2000年代
Hybrid Theory / リンキン・パーク - Linkin Park〔2000〕
P「歌メロを歌う故チェスター・ベニントンとラップ担当のマイク・シノダのツインヴォーカルというそれまでのヘヴィメタルでもラップ・メタルでもない革命的なデビューアルバム」
W「サウンドはヘヴィだけど、DJのスクラッチ音やブレイクビーツを挟んだりして洗練されていて、21世紀の幕開けを告げ、多くのフォロワーを生んだ今も色褪せない名盤」
Relationship Of Command / アット・ザ・ドライヴイン - At The Drive-In〔2000〕
P「後にマーズボルタに派生するセドリック・ピクスラーとオマー・ロドリゲスを中心としたアメリカのポスト・ハードコアバンドの傑作」
W「畳み掛けるようなサウンドとシャウト系ツインヴォーカルで、興奮必至。ずーとテンションが高くてエモいです」
Toxicity / システム・オブ・ア・ダウン - System Of A Down〔2001〕
P「メンバー全員がレバノンのアルメニア系の血を引くアメリカ人というロックバンドの2ndアルバム」
W「ヘヴィな楽曲に独特の民族性を感じさせる歌唱や掛け合い、癖の強い曲調で、数あるヘヴィメタルの中でも群を抜く個性を発揮しています。邦題は『毒性』でまさに言いえて妙な中毒性の高い傑作」
Lateralus / トゥール - Tool〔2001〕
P「1990年にアメリカ・ロサンゼルスで結成されたバンドの3枚目のアルバム」
W「キング・クリムゾンからの影響を公言しているバンドで、ヘヴィでダウナーなサウンドながら、プログレ的な変拍子や緩急をつけたさまざまな楽曲スタイルを随所に織り込み、その表現力はかなりバラエティにとんでいます。想像の斜め上をいく展開を楽しめます」
Wages Of Sin / アーチ・エネミー - Arch Enemy〔2001〕
アンジェラ・ゴゾウ加入で整ったメロディック・デスメタルの名盤!
P「スウェーデンが誇るメロディック・デスメタルの4枚目のアルバム」
W「唯一のウィークポイントとされていたヴォーカルヨハン・リーヴァを解雇して選ばれたのが衝撃の女性ヴォーカル、アンジェラ・ゴゾウ。聴くだけでは女性とわからないほどのデスっぷりですが、しっかりとバンドに質と華をもたらしました。マイケルとクリストファーのアモット兄弟によるツイン・リードはメロディ、スピードともに冴え渡る名盤です」
Jane Doe / コンヴァージ - Converge〔2001〕
P「1990年にアメリカ・マサチューセッツ州でヴォーカル、ジェイコブ・バノンとギターのカート・バローを中心に結成されたバンドの4枚目のアルバム」
W「ギターもドラムも、もちろんヴォーカルも、切り裂くような轟音で殺傷力が半端ないです。その中でもテクニカルなギタープレイが随所に光っていて、メタルコアの中でも究極ともいえる完成度を誇る名盤です」
By the Way / レッド・ホット・チリ・ペッパーズ - Red Hot Chili Peppers〔2002〕
P「ご存知レッチリの8枚目のアルバム」
W「レッチリ史上、最もギターのジョン・フルシアンテ色が出たメロディアスな名盤」
Songs for the Deaf / クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ - Queens of the Stone Age〔2002〕
ジョシュとデイヴ・グロールの個性のぶつかり合いがものすごい名盤!
P「元カイアスのギタリスト、ジョシュ・ホーミを中心にしたバンドの3枚目のアルバム」
W「元ニルヴァーナ、フー・ファイターズのデイヴ・グロールをドラマーとして迎えた作品で、ジョシュのギターとヴォーカルのかっこよさとデイブのタイトで音圧の高いサウンドに圧倒されます」
Permission to Land / ザ・ダークネス - The Darkness〔2003〕
P「イギリスのハードロック・スタイルのロックバンドのデビュー・アルバム」
W「70、80年代のハードロックにもろ影響を受けたサウンドで、クイーンのフレディ・マーキュリーばりのハイトーン・ヴォイスが最高」
In Your Honour / フー・ファイターズ - Foo Fighters〔2005〕
P「ニルヴァーナの元ドラマー、デイヴ・グロールによるバンドの5枚目のアルバム」
W「2枚組の大作で、1枚目は疾走感溢れる怒涛の展開でバリバリのロックサイド、2枚目はアコースティックサイドと世界観を分けた意欲作」
Avenged Sevenfold / アヴェンジド・セヴンフォールド - Avenged Sevenfold〔2007〕
P「アメリカ西海岸出身の5人組バンドで、もともとはメタルコア的なものからスタートし、メジャーデビューから方向性を変えたメジャー2作目となる通算5枚目のアルバム」
W「このアルバムは5作目にしてセルフタイトルを用いているとおり、バンドのセルフ・プロデュースによって完成されていて、バンド自身の80年代メタルへの憧れのようなものがあり、ハロウィンのようなツインギターによるドラマティックな展開とパワーメタル的なドラム、ガンズ風な味付けのようなものが随所に感じられ、メロディにも磨きがかかっています」
Dark Horse / ニッケルバック - Nickelback〔2008〕
P「カナダで1995年にヴォーカルのチャド・クルーガー、ベースのマイク・クルーガー兄弟とギターのライアン・ピークを中心にして結成されたバンドの6枚目のアルバム」
W「プロデューサーにAC/DCやデフ・レパードを手がけたジョン・マット・ラングを迎えて、80年代メタル風のキャッチーで耳障りのいい豪快なロックサウンドを展開しています。バンドお得意のパワー・バラードも数曲あり、静と動バランスよく楽しめます」
Scream Aim Fire / ブレット・フォー・マイ・ヴァレンタイン - Bullet for My Valentine〔2008〕
P「ウェールズで1998年に結成されたバンドの2枚目のアルバム」
W「デビューアルバムがいわゆるメタルコアだったものの、喉を痛めたことによってクリーントーンで歌ったことが王道的なメタルサウンドに近づいていて功を奏しています。スピメタ的なものからパワーバラードまで爽快感すら感じられる作品です」
Obzen / メシュガー - Meshuggah〔2008〕
P「1980年代に結成された、スウェーデンのメタルバンドの6枚目のアルバム」
W「Djent(ジェント)というミュートをかけて刻むように低音リフを弾く手法を確立した作品で、多くのフォロワーを生んだ名盤です」
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