいんだけど、ミドルテンポの曲もまたいいんだよね」
P「このアルバムはカントリー調で全曲ミドルテンポばっかりだけど、起伏もあってバランスもいいし」
W「“Heart Of Gold”や“Alabama”なんかは特に最高!」
Come Away With Me / ノラ・ジョーンズ
P「続いては、ノラ・ジョーンズの歴史的名盤でもある1stアルバムです」
W「全世界で1800万枚も売れたんだってよ。まあ、それも納得できるぐらい完璧なアルバムだけど」
P「ジャズの名門レーベルBlue Noteからリリースされたんだけど、ジャズファンだけじゃなく、ポップスやロックファンも虜にしたよね」
W「ちなみに余談だけど、ノラ・ジョーンズのお父さんってビートルズにも影響を与えた、あのインドのシタール奏者、ラヴィ・シャンカールなんだよ。知ってた?」
P「それは、すごい遺伝子ね。随分年の離れた親子だけど」
W「それは、さておき、しっとりとしてて、秋の夜長に耳を傾けたい一枚ね」
Riot On An Empty Street / キングス・オブ・コンビニエンス
P「続いては、ノルウェーの男性デュオ、キングス・オブ・コンビニエンスの2004年にリリースされた2ndアルバムだよ」
W「これはホント、個人的に死ぬほど好きな一枚です。彼らは3枚のオリジナルアルバムを発表していて、どれも甲乙つけがたいぐらい素晴らしいよね」
P「1曲目のイントロの美しさからまいっちゃうね」
W「アコースティックとピアノ主体で、コーラスワークが最高。女性コーラスも効いてるんだよね」
P「静かな世界観の中に力強い二人の美しいハーモニー、完璧な一枚です」
Quiet down / アディティア・ソフィアン
インドネシア・ジャカルタ在住のシンガー・ソングライターの名盤!
P「続いてもアコースティックな一枚です。涼しい秋とはちょっと無縁かもしれないインドネシア・ジャカルタ在住のシンガー・ソングライター、アディティア・ソフィアンの傑作1stアルバムだよ」
W「みんなはインドネシアの音楽ってどんなイメージかな? これ聴いてびっくりすると思うけど、ほんと、いい感じなんだよね」
P「オーガニックな雰囲気で欧米以外にもグッド・ミュージックは溢れているんだって心が躍ったよ。個人的にはアジアの音楽にも注目するきっかけとなった一枚なんだ」
W「優しく素朴な歌声と柔らかいアコースティックギターの音色に、リラックスしながら読書を楽しむことができると思うから、ほんと、おすすめね」
The Search for Everything / ジョン・メイヤー
P「続いては、憂いのある声が秋にぴったり、ジョン・メイヤーです」
W「秋じゃなくても、最高だけどね。このアルバムは2017年にリリースされた7thアルバムだけど、個人的には彼のアルバムの中で一番好きなアルバムだね」
P「いつも新しいテイストに挑戦し続けているけど、このアルバムはソウルフルな曲からブルージーな曲、バラード調まで、アルバムの流れもよく、さらに読書の邪魔をしない程度に落ち着きのあるバンドサウンドなんだよね」
W「捨て曲なんて一切ないし、ギターもしっかり泣いています。沁みますよ、ほんと」
P「さすが、米Rolling Stone誌でジョン・フルシアンテ、デレク・トラックスと共に「現代の三代ギタリスト」に選ばれてるだけあるわね」
If You're Lonely / エリック・ジャスティン・カズ
P「ギター系が続いたので、お次はピアノをメインに据えたバンドサウンドのものを」
W「1972年にリリースされたエリック・ジャスティン・カズの1stアルバムで、こちらも名盤中の名盤だね」
P「ピアノに弦楽器が絡むしっとりした曲から、控えめだけどファンキーだったり、ゴスペルっぽい曲だったり、幅広い曲調なんだけどしっかりした流れがあるんだよね」
W「2015年には41年ぶりにアルバムを発売して、それも素晴らしかったけど、今なお現役なのがうれしいよね」
Judee Sill / ジュディ・シル
P「続いては、アメリカ・ロサンゼルス出身のシンガーソングライター、ジュディ・シルの1971年にリリースされた隠れた傑作1stアルバムよ」
W「女性シンガー・ソングライターといえばジョニ・ミッチェルやローラ・ニーロ、キャロル・キングなどが有名だけど、ジュディ・シルもそれに負けないぐらい素晴らしいよね」
P「デビューも遅く27歳で、35歳という若さでこの世を去ってるから、2枚しかアルバムを残してないんだけど」
W「デビュー当時は世間的にあまり注目されなくて、後世に評価が高まったアルバムなんだよ」
P「ゴスペルとフォークが主体で、どこか救いを求めるような物悲しい雰囲気の漂う曲が多いけど、そういうところがまた、秋の夜に沁みるね」
Alphabetical / フェニックス
P「フェニックスといえば、フランスが生んだオシャレサウンドの代名詞のようなバンドよね」
W「そうだね、1stアルバムはかっこよすぎて衝撃だったからね。でもこの2ndアルバムは、最初聴いた時は1stに比べてちょっと地味だなって思ったんだけど、聴き込むにつれて、すごくいいアルバムだなって」
P「 そうね、シンプルなサウンドに打ち込み系の独特のリズムの曲もあれば、美しいバラード調もあるし、全体的に落ち着きがあってダンサブルな感じで飽きないわね」
W「ヴォーカルのけだるい感じの声や、たまに入れる掛け声のようなものが妙にくせになるよ」
Destination Unknown / セクスミス&カー
P「カナダ出身のシンガーソングライター、ロン・セクスミスにはほんとハズレがないのよね」
W「このアルバムは、そんな彼の音楽パートナーでもあるドン・カーとの共同名義で発表した作品だよ」
P「 とはいえ、全曲ロン・セクスミスが作曲しているから、実質彼のアルバムのようなものだけど、ドン・カーのハモりが一味違ったテイストを添えていて、彼のアルバムの中でも特に好きな一枚よ」
W「フォーク&カントリーで、アメリカ南部を感じさせるリラックスした雰囲気が最高。彼の音楽は温かみがあって、秋の陽だまりにいるような気分にさせてくれます」
The Autumn Defense / ジ・オータム・ディフェンス
P「まさに秋にふさわしいユニットが、このジ・オータム・ディフェンス」
W「アメリカでもすっかりメジャーになったウィルコのオリジナル・メンバー、ジョン・スティラットとパトリック・サンソンが結成したユニットの3rdアルバムだね」
P「 ウィルコとはまた、一味違った良さを放ってるんだ」
W「アコースティックサウンドに美メロ満載で、パットとジョンのハーモニーに心を奪われる、これもまさに秋にぴったりな一枚ね」
Ma Fleur / ザ・シネマティック・オーケストラ
P「ラストは映画のエンドロールのようにドラマチックなもので締めたいと思うわ」
W「はい、ザ・シネマティック・オーケストラっていうちょっと変わったバンド名の3rdアルバムです」
P「クラシックじゃないわよ。ジャンルとしては、ジャズやニュージャズ、エレクトロニカ、トリップ・ホップなどいろいろカテゴライズはされてるけど、単純に美しい歌モノ、そして感動的な演奏を楽しめる作品ね」
W「この作品は実際に、架空の映画のサウンドトラックとして制作されているということで、確かに映像が目に浮かぶような流れのある楽曲構成だよね」
P「バンド名の通り、映画音楽のようなサウンドに浸ってほしいです」