1975年
A Night At The Opera / クイーン - Queen〔1975〕
P「もはや日本でも説明不要ともなったイギリスのハードロックバンドの4枚目のアルバム」
W「クイーンにとってもイギリスで初のチャート1位を獲得した記念すべき作品で、派手な曲からアコースティックな曲までバラエティにとんでいて、制作費をとんでもなくかけたということでも知られています」
Toys In The Attic / エアロスミス - Aerosmith〔1975〕
P「70年代にクイーンとキッスとともに三大バンドといわれましたが、初めてプラチナ・ディスクに輝いた3枚目のアルバムです」
W「名曲“Walk This Way”がなんといっても一番の注目曲ですが、それ以外にももうひとつの代表曲“Sweet Emotion”やハードなオープニング曲、初期バラードの名曲“You See Me Crying”など、アルバムとしてバラエティにとんでいながらまとまりのある初期の傑作です」
1976年
Rising / レインボー - Rainbow〔1976〕
P「ディープ・パープルのギタリスト、リッチー・ブラックモアが脱退後結成したのが、レインボーで元々は、リッチー・ブラックモアズ・レインボーとソロ名義でしたが、この2枚目からバンド形態をとっています」
W「ヴォーカルのロニー・ジェイムズ・ディオ、ドラムのコージー・パウエルといわゆる「三頭」時代といわれる布陣で制作されたこのアルバムは、収録曲6曲と少ないながらも8分を越す大曲“Stargazer”や“A Light in the Black”など、捨て曲なしのまさに大名盤」
Destroyer / キッス - Kiss〔1976〕
P「不動のメンバー、ジーン・シモンズとポール・スタンレーを中心に、ド派手な白塗りメークで登場したニューヨーク出身のバンドの6枚目のアルバム」
W「代表曲の“Detroit Rock City”やドラムのピーターが歌って大ヒットした名バラードの“ Beth”など、今までのロックンロール路線とは一味違う70年代の人気を決定づけた名盤」
2112 / ラッシュ - Rush〔1976〕
P「ミュージシャンズ・オブ・ミュージシャンともいえるカナダのトリオバンドによるSF小説をモチーフにしたコンセプトアルバムの傑作」
W「1曲目のタイトル曲は20分を超える組曲で、後のプログレ・メタルのお手本にもなっているような名曲。メンバー三人ともすごいですが、その中でもドラムの故ニール・パートの演奏は神の領域です。その後ある部分ではポップにもなっていくバンドの過渡期ともいえる作品です」
Boston / ボストン - Boston〔1976〕
P「マサチューセッツ工科大学卒のギタリストというのが最大の宣伝文句のような感のあるトム・ショルツ率いるアメリカのバンドのデビューアルバム」
W「アンプやエフェクターも自ら作ってしまうというオタク精神あふれる気質で、プログレ的な要素も含みつつ、あくまでサウンドはポップという親しみやすさがあります。大ヒット曲の“More Than A Feeling”のようなさわやかなナンバーをはじめ、ハードな曲からロックンロール・ナンバーまで、バラエティにとんだ傑作」
Leftoverture / カンサス - Kansas〔1976〕
P「アメリカ・カンザス州出身でその名もカンサスというアメリカン・プログレ・ハードロック・バンドの4枚目のアルバム」
W「プログレといってもイギリスのバンドのような暗いイメージがなく、オーケストレーションによる華やかなサウンドでヴォーカルのスティーヴ・ウォルシュの歌心あふれるハイトーン・ヴォイスが心地いい。このアルバムを最も知名度の高いアルバムにしたシングル曲の“Carry On Wayward Son”はキャッチーな名曲。ラストの8分を超える組曲は圧巻」
1977年
Bat Out Of Hell / ミートローフ - Meat Loaf〔1977〕
P「俳優としても活躍したミートローフのソロデビューアルバム」
W「プロデューサーにポップの魔術師トッド・ラングレンを起用し、全7曲中3曲が8分以上の曲というザ・フーの『TOMMY』を彷彿とさせるロック・オペラ的作品。バンドにトッドのバンドのユートピアやブルース・スプリングススティーンのEストリートバンドのメンバーも参加して、ハードかつポップな作品に仕上がっています」
1978年
Van Halen / ヴァン・ヘイレン - Van Halen〔1978〕
P「故エディ・ヴァン・ヘイレン率いるバンドのアメリカに旋風を巻き起こした記念すべきデビュー・アルバム」
W「ハードロックバンドではライトハンドを世に広めた元祖的な存在で、超絶技巧のテクニックで暴れまわっています。“Ain't Talkin' Bout Love”から“I'm The One”の流れのかっこよさやイントロ曲“Eruption”のギタープレイは圧巻。ジョン・ブリムやキンクスのカヴァー2曲含む名盤です」
Heaven Tonight / チープ・トリック - Cheap Trick〔1978〕
P「イケメン2人と個性的な2人の4人組という絶妙なバランスを誇るアメリカのバンドの3枚目のアルバム」
W「日本でまず人気が火がつき、ライブ盤『At Budokan』で一躍彼らと武道館の名を轟かせましたが、そのライブの年の5月にリリースされた作品で、キャッチーな名曲“Surrender”やThe Moveのカヴァー“Clifororia Man”などを収録するパワーポップを代表するバンドの初期の傑作です」
1979年
Black Rose / シン・リジィ - Thin Lizzy〔1979〕
P「ヴォーカルのフィル・ライノット率いるアイルランドが誇るハードロック・バンドの9枚目の作品」
W「もともと交友があったゲイリー・ムーアが唯一アルバムで参加した作品で、ツイン・リードが売りのバンドの片翼を見事に担い、楽曲にフィットしています。プロデューサーにT.レックスやデヴィッド・ボウイの仕事で有名なトニー・ヴィスコンティを迎えていて、楽曲に時代を反映したポップさも見えます。代表曲の“Waiting For An Alibi”やなんといっても大作のラスト曲が素晴らしいです」
Highway To Hell / AC/DC〔1979〕
P「アンガスとマルコムのヤング兄弟を中心に結成されたオーストラリア出身バンドのメジャーデビュー6作目の作品」
W「アメリカでも人気に火がついたバンドのターニングポイントとなった作品であるとともに、初代ヴォーカリストのボン・スコットの遺作ともなってしまった傑作です。全編縦ノリのロックですが、プロデューサーのマット・ランジの功績もあり、グルーヴ感にあふれた名曲が目白押しです」
まとめ
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