【洋楽ハードロック/ヘヴィメタル】 これだけははずせない!おすすめのオールタイムベスト100

2021年6月22日

1990年代

Rust In Peace / メガデス - Megadeth〔1990〕


捨て曲一切なしの神名盤!

P「日本でもおなじみマーティ・フリードマンが新たに加わった4枚目のアルバム」

W「1曲目の“Holy Wars...The Punishment Due”から“Hangar 18”への流れは最高ですし、“Tornado Of Souls”のかっこよさっといったら言葉もありません。マーティのギター・テクニックが最良の形で表現された傑作アルバム」

 

Painkiller / ジューダス・プリースト - Judas Priest〔1990〕


90年代のメタルを代表する名盤!

P「メタルゴッドことロブ・ハルフォード率いるヘヴィ・メタルの重鎮バンドによる14枚目のアルバム」

W「元レーサーXのスコット・トラヴィスの超絶ドラミングから始まる「PAINKILLER」からもうテンションマックスで、K. K. ダウニングとグレン・ティプトンの高速ツイン・リードギターも火を吹きまくっています」

 

 

Pornograffitti / エクストリーム - Extreme〔1990〕


90年代一大旋風を巻き起こした名盤!

P「ギタリストの中でも特に高い人気を誇るヌーノ・ベッテンコートを擁するバンドの大ヒットした2ndアルバム」

W「ファンクをベースにしたメタルで、変則的でテクニカルなリズムが特徴的です。なんといっても90年代バラードを代表する“More Than Words”があまりに有名ですが、彼らの魅力はそこではないと思います」

 

Lean Into It / ミスター・ビッグ - Mr. Big〔1991〕


衝撃のドリルを使った演奏!

P「テクニカルとポップさのバランスが絶妙なバンドの2ndアルバム」

W「ギターのポール・ギルバートとベースのビリー・シーンの超絶技巧が光る“Daddy, Brotyer, Lover, Little Boy”をはじめ、抜群にメロディアスな" Green-Tinted Sixties Mind"、" Just Take My Heart"、"To Be With You"など、バランスのとれた名盤」

 

 

Badmotorfinger / サウンドガーデン - Soundgarden〔1991〕


グランジは嫌いでも、サウンドガーデンのことは嫌いにならないでください

P「80年代から活動しているグランジの先駆けともいえるアメリカ・シアトルのバンドの3枚目のアルバム」

W「メタル好きにとってグランジは相入れないものだったりする方も多いと思いますが、サウンドガーデンだけは別格です。ヘヴィでねっとりしたグルーヴ感はブラックサバスゆずりですし、独特の変拍子の多いリズムや故クリス・コーネルのシャウトはレッド・ツェッペリン譲りです。そんなハードロックとヘヴィメタルの血をしっかり受け継いでいるのがサウンドガーデンといっても過言ではありません。クリスの圧倒的な存在感あふれるヴォーカルは最高です」

 

Images and Words / ドリーム・シアター - Dream Theater〔1992〕


新たなプログレッシブ・メタルの概念を確立した傑作!

P「バークリー音楽大学で出会ったメンバーをもとに結成されたバンドによる衝撃のデビューアルバム」

W「ジェイムズ・ラブリエの高い歌唱力と超絶技巧なテクニック、ドラマチックなメロディと展開とすべて文句のつけようがない傑作」

 

Somewhere Far Beyond / ブラインド・ガーディアン - Blind Guardian〔1992〕


ファンタジーを題材にしたジャーマン・メタルの傑作!

P「ハロウィンと並びジャーマン・メタルを代表するバンドの個性を確立した4枚目のアルバム」

W「ジャーマン・メタルらしい疾走感あふれる曲からアコースティックな楽曲まで、ファンタジーをモチーフとしたコンセプトの世界観をいかんなく表現した傑作」

 

Vulgar Display of Power(俗悪) / パンテラ - Pantera〔1992〕


ハードコア系の革命的アルバム!

P「メジャー第2弾となる通算6枚目のアルバムで、彼らの存在感を世に知らしめた傑作」

W「速く、重く、うねりをあげるダイムバック・ダレルのギターに、前作のハイトーン系からハードコア系に変えたフィル・アンセルモの歌唱といい、とにかく衝撃的。唯一無二の輝きを放った2004年のダレルの死は残念でならない」

 

Rage Against The Machine / レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン - Rage Against The Machine〔1992〕


ラップ・メタルの最高峰!

P「1990年にアメリカ・カリフォルニアで結成されたメタルの枠に収まらないバンドの衝撃のデビュー・アルバム」

W「ヴォーカルのザック・デ・ラ・ロッチャの切れ味するどいラップとヘヴィでタイトな演奏で、唯一無二の存在感を示しています。ジャケットには、アメリカ政府傀儡の南ベトナム政権による仏教徒差別に反対するため、1963年に焼身自殺した僧侶の写真が使うなど政治や思想的なメッセージも特徴的です。ヒップホップもオルタナ系もメタルも垣根を超えて愛された名盤」

 

Get a Grip / エアロスミス - Aerosmith〔1993〕


ロック史に残る名盤中の名盤!

P「まさに捨て曲一切なし、アルバム1枚に1曲あれば最高というような名バラードが、3曲も入っている名盤中の名盤」

W「飛ぶ鳥を落とす勢いとはこのことをいうのでは。レーベルをゲフィン・レコードに移籍してからの彼らの絶頂ともいえる4作目」

 

Angels Cry / アングラ - ANGRA〔1993〕


南米の実力を世に知らしめた傑作

P「南米ブラジルが誇るパワーメタル・バンドの傑作デビュー・アルバム」

W「ハロウィンなどの王道パワー・メタルにクラシックやラテン音楽の要素を盛り込み、ケイト・ブッシュのカヴァー"Wuthering Heights"を歌いこなすアンドレ・マトスのハイトーン・ヴォイスが素晴らしい。メタルの歴史に残る名曲のひとつ“Carry On”はとにかく必聴」

 

Heartwork / カーカス - Carcass〔1993〕


メロディック・デスメタルの先駆けとも言われる傑作

P「ハードコア・パンクがルーツでもあるイギリスのバンドによるメロディック・デスメタルという新たな世界を切り開いた4枚目のアルバム」

W「ジェフ・ウォーカーのエモーショナルなデス・ヴォイスとビル・スティアーとマイケル・アモットのツインギターが特徴的で、曲の流れに逆らうかのように繰り出される2人の交互の美メロギターソロが素晴らしい。このアルバム制作時が20代前半だったというのがすごいですね。このレコーディング後にマイケル・アモットは脱退し、のちにアーチ・エネミーを結成することに」

 

Mood Swings / ハーレム・スキャーレム - Harem Scarem〔1993〕


正統派美メロハードロックの名盤!

P「カナダで結成されたバンドの2枚目のアルバム」

W「90年代といえばグランジや雑多なモダン・ヘヴィ・ロックの台頭でいわゆる正統的なハードロックバンドは衰退していましたが、その中で起死回生ともいえる美メロハードロックの名盤です。TNTの影響も語っていますが、コーラスワークなど含めそれも納得できる感じのサウンドです」

 

Korn / コーン - Korn〔1994〕


多くのフォロワーを生んだヘヴィ・ロックの名盤!

P「アメリカ・カリフォルニア州のバンドでメタルの新たなトレンドを作った記念すべきデビュー・アルバム」

W「ヘヴィ・メタルとヒップホップの要素を新たなスタイルで融合したヘヴィ・ロックで、ヴォーカル、ジョナサン・デイヴィスの泣き叫ぶように負のエネルギーを撒き散らす様子はどこまでも鬱屈していますが、多くのフォロワーを生みました」

 

Dizzy Mizz Lizzy / ディジー・ミズ・リジー - Dizzy Mizz Lizzy〔1994〕


デンマークの異彩を放つスリーピースバンドの傑作!

P「デンマークの3人組のロックバンドによるデビューアルバム」

W「北欧といえば、様式美を重んじるバンドが多いですが、このバンドはどちらかというとオルタナ系の流れも組んでいて変拍子や転調を巧みに操り、独自の個性を発揮しています。実はビートルズフリークのヴォーカル、ティム・クリステンセン。バンド名もビートルズの楽曲に由来します」

 

P.H.U.Q. / ワイルドハーツ - The Wildhearts〔1995〕


ポップでパンキッシュなサウンドが最高にかっこいい

P「元クワイアボーイズのジンジャーを中心としたイギリスのバンドによる3rdアルバム」

W「演奏はハードでパンキッシュながら、メロディはポップという、どちらかというとギターポップに近い、いわゆるハードロックとは一線を画すかっこいいアルバム」

 

Rainmaker / フェア・ウォーニング - Fair Warning〔1995〕


ドイツメロディアス・ハードバンドの代表格!

P「ロックバンド「ジーノ」の元メンバーを母体としたドイツのバンドの2ndアルバム」

W「特徴としてはヴォーカルのトミー・ハートのエモーショナルな歌のうまさとウリ・ジョン・ロート譲りのスカイギターで美メロを奏でるヘルゲ・エンゲルケのギターが素晴らしいです。ハードな曲からアコースティックな曲まで幅広く、その中でも“Burning Heart”のかっこよさは格別」

 

Draconian Times / パラダイス・ロスト - Paradise Lost〔1995〕


ゴシック・メタルの先駆けといえる名盤!

P「耽美的な世界観を持つゴシック・ロックとメタルの激しさを融合してゴシック・メタルを確立したイギリスのバンドの5枚目のアルバム」

W「激しさの中にもドラマティックで起伏に富んだ曲調で、メタリカのジェームズ・ヘッドフィールドばりのニック・ホルムズのヴォーカルが力強く、圧倒的な世界観を構築しています。“Hallowed Land”や“Yearn For Change”など特にしびれる名曲が満載」

 

Antichrist Superstar / マリリン・マンソン - Marilyn Manson〔1996〕


“イメージとは裏腹に、メロディセンスは抜群!

P「アメリカが生んだ異形のアンチヒーロー。マリリン・モンローとチャールズ・マンソンからとったという芸名はもうそれだけで、ある種のセンスの塊ともいえます。そんな彼らがナイン・インチ・ネールズのトレント・レズナーと組んで制作したのがこの2ndアルバムです」

W「悪のイメージを全面に押し出して、やってることや見た目はかなりヤバめですが、ソングライティングセンスは抜群。インダストリアル・メタルともいわれる激しさやノイズの中にもしっかりメロデイがあり、絶妙なバランス感覚です。非難されている行いやイメージはともかくパファーマーとしての存在感はピカイチ」

 

Roots / セパルトゥラ - Sepultura〔1996〕


トライバル・メタルという新境地を切り拓いた名盤!

P「ブラジル出身のバンドの6枚目で、新たなメタル・シーンを切り開いた名盤中の名盤」

W「ヘヴィなサウンドに民族音楽を取り入れることによって、独特のグルーヴ感を作り出しています。ブラジル人のカルリーリョス・ブラウンとの異色のラップメタルや、コーン、フェイス・ノーモアのヴォーカル、DJリーサルとのコラボやブラジル先住民との共演など話題にことかかない内容。ただ残念ながらフロントマンのマックス・カヴァレラはこのアルバムを最後に脱退し、Soulflyを結成することに」

 

The Name of the Rose / テン - Ten〔1996〕


ブリティッシュ・ハードロック指向の強い傑作!

P「ソロ・シンガーとして活躍していたゲイリー・ヒューズが結成したバンドの2枚目のアルバム」

W「日本人受けする湿り気のある抒情的でドラマティックなサウンドとゲイリーの太い声のバランスがよく、正統派のブリティッシュ・ハードロックバンドのひとつといっていい傑作です」

 

Livin' It Up / テラ・ノヴァ - Terra Nova〔1996〕


オランダの良心ともいえるメロディアス・ハードロックの名盤!

P「オランダで結成された5人組バンドのデビュー・アルバム」

W「ボーカルのフレッド・ヘンドリックスはジャーニーのスティーブ・ペリーを彷彿とさせるハスキーな歌声で、サウンドも80年代を感じさせるキーボードが全面に出たポップでメロディアスなもの。冒頭のタイトル曲のキャッチーさといい、ラストの“Love Of My Life”の感動的なバラードといい、メロハー好きの琴線にふれまくりな名盤です」

 

 Paradox / ロイヤル・ハント - Royal Hunt〔1997〕


北欧のネオクラシカルメタルの傑作!

P「ロイヤルハントといえば、プロレスラー蝶野正洋の入場曲が有名ですが、キーボーディスト・ヒーローの筆頭ともいえるアンドレ・アンダーセン率いるデンマーク出身のバンドによる4枚目のアルバム」

W「宗教、神、人間という壮大なテーマに挑んだバンド自身の初コンセプトアルバムです。アメリカ人の2代目ヴォーカル、DCクーパーの歌声がクラシカル・サウンドに見事にハマっています」

 

Buckcherry / バックチェリー - Buckcherry〔1999〕


痛快なロックンロールをかき鳴らす傑作!

P「ヴォーカルのジョシュ・トッドとギターのキース・ネルソンを中心にLAで結成されたバンドのデビュー・アルバム」

W「初期のエアロスミスやガンズ・アンド・ローゼスを彷彿とさせるキャッチーなロックンロール・サウンドで、パンキッシュさもあり、疾走感あふれるグルーヴがとにかく気持ちいい。“Check Your Head”や“For the Movies”ようなスローで聴かせる曲も味があって最高」

 

Slipknot / スリップノット - Slipknot〔1999〕


“猟奇趣味的激烈音楽集団”と謳われたバンドの衝撃のデビューアルバム

P「それぞれが特徴的なマスクをかぶってパフォーマンスする9人組のヘヴィメタルバンドのデビューアルバム」

W「あらゆるヘヴィーミュージックのスタイルを融合させた独自の世界観はスピーディかつ破壊的で強烈」

 

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