1985年
Spreading the Disease / アンスラックス - Anthrax〔1985〕
P「ニューヨーク出身ながら、NWOBHMの影響が感じられるスラッシュメタルバンドで、ヴォーカルにジョー・ベラドナを新たに迎えて制作された2ndアルバム」
W「邦題は『狂気のスラッシュ感染』とはっきり言ってダサいですが、内容は別。激しさはありつつも、ハードロックっぽさとヴォーカルの伸びのある高音をいかした歌唱力のおかげか、他のスラッシュメタルバンドと一線を画しています」
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Metal Heart / アクセプト - Accept〔1985〕
P「70年代半ばから活躍しているジャーマンメタルの重鎮による6枚目のアルバム 」
W「パワーメタルといってもいわゆるハロウィンのような感じというよりはジューダスプリーストなどに影響を受けた作風。ロックアンセムのタイトル曲ではギターソロにベートーヴェンの“エリーゼのために”を盛り込んだり、クラシカルだったり、キャッチーだったりと引き出しの多い傑作」
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1986年
Slippery When Wet / ボン・ジョヴィ - Bon Jovi〔1986〕
P「アメリカが誇るハードロックバンドの傑作3rdアルバム」
W「制作にデズモンド・チャイルドを迎え、30曲ほど用意した中から厳選したという楽曲は、“You Give Love A Bad Name”と“Livin' On A Prayer”をはじめとして、文句のつけようのない完成度」
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Master of Puppets / メタリカ - Metallica〔1986〕
P「まさに速さと重さこそメタルという印象を植え付けた傑作3rdアルバム」
W「冒頭の屈指の名曲“バッテリー”、“メタル・マスター”のアグレッシブな流れからすでにノックアウトされますが、それ以後もただ攻撃的なだけでなく緩急をつけた楽曲も織り交ぜてアルバム通して楽しめる作品」
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Reign in Blood / スレイヤー - Slayer〔1986〕
P「過激な歌詞や世界観で、エクストリームメタルの原点とも言える、スラッシュメタル四天王バンドによる代表作」
W「とにかく速く、重く、アグレッシブで、10曲で29分4秒という短さ。濃厚すぎて、息苦しく感じてしまいます」
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Trirogy / イングヴェイ・マルムスティーン - Yngwie J. Malmsteen〔1986〕
P「スウェーデン出身でディープ・パープル、レインボーのリッチー・ブラックモアの影響をもろに受け、グラハム・ボネット率いるアルカトラスで名声を得た後のソロ名義の3作目」
W「ギタープレーもさることながら、楽曲のバランスもよく、疾走感あふれるものから、哀愁ただようインスト、キャッチーなものまで魅力がつまっています。ヴォーカルのマーク・ボールズもハマっています。まさに初期の代表作にして、最高傑作ともいえる名盤」
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Eat 'Em And Smile / デイヴィッド・リー・ロス - David Lee Roth〔1986〕
P「ヴァン・ヘイレン脱退後にデイヴィッド・リー・ロスがEPを挟んでリリースした1stアルバム」
W「ギターにスティーヴ・ヴァイ、ベースにビリー・シーン、ドラムにグレッグ・ピソネットという超豪華な布陣で制作されたアルバムで、“Shyboy”や“Elephant Gun”など超絶テクニックが光る楽曲はもちろん、“Yankee Rose”などご機嫌なロック・ナンバーやヴァン・ヘイレンを彷彿とさせる曲まで、各メンバーの持ち味がいかんなく発揮されたバラエティ豊かな傑作です」
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The Final Countdown / ヨーロッパ - Europe〔1986〕
P「ヴォーカルのジョーイ・テンペストとギターのジョン・ノーラムを中心とした北欧を代表するスウェーデンのバンドで最大のヒットを記録した3枚目のアルバム」
W「抒情性とメロディアスが最大の特徴で、ジョン・ノーラムのテクニカルなギターが光ります。表題曲があまりに一人歩きしている感がありますが、それ意外にも名バラードの“Carrie”や胸熱な“Cherokee”など名曲が多い作品です」
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Awaken the Guardian / フェイツ・ウォーニング - Fates Warning〔1986〕
元祖プログレ・メタルバンドの名盤!
P「プログレッシブ・メタルの先駆者として知られるアメリカのバンドの3枚目のアルバム」
W「ドリーム・シアターやクイーンズライクにも影響を与えたとされていて、ドリーム・シアターから入った方からすればもの足りないかもしれませんが、ハイトーンヴォーカルと変拍子、ツインリードとプログレ・メタルの魅力がつまっています」
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1987年
Hysteria / デフ・レパード - Def Leppard〔1987〕
P「「NWOBHM」ムーブメントから台頭したイギリスのロックバンドの4枚目アルバム」
W「ドラムのリック・アレンが事故で左腕を失うという悲劇から復活した作品でもあり、ヘヴィメタルというにはあまりにポップな作品ですが、“Pour Some Sugar on Me”や“Hysteriaなど”シングルヒットした曲がを多数収録されています。中でも泣けるバラード“Love Bites”がもっともお
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Whitesnake(白蛇の紋章〜サーペンス・アルバス) / ホワイトスネイク - Whitesnake〔1987〕
P「ディープ・パープルを脱退したデイヴィッド・カヴァデールが作ったバンドで、オジー・オズボーンと並んで名ギタリストを見出すことに長けた彼がジョン・サイクスを抜擢した7作目」
W「バンド最大のヒット作でもあり、喉の手術を経て歌唱も最高潮に達しています。名曲“Still of the Night”から“Here I Go Again”への流れは最高」
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Back for the Attack/ ドッケン - Dokken〔1987〕
P「華のあるヴォーカルのドン・ドッケンを中心としてLAメタルの流れにのって飛び出してきたバンドの4枚目のアルバム」
W「前作の『Under Lock And Key』も文句なしの名盤ですが、個人的にはこちらのアルバムの方がジョージ・リンチのギターワークに痺れます。特に冒頭の“Kiss Of Death”やインストナンバーの“Mr. Scary”のかっこよさはたまりません。残念ながらドンとジョージの不仲によりこのアルバムで一時解散という悲しさもある名盤」
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Appetite for Destruction / ガンズ・アンド・ローゼズ - Guns N' Roses〔1987〕
P「ヴォーカルのアクセル・ローズをはじめ、ギターのスラッシュとイジー・ストラドリン、ベースのダフ・マッケイガンとドラムのスティーヴン・アドラーと全メンバーそれぞれ個性があり、最高のかっこよさを持っていたバンド」
W「バラード的な曲は一曲もありませんが、捨て曲なしで、怒涛のような名曲揃い。 しいて好きな曲をあげるなら、"Nightrain"、"Paradise City"、"Rocket Queen"でしょうか」
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Permanent Vacation /エアロスミス - Aerosmith 〔1987〕
P「Run. D.M.C.の“Walk This Way”をきっかけに人気が再燃したのがあまりに有名な話ですが、80年代後半にエアロスミスの第二期黄金期の幕開けともなった傑作アルバム。もちろん、次作の『Pump』も甲乙つけがたいのですが」
W「プロデューサーにボン・ジョヴィを手がけたブルース・フェアバーンを迎え、外部ソングライターを積極的に起用し、ポップな“Dude”や屈指の名バラード“Angel”など今までにない華やかな世界観を作り上げています」
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Electric / ザ・カルト - The Cult 〔1987〕
エッジの効いたストレートでパワフルなロックンロールを堪能できる名盤!
P「ポスト・パンクの前身バンドから派生したイギリスのハードロック・バンドの3枚目のアルバム」
W「数々の大物アーティストを手掛けているリック・ルービンをプロデューサーに迎えて制作されたアルバムで、ネイティブ・アメリカンの影響を受けたヴォーカルのイアン・アストベリーとギターのビリー・ダフィーという華のあるフロントマンによる力強いパフォーマンスが光る作品。中でも疾走感溢れる“Bad Fun”やステッペン・ウルフのカヴァー曲“Born To Be Wild”が痺れるほどかっこいいです」
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1988年
Keeper Of The Seven Keys Part II / ハロウィン - Helloween〔1988〕
P「まさにジャーマンメタルの代名詞ともいえるバンドの最高傑作」
W「もともとは2枚組として計画されていたものの別々でリリースされ、“”Eagle Fly Eye”や“I Want Out”、“March Of Time”などアンセム曲が目白押し。13分を超えるタイトル曲も圧巻」
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Long Cold Winter / シンデレラ - Cinderella〔1988〕
P「ボン・ジョヴィのサポートを受けてデビューしたアメリカ・フィラデルフィア出身のバンドの2ndアルバム」
W「デビュー時の格好はいかにもメタルな感じだったけど、このアルバムはヴォーカル、トム・キーファーのルーツであるブルースを基調とした渋い路線に変更していて、かっこいい
特に、“Gipsy Road”や“Don't KnowWhat You Got (Till It's Gone)”など名曲多し」
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Open Up and Say...Ahh! / ポイズン - Poison〔1988〕
P「ポップでキャッチーなロックンロールスタイルで人気を誇ったアメリカのバンドの2ndアルバム」
W「ヴォーカルのブレット・マイケルズのスタイルはスティーヴン・タイラーやデイヴ・リー・ロスの影響が感じられ、ギターのC.C.デヴィルのキャッチーなギターリフが特徴的。メロディセンスに磨きがかかっていて、トップ10ヒットのシングルを4曲も輩出した作品」
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Thundersteel / ライオット - Riot〔1988〕
P「ギターの故マーク・リアリが率いたアメリカのバンドで、バンド名NARITA期を含む6枚目の傑作アルバム」
W「スタイルとしてはジューダス・プリーストを思わせるトニー・ムーアのハイトーン・ヴォーカルに疾走型のパワーメタル系で、スピードが心地いい」
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Operation: Mindcrime / クイーンズライク - Queensrÿche〔1988〕
P「ドリームシアターと並びプログレッシブ・メタルの2大巨頭ともいえるバンドの3枚目のアルバム」
W「ストーリー仕立てのコンセプトアルバムとなっていて、曲間をつなぐSEやセリフなど、細部までこだわり抜いた非の打ち所のない傑作」
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1989年
Skid Row / スキッド・ロウ - Skid Row〔1989〕
P「ボン・ジョヴィの弟分としてデビューしたスキッド・ロウの1stアルバム」
W「ハードな曲はもちろん、バラードまですべてが最高。"Sweet Little Sister"、" 18 and Life"、"Youth Gone Wild"から、泣けるバラード“I Remember You”までとにかく聴いてほしい一枚」
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Dr. Feelgood / モトリー・クルー - Mötley Crüe〔1989〕
P「LAメタルの中でも最高のロックバンドによる5枚目のアルバム」
W「“Dr.Feelgood”や”“Kickstart My Heart”のようなハードでかっこいい曲から、“Without You”や“Time For Change”のようなバラードやポップな曲まで時代性を感じさせないまとまりのある作品」
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The Real Thing / フェイス・ノー・モア - Faith No More 〔1989〕
メタルを基本としたミクスチャーロックの名盤!
P「アメリカのオルタナ系ロックバンドで、若干20歳そこそこだったマイク・パットンが新ヴォーカルとして加入した3枚目のアルバム」
W「メタルを基本としつつ、レッチリの影響が感じられるファンクやラップを取り入れたミクスチャーロックを展開しています。実際、“Epic”のMVを見たレッチリのアンソニーはまるで(自分を)鏡を見ているようだと不快感を示したと言われるほど。ブラックサバスのカヴァー“War Pigs”も秀逸」
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Enuff Z'nuff / イナフ・ズナフ - Enuff Z'nuff 〔1989〕
P「ドニー・ヴィーとチップ・ズナフを中心に結成されたアメリカのバンドによるデビュー・アルバム」
W「ビートルズやチープトリックを思わせるキャッチーでポップな楽曲が持ち味で、ハードロックにくくれない良質なメロディセンスを堪能できます」
Intuition / TNT 〔1989〕
P「ノルウェーが誇る美メロバンドの4枚目のアルバム」
W「とにかくヴォーカル、トニー・ハーネルのハイトーンヴォイスとクイーンばりのコーラスワーク、そしてメロディセンスが抜群。全曲捨て曲なしで、至福に包まれる美メロソングのオンパレード」
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No Respect / ベイン - Vain 〔1989〕
P「サンフランシスコ出身のヴォーカル/ギターのデイヴィー・ヴェインが率いた5人組バンドのデビューアルバム」
W「ツインギターとデイヴィー・ヴェインの迫力ある歌声がかっこよく、モトリー・クルーなど初期L.Aメタルの雰囲気と憂いのあるサウンドがとにかくかっこいいです。セカンドをリリース前にレコード会社が倒産してしまい、再結成まで紆余曲折のあったバンドですが、まさに裏名盤とも呼べる傑作です」
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まとめ
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